【音楽理論】メジャースケールの覚え方!【スケールとは?】

【音楽理論】メジャースケールの覚え方!【スケールとは?】
スケールって、何?
どうやったらスケールを覚えられる?

 

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

 

ジャズピアニスト・作曲家のCharles Cornellによる「モードをしっかり理解する方法」をかんたんにまとめてみました。

 

今回はそのうち、「スケールとは?」「メジャースケールの覚え方」に関する部分をまとめています。

 

この記事を読めば、「スケールがどうやって成り立っているか?」「スケールについて考えるとき、どんな視点で見ることができるのか?」がわかるようになります。

ぜひ最後までご覧ください!

 

※鍵盤を使うと理解を深めやすいので、ネットでピアノの鍵盤の画像を検索したり、お手持ちの楽器を見ながら読み進めることをおすすめします

 

スポンサードサーチ

おそらくみなさんが最初に学ぶスケールは…

 

おそらくスケールの学習に関していうと、みなさんが最初に学ぶのは「Cメジャースケール」でしょう。

 

C D E F G A B C
ドレミファソラシド

 

ここで大事なのは、「そもそもメジャースケールとは何なのか?」「なぜ”メジャースケール”になるのか?」というところまで考えるということです。

 

「ステップ」でできている

 

実は、この世に存在しているすべてのスケールは「ステップの並び方」「インターバルの並び方」を使って表現することができます。

この「ステップ」には、「全音」と「半音」の2種類があります。

(英語だと「Whole Step」「Half Step」)

 

この全音と半音の並び・組み合わせが違うだけで、全く違うスケールが出来上がるわけです。

 

Cメジャーキーの例

 

たとえばCメジャーキーの場合。

 

C D E F G A B C

 

CからDの間は、黒鍵が1つ間にあるので「全音」。

DからEも全音。

EとFは黒鍵を挟まず、ぴったり隣同士なので「半音」です。

 

つまり、

C D E F G A B C

全全半全全全半
WWHWWWH

 

スポンサードサーチ

すべてのメジャースケールがこの並び

 

実は、すべてのメジャースケールがこの「全全半全全全半」という並びでできています。

 

つまり、これが「メジャースケールの公式」になります。

 

この「全半」の並びさえ覚えておけば、スケールを忘れてもすぐ思い出すことができるわけですね。

 

F#メジャースケールの場合

 

では試しに、F#メジャースケールで確認してみましょう。

 

F# G# A# B C# D# F#

全全半全全全半
WWHWWWH

 

確かに、Cメジャースケールと全く同じ「全半」の並びでした。

 

別の「全半」の並びを見てみよう

 

先ほど「全音と半音の組み合わせが違うと、スケールも変わる」とお伝えしました。

では試しにCメジャーキーの「全半」の並びを少し変えてみましょう。

 

たとえば3thであるEの音を半音下げ、6thであるAの音を半音下げてみると…

C D Eb F G Ab B C

全半全全 半?半
WHHWW?H

このようになります。

 

さて、ここで1カ所、全音でも半音でもない部分が出てきました。

AbとBの間ですね。

 

AbからBまでは、A・Bb・B、鍵盤3つ分の距離があります。

つまり、ここは全音でも半音でもなく、全音+半音=短3度の距離があることになります。

 

GからBまでは「G A B」と3つ並んでおり、半音隣りの組み合わせがないので長3度。

しかしGを半音上げたAbからBまでは、Ab A Bと、AbとAが半音隣りなので「短3度」になります。

 

フラットを含んだ度数の数え方については、こちらの「3. 派生音を含む音程」の例題1がわかりやすいです↓

ヤマハ 第3日 音程

 

まとめると、この場合は以下のように表現できます。

C D Eb F G Ab B C

全半全全半 短3 半
WHHWW m3rd H

 

スポンサードサーチ

ハーモニックマイナースケール

 

C D Eb F G Ab B C

全半全全半 短3 半
WHHWW m3rd H

 

実はこの並びは「ハーモニックマイナースケール」と呼ばれるものです。

Cハーモニックマイナースケールに限らず、DでもEでも、ハーモニックマイナースケールと呼ばれるものは全てこの順番で成り立っています。

これもまた、「ハーモニックマイナースケールの公式」です。

 

さらにスケールを深掘りしよう

 

これ以外にも、さまざまなスケールや、スケールを応用した形があります。

これについては、以下の記事で解説していますので、ぜひこの機会にマスターしましょう↓

 

【音楽理論】モードとは?しくみを理解しよう