今回は英語版wikipedia解説の「ロカビリー」をまとめました。
この記事ではPart1として、ロカビリーという名前の意味、音楽的な特徴、使われたレコーディング技術を解説していきます。
音楽ジャンル「ロカビリー」とは?

ロカビリーは、ロックンロールの先駆けと言われる音楽スタイルのことです。
実際に、Rockabillyという名前には「Rock」の文字が含まれています。
ウェスタンミュージックとリズムアンドブルースのサウンドを合体させたようなジャンルとして生まれ、「クラシックロックンロール」と考えられています。
「ロカビリー」の名前の意味は?

“ロカビリー(Rockabilly)”は、「ロックンロール」の「ロック」と「ヒルビリー」の「ビリー」から来ています。
ヒルビリーとは、アメリカ南部の田舎、アパラチア山脈やオザーク高原付近に住んでいる人たちを指し、「田舎者」「田舎っぺ」というちょっと差別的な意味合いがある言葉です。
ロカビリーの音楽的な特徴

ロカビリーの大きな特徴としては、以下の3つがあります。
・強いリズム感
・鼻にかかったような甲高い歌声
・テープエコーを使っている
ジャンルの名前を使って簡単に言うと、ウェスタンスイング、ブギウギ、リズムアンドブルースを混ぜたようなサウンドです。
ロカビリーで使われているレコーディングテクニック

ロカビリーでは、スラップバックエコー、フラッターエコー、テープディレイエコー、エコー、リバーブなどを使ってレコーディングされました。
スラップバックエコー
Feedbackがゼロもしくはゼロに近い、ディレイタイムが長めのエコー。
フラッターエコー
Flutterは“羽ばたく”の意味があり、2つの平面(壁)の間を音が延々と反射するエコー。
テープディレイエコー
テープ(機械)を使ってディレイを演出するエコー。
ロカビリーはどんなジャンルに影響を与えられ、影響を与えた?

ロカビリーは、特にヒルビリーのスタイル確立に強く貢献しています。
ロカビリー自体は、ウェスタンスイング、ブギウギ、ジャンプブルース、エレクトリックブルースなどのジャンルから影響を受けています。
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