ソフト・プラグイン・機材

oeksound社「soothe3」の新機能と前作「soothe2」との違いまとめ

今回は、oeksound社の人気プラグイン「soothe3」の新機能と、前作「soothe2」との違いをまとめました。

2026年5月に発表されたsoothe3には、いったいどんな魅力があるのでしょうか?

soothe3の基本的な使い方はこちらで解説しています🔻

「soothe3」と前作「soothe2」との違いは?

soothe3と前作「soothe2」の違いは、以下の10項目です。

  • Soft/Hard Processingモードのアルゴリズムが一新
  • ローレイテンシーモードが追加
  • sharpness・selectivityが「detail」に一新
  • 使えるバンドの数が最大8個に増加
  • バンドパスノードが追加
  • サイドパネルの開閉が可能に
  • tiltコントロールが追加(周波数帯域ごとに設定を変更可能)
  • max cutコントロールが追加
  • qualityの設定が簡潔化
  • マルチチャンネル設定に対応

soothe3の新機能と前作との違い:Soft/Hard Processingモードのアルゴリズムが一新

https://youtu.be/vM6vu961vsc

soothe3では、Soft ProcessingモードとHard Processingモードのアルゴリズムが一新され、さらにキレイに音を整えることができるようになりました。

soothe3のSoft Processingモードの特徴

Soft Processingでは、INPUTレベルに合わせてスレッショルドが追従します。

例えばGainプラグインを使って音量を上げても、音の周波数帯域全体における相対的な音の強さ考慮して動作するため、音全体において過度なレゾナンスや周波数帯域だと思われる部分だけを抑えます。

これにより、前作・soothe2よりも音のヨレが少なく、音楽的に美しい状態に仕上げることができます。

例えばボーカルトラックにおいて、マイクに近づきすぎて音が一時的に大きくなってしまった箇所も、音のキャラクターを崩さず綺麗に整えることができます。

Soft Processingモードの使用例 1:04~1:13

soothe3 - what's new

soothe3のHard Processingモードの特徴

Hard Processingモードは、前作・soothe2と同様の挙動をし、Soft Processingモードのような追従スレッショルドはありません。

INPUTレベルを上げるほど過度なレゾナンスや周波数帯域が抑えられるため、どちらかと言うとコンプレッサーに近い挙動になります。

そのため、「とにかく音が大きくなったらしっかり音量を抑えたい」「サイドチェインを使いたい」という時におすすめです。

soothe3の新機能と前作との違い:ローレイテンシーモードが追加

https://youtu.be/vM6vu961vsc?si=2Wh0s6o2ZZGIQcgS

soothe3にはローレイテンシーモードが追加されました。

前作も十分早く動作するためミキシングやマスタリングの現場でも使われていましたが、今作ではレコーディング中やライブパフォーマンスなど、低レイテンシーが必須となるシーンでも活躍できるようになりました。

ベースサンプリングレート(44.1kHzや48kHzなど)でレイテンシーが0サンプルまで下がり、より高いサンプリングレート(88.2kHzや96kHzなど)でも約1ミリ秒にまで抑えられます。

soothe3の新機能と前作との違い:sharpness・selectivityが「detail」ノブに一新

https://youtu.be/vM6vu961vsc

前作は画面左に「sharpness」ノブと「selective」ノブがありましたが、今作ではこちらが「detail」ノブに変更されています。

detailが中ぐらい:より幅広くゆるやかにカットする:https://youtu.be/kUIUnqaYt4w
detailが高い:よりピンポイントで狙った周波数のみをカットする(https://www.youtube.com/watch?v=kUIUnqaYt4w)

soothe3の新機能と前作との違い:使えるバンドの数が最大8個に増加

https://youtu.be/vM6vu961vsc

soothe2では最大6つのバンドを使用することができましたが、soothe3では最大8個に増加されています。

画面をダブルクリックして手軽にバンドを作成することができます。

soothe3の新機能と前作との違い:バンドパスノードが追加

https://youtu.be/vM6vu961vsc

soothe3では、新しくバンドパスノード(Bandpass Node)が使えるようになりました。

特定の音域のみ調整したいときに便利です。

soothe3の新機能と前作との違い:サイドパネルの開閉が可能に

soothe3では、サイドパネル(「depth」を調整できるエリアとEQエリアの間のセクション)が開閉できるようになりました。

サイドパネル表示時:https://youtu.be/vM6vu961vsc
サイドパネル非表示時:https://youtu.be/vM6vu961vsc

画面がスッキリするので、より見やすくなっています。

soothe3の新機能と前作との違い:Tiltコントロールが追加(周波数帯域ごとに設定を変更可能)

https://youtu.be/vM6vu961vsc

前作・soothe2でユーザーから最も多かった要望が、周波数帯域ごとにレゾナンスをカットするタイミング(速さ)やシャープネス(sharpness)を変更できるようにすることでした。

そのため、soothe3では新しく「tilt」コントロールが追加されました。

Tiltコントロールでは、周波数帯域を高音域(約2kHz以上)と低音域(約500Hz以下)の2つに分け、「detail」「attack」「release」をそれぞれコントロールできるようにしています。

soothe3の新機能と前作との違い:max cutコントロールが追加

https://youtu.be/vM6vu961vsc

max cutコントロールでは、レゾナンスをカットする最大量を制限することができます。

画面上に白い点線が表示され、このライン以上のカットは行わないようにすることができます。

soothe3の新機能と前作との違い:qualityの設定が簡潔化

https://youtu.be/vM6vu961vsc

soothe2ではqualityの設定が少し複雑でしたが、soothe3ではよりシンプルになりました。

フィルターを更新するスピードに影響を与える、単一の設定項目のみが用意されています。

normal:最もクオリティとCPU負荷のバランスがいい
highとultra:よりフィルターがスムーズに動く代わりにCPU負荷が大きくなる
minimum phase:レイテンシーが少ない
linear phase:レイテンシーは増えるが、パラレル処理をしている場合や、ステレオ処理(Unlinked)をしている場合にパンが激しく揺れてしまうのを防げる
※基本はminimum phaseにしておくことを推奨

soothe3の新機能と前作との違い:マルチチャンネル設定に対応

https://oeksound.com/manuals/soothe3/

soothe3では、マルチチャンネルに対応しています。

チャンネルごとにLinkやdepthを調整することができます。

oeksound社「soothe3」を購入する


soothe3の基本的な使い方はこちら🔻

https://www.mizonote-m.com/how-to-use-soothe3

人気記事

1

今回は、キラキラ系エフェクトプラグイン「Bismuth」の魅力と使い方について解説します。Bismuth(蒼鉛)という名前の通り、金属や宝石を思い起こさせるようなサウンドを作ることができるプラグインです。特にダンスミュージックで使えるサウンドが手軽に使えます!

2

世界的にヒットしている曲の構成はどうなってる?ヒット曲の公式はある?今回はこのような疑問にお答えします。「曲を作るときはこれを使え!」と言うほど、多くの世界的ヒット曲に使われている楽曲構成をご紹介します。主に洋楽に使われている構成ですので、特に「世界中で自分の曲を聞いてもらいたい」という方はぜひ実践してみてください。

3

今回は、ヒップホップ・トラップを作る人におすすめのスピーカーを5つご紹介します。世界で活躍する超人気音楽プロデューサー&ラッパーが実際に使用している機材のみをご紹介していますので、どれを買っても間違いではありません。スピーカー購入を検討している方は、ぜひご予算や設置スペースに合わせてチェックしてみてください。

4

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

5

今回は、コード進行を学びたいときやバリエーションを増やしたいときに使えるおすすめのコード作成プラグインを3つご紹介します。「いつも同じコード進行ばかり使ってしまい、新しいコードのアイデアが思い浮かばない」という方、必見です!

6

今回は、世界中のプロに愛用されているoeksound社「soothe3」の使い方をまとめました。とても使いやすく、初心者でもプロ並みのミックスができるようになるこのプラグインについて、その魅力や使い方を解説していきます。

7

今回は、音響関連の商品を開発しているGIK Acousticsが解説する「ステレオスピーカーの置き方」をまとめました。特にDTMなどの音楽制作では、正しく音を聞くためにスピーカーの置く位置が非常に重要になります。この記事では、ステレオモニタースピーカーとサブウーファーの正しい置き方を図を用いて解説します。

8

ミキシングをするときは、スピーカーorヘッドホン(イヤホン)、どっちでやればいいの?今回はこの疑問にお答えします!海外プロが教える「DTMでMIXするときはスピーカーとヘッドホン(イヤホン)のどちらを使った方がいいのか?を解説!今回はスピーカーを使うことによるメリットをじっくりご説明します。

9

今回は、IK Multimedia社「ReSing Japanese Pack」の使い方と実際のサウンドをご紹介します。ReSingはAIによって音をさまざまな声や楽器に変換できるツールですが、ついに日本語対応ボイスモデルを収録した「ReSing Japanese Pack」がリリースされました。今回はこちらをレビューしていきます。

10

今回は、Chambersが解説する「音楽プロデューサーは音楽大学に行くべきか?」をまとめました。ChambersはビルボードチャートでNo.1も獲得したプロの音楽プロデューサーですが、音楽大学や専門学校には行っていません。現在はプロとして活躍している彼が作曲家(ボカロP)になるなら音楽学校に行くべきかどうかを解説します。

-ソフト・プラグイン・機材