音楽ジャンル解説

【音楽ジャンル】ソウルとは?どんな音楽?【概要・語源・音楽的特徴】

今回は英語版wikipediaの「ソウルミュージック」をまとめました。

この記事ではPart1として、ソウルのざっくりした説明、言葉の定義と語源、このジャンルで有名なアーティスト、音楽的な特徴について解説していきます。

ソウルとは?ざっくり説明すると?

音楽におけるソウルとは?

ソウルは、1950年代から1960年代前半にかけて、アメリカのアフリカ系アメリカ人のコミュニティを起源として誕生した音楽のことです。

アフリカ系アメリカ音楽であるゴスペルやR&B、ジャズなどの要素が含まれています。

Ray Charles - Mess Around | Soul Sunday
The Drifters - Under the Boardwalk | Soul Sunday
Tighten Up

ソウルはアメリカにおいて、ダンスのための音楽としても、聞いて楽しむ音楽としても人気を集めました。

公民権運動(1950~1960年)が起こった際に人気となったこのジャンルは、のちに世界的にも注目を集め、ロックやアフリカ音楽にも影響を与えます。
公民権運動とは:アメリカにおいて、アフリカ系アメリカ人が黒人差別の解消と公民権の適用を求めた運動

ソウルの音楽的な特徴

前述の通り、アフリカ系アメリカ音楽であるゴスペルやR&B、ジャズなどの要素が含まれています。

ソウルは、アメリカに住む黒人の経験から誕生した音楽で、ゴスペルやR&Bをファンキーで世俗的(一般的)な形に変化させたものだ。
- Rock and Roll Hall of Fameより

キャッチーなリズム、ハンドクラップや即興的な体の動きによるリズムの強調、これがソウルにおける重要な特徴の一つです。

また、リードボーカルとコーラス隊の間で行われる「コールアンドレスポンス」や、力強いボーカルも特徴として挙げられます。

ソウルでは、アフリカ系アメリカ人のアイデンティティや、アフリカ系アメリカ人文化の重要性を強調する気持ちが反映されています。

ソウルのルーツ

ソウルのルーツは、伝統的なアフリカ系アメリカ人によるゴスペル、R&B、そして1950年代に始まった宗教的スタイルと世俗的(一般的)スタイル、これらの融合です(歌詞・楽器編成両方においても)。

ソウルは60年代のR&Bの商業化や都市化の結果である。

- AllMusicより

「ソウル」という言葉の語源

ソウルミュージックという言葉自体は、世俗的な歌詞を伴うゴスペルスタイルの音楽のことを指しており、1961年にはじめて証明されています。

アフリカ系アメリカ人用語における「ソウル」という言葉には「アフリカ系アメリカ人の誇りや文化」という意味があり、アフリカ系アメリカ人のミュージシャン達によって「アフリカ系アメリカ人であることの感覚・気持ち」を強調するために使われた言葉でした。

1940年〜1950年代のゴスペルグループは、ときおりこの名前を使っていたと言います。

ちなみにゴスペルをもとに誕生したジャズスタイルのソウルは「ソウルジャズ」と呼ばれます。

Grant Green - Time to Remember
Charles Earland Black Gun

1960年代のアフリカ系アメリカのポピュラー音楽において、シンガーやアレンジャーたちは、ゴスペルとソウルジャズ両方のテクニックを用いていました。

そしてソウルは徐々に「アフリカ系アメリカ人のポピュラー音楽」の総称として使われるようになります。

ソウルミュージックで有名なアーティスト

ここからは、ソウルミュージックで有名なアーティストをご紹介します。

YouTubeリンクを掲載しますので、ソウルを知りたい方は、ぜひ彼らの楽曲をチェックしてみてください。

James Brown

「ソウルのゴッドファーザー」と呼ばれています。

James Brown - It's A Man's Man's Man's World

Ray Charles

Ray Charles - I got a woman

Little Richard

Little Richard I Don't Know What You've Got, But It's Got Me

以上で「概要・語源・音楽的特徴編」の解説は終了です。

次回「1950~1960年代編」はこちら↓


人気記事

1

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

2

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

LA2Aコンプレッサー 3

今回は「LA-2Aコンプレッサーの使い方」をまとめました。「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられるのが、Teletronix社の「LA-2A」です。なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。

4

クリスマスソングをかんたんに作る方法はない? このような疑問にお答えする内容です。 数々のDTM動画を投稿している音楽プロデューサーEDWANの「クリスマスソングを5分で作る方法」で使われているテクニックをまとめました。 楽器編成、リズムの視点からクリスマスソングを作る方法を解説します。

5

今回は、DTMでおすすめの民族楽器系音源・プラグインをまとめました。通常のポップスやオーケストラではあまり使われない楽器や、非常にニッチな国・地域特有の楽器が使える製品もまとめています。インド・中国・北欧・ケルト系・アラブ・ガムラン系など幅広くご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

6

クリスマスソングの作り方を教えて欲しい!クリスマスっぽさって、どうやったら出せるの?このような疑問にお答えする内容です。MAGIX MAGAZINEのDaniel Wilsonが解説する「クリスマスソングの作り方」をまとめました。今回ご紹介する3ステップに沿えばかんたんにクリスマスソングを作れるようになります!

7

今回は、ジャンル・シチュエーション別に2025年のブラックフライデーで買っておきたいプラグインと機材をまとめました。多くのメーカーや通販サイトで大規模なセールが開催されていますので、お持ちでない製品があればぜひこの機会にGETしてください!

8

今回はDTMで人気の「Manley VOXBOX」の魅力と使い方をまとめました。1996年に開発されたこの製品は、数ある音楽制作関連機材の中でも「レジェンド」と呼ばれるほど有名な製品です。一体どんなところが魅力なのでしょうか?

9

今回は、DTMでも非常に人気のある「dbx160コンプレッサー・リミッター」についてまとめました。アタックやリリースのパラメーターの調整に苦戦している方や、手軽にプロのサウンドをGETしたい方にはおすすめの製品ですので、ぜひチェックしてみてください。

10

今回は、Alex Romeが解説する「10個のコードパターンで10種類の違う感情を表現!」をまとめました。 自分の表現したいものを、コード進行でうまく表現できない…そんな方に必見の内容です!

-音楽ジャンル解説
-