【MIX】生演奏・生バンドのミキシングのコツ9選【Part1】

【MIX】生演奏・生バンドのミキシングのコツ9選【Part1】
生楽器を使った演奏をミックスしたいけど、コツはある?
アコースティックな楽器って、どうやってミックスしたらいいんだろう?

 

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

 

 

DTMerおなじみのWavesが教える「アコースティックミュージックの9つのミキシングTips」をかんたんにまとめてみました。

 

いわゆる「生演奏」のミキシングは、どのようにすればより生き生きとしたサウンドになるのでしょうか?

今回はPart1として、1~3つ目のTipsを紹介します。

Part2はこちら

Part3はこちら

 

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コツ1.トランジェントを調整しよう

 

アコギ・マンドリン・バンジョー・ドブロなど、ピックを使った楽器の場合は、ピックで弦を弾いた時のサウンドが、そのサウンドのキャラクターを決める重要な役割を果たします。
(アコギは指で弾く場合もあります)

そのため、このような楽器のダイナミクスをならしたい場合は、ダイナミクスは自分の理想通りにコントロールしつつも、可能な限りライトにコンプレッションする必要があります。

 

これを実現するためには、コンプレッサーのAttack Timeを遅めにする必要があります(最低12~13msかそれより遅く)。

 

これ以上コンプレッションしてしまうと、トランジェントに影響が出てしまい、より遅くアタックを設定しなければいけなくなります。

 

曲によっては、マンドリンなどを使い、パーカッシブでちょっと弦をミュートし、スネアドラムのようにオフビートで演奏する場合もありますよね。

こういった場合は、トランジェントを調整することは非常に重要になります。

 

もしアタックが足りないなと感じたら、Waves社「Smack Attack」などのトランジェントシェイパーを使って、アタックを少し調整してみるとよいでしょう。

 

また、Release Timeにも気をつけてください。

 

Release Timeが速すぎると、ポンピング(※)が起きてしまいます。

※ポンピング:音量レベルの差が激しすぎて音が不安定に聞こえてしまう現象。不自然に音がうねうねして聞こえます。

 

元記事の「Example 1」で、Attack Timeを15msにした時と30msにした時の違いを聞き比べられます↓

https://www.waves.com/tips-for-mixing-acoustic-music

 

コツ2.”ゆるやかに”ピッチを調整しよう

 

ピッチ修正プラグインをフォークやカントリーなどの自然な雰囲気の曲で使う場合は、各音のスピード感は保ちつつも、ピッチはゆるやかに変えたいと思うでしょう。

言い換えると、「ピッチ直したな」と思われずにピッチを直したいと思うはずです。

 

そういった場合は、「音全体」を一気にザーっと直すのではなく、「音から音へ」、それぞれ直すようなアプローチが必要です。

コンプレッションと同じで、細かな設定を考えてみるとよいでしょう。

 

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コツ3.リバーブのDecayは短くしよう

 

リバーブは、軽く使うだけでもよい効果が得られる得られるエフェクトです。

 

アコースティックな曲の場合は、Decay Timeを短くするのがベスト。

 

曲のテンポによって、どれぐらいDecay Timeを長くするかは変わってきます。

曲のテンポが速ければ、リバーブがかかりすぎて次の音にリバーブ音が被ってしまうのを防ぐため、Decay Timeは短くするのがおすすめです。

 

また、リバーブに対してEQを使ってみるのもよいでしょう。

反響音の低域、200Hzをカットするのがおすすめです。

 

こうすることで、リバーブから聞こえる低域部分を減らすことができ、リバーブの強度を適度に減らすことができます。

リバーブプラグインの中にEQがついていることもありますが、リバーブプラグインの下の段にEQプラグインを挿して使ってもOKです。

 

元記事の「Example 2」で、リバーブを使った時と使っていない時の違いを聞き比べられます↓

https://www.waves.com/tips-for-mixing-acoustic-music

 

Part2はこちら↓

 

【MIX】生演奏・生バンドのミキシングのコツ9選【Part2】