カッコイイFuture Bassの作り方〜アドバンス編〜【海外プロ解説】

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
数々のサンプルやプラグインを販売するADSRが解説する「Future Bassで使えるアドバンスなコツ」をかんたんにまとめてみました。
スポンサードサーチ
1.MIDIをバウンスする
まず1つ目のコツは「MIDIをオーディオにバウンスする」です。
オーディオにすることで、コントロールしやすくなる部分が増えます。
エンベロープを変更する
たとえばコードパッドを鳴らす場合。
アタックを少し遅めにしたいときやリリースをバッツリ切りたいとき、MIDIだとエンベロープを調整する必要があります。
しかしバウンスしてオーディオにしてしまえば、単純にフェードインさせたりハサミツールなどで切ればOKです。
またオーディオにすれば、逆再生(リバース)もワンクリックでできます。
2.サンプラーに入れる
2つ目のコツは、「バウンスしたオーディオをサンプラーに取り込んで使う」です。
オーデイオをサンプラーに取り込むことで、各オーディオを細かくエディットすることが容易になります。
たとえば、エンベロープを変えたり、ピッチの上げ下げをしたり、ある音だけGlideを適用したり…
ある音はスタッカートのように短くし、ある音はSustainを保って伸ばしたような音にすることも可能です。
これをソフトウェア(シンセ単体)でやろうとすると、ちょっと時間がかかります。
このサンプラーに取り込んで使うテクニックは、特にFuture BassやFuture Bounce、HipHopなどで大活躍します。
スポンサードサーチ
3.ピッチベンド・テープストップ効果を使う
3つ目のコツは、コードを鳴らしているパートに対して「ピッチベンド・テープストップ効果を使う」です。
これはFuture Bassでよく使われている方法ですが、やり方はさまざまで、どれが正しい・間違っているといったことはありません。
ですので、ここでは一例をご紹介します。
ピッチベンドを使う
これをMIDIを行う場合は、ピッチベンドやキーボードコントローラーを使って行うことが多いでしょう。
しかしオーディオにバウンスした方が、エディットが楽です。
DAWによってやり方は異なりますが、だいたいの場合、フェードイン/フェードアウトと同じように、スピードアップ/スピードダウンをオーディオに施すことができます。
テープストップ効果を使う
今回は、「Vengeance VPS」を使ってテープストップサウンドを作っていきます。
このプラグインをシンセ系のBusに適用すると、効果を適用したいトラックにまとめてテープストップがかけられるので便利です。
あとはこのプラグインの操作情報(ON/OFF)をオートメーションに書くだけでOKです。
ダウンビートの部分でテープストップを使うとかっこいいですね。
「空間」を利用しよう
Part1「ドラム編」では、「キックなどの音を一部減らし、空間を作る」というテクニックをご紹介しました。
実はこれ、さきほど紹介したピッチベンドやテープストップ効果をより引き立たせるのに絶大な効果があります。
たとえば、1拍目にキックを入れず、コードパットはピッチをだんだん上げるようにしてみます。
すると、キックがない分このコードパットが聞こえやすくなります。
加えてコードパットはピッチに動きがありますので、かなり特徴的。
よりリスナーの耳を引きつけることができます。
「ピッチベンド・テープストップを使う箇所はキックがいない場所にする」とするだけでも、かなりかっこよく聞こえます。
リバーブもオートメーションしよう
先ほどテープストップをオートメーションで書こうという話をしましたが、リバーブもオートメーション化すると、よりかっこいいサウンドになります。
たとえば、リバーブをテープストップがかかっているときに強めにかけてみましょう。
リバーブをかけないままテープストップをかけると、かなり目立ちますよね。
Dryの状態だと、逆に目立ちすぎて曲になじみづらいことも。
しかしここでリバーブを強めにかけると、テープストップが少しだけ薄まったかんじになり、やりすぎ感を減らせます。
まとめ
今回の内容をまとめると、このようになります。
1.エンベロープを変更する
2.サンプラーに入れて使う
3.ピッチベンド・テープストップ効果を使う
(空白に入れる、リバーブを一緒に使うとベター)
Future Bassを作るコツシリーズをまだご覧になっていない方は、ぜひこちらからチェックしてみてください。
これらの内容を今回のテクニックと合わせて使うと、かなりプロっぽいFuture Bassを作ることができます。
↓↓↓Part1「ドラム編」↓↓↓
↓↓↓Part2「パーカッション編」↓↓↓
-
前の記事
カッコイイFuture Bassの作り方〜パーカッション編〜【海外プロ解説】 2019.10.08
-
次の記事
ミキシング初心者がやりがちな5つの間違い【海外プロ解説】 2019.10.10