作曲・編曲

【DTM初心者】おすすめのDAWは?違いは?DAWの選び方を解説!

これからDTMを始めたいけど、DAWの種類が多すぎて何を買えばいいかわからない…
一番コスパがいいDAWは?
DAWを選ぶ基準は?

今回はこのようなお悩みお答えする内容です。

Which DAW Is The Best DAW?

数々のプラグインやサンプルを販売するADSRが解説する「どのDAWがベストなのか?」をまとめました。

これからDTMをはじめたいけど、どのDAWを買ったらいいか迷っている方はぜひ参考にしてください!

そもそもDAWとは何か?

まずDAW(ディーエーダブリュー、ダウ)についてご説明します。

DAWとはパソコンで音楽制作をするためのソフトのことです。
「Digital Audio Workstation」の略

主要なDAWには、以下があります。

Pro Tools
Cubase
Logic Pro
Studio One
FL Studio
Ableton Live
Digital Performer
Reason
Reaper
Garage Band
etc…

しかし、こんなにあると買うときに混乱してしまうでしょう。

ここからは、どのDAWがベストなのか?について解説します。

結論:どのDAWがベストなのか?

まず結論ですが、どのDAWを選んでもOKです。

理由は、リスナーに聞いてもらうのに「どのDAWを使ったのか?」は関係ないからです。

実際に、みなさんも「この人はこのDAWを使っているからビルボードチャートで1位なんだ!」「このDAWを使っているからいい曲なんだ!」などとは思わないでしょう。

「どのDAWを使っているか?」はリスナーにとって重要なことではないので、気にすらしません。

また、作曲家が作るものは個人的な好みや選択によってできるものです。

そのため、僕の方から「Pro ToolsよりもLogicの方がいい」「Ableton LiveよりもPro Toolsの方がいい」というように明言することはできないのです。

DAW選びで最も大切なこと

ここで大切なのは、自分に合ったDAWを選ぶことです。

まずは「どのDAWが使いやすいか?」を基準に選びましょう。

もし今何かしらのDAWを使っていて、すらすらと曲作りができなかったり、使いづらいなと思うのであれば、DAWを変えた方がよいでしょう。

多くのDAWは試用版(demo版、無料版)がありますので、これでいろいろなDAWを試してみるのがおすすめです。

GUIが好き・付属の音源がいい・そのDAW独自の機能が優れているなど、評価ポイントはさまざまで、人によって意見も変わります。

繰り返しになりますが、「どのDAWを使うか」は音楽業界での成功と関係ありません。

あまり考えすぎないようにしましょう。

DAW選びのポイント1:WindowとMac

まずDAW選びで大きな要素となるのが、Windows PCを使うのか、Macで作るのかというところです。

DTMをするとき、Windows PCを使うのか、それともMacを使うかによって選択肢が変わります。

例えばLogicやGarage BandはMacのみでしか使えないので、これだけでも選択肢を絞ることができます。

Macのみで使えるDAW

・Logic Pro(2万5000円ぐらい)

・GarageBand(無料)

DAW選びのポイント2:価格・コスパの比較

DAWを比較して、最もわかりやすい違いは価格です。

特にこれからDTMを始める人にとっては重要なポイントになるでしょう。

Garage Bandのように無料のものもあれば、Pro ToolsやCubase、Logicのように有料のものもあります。

もっともコスパがいいDAWは?

https://www.apple.com/jp/newsroom/2024/05/logic-pro-takes-music-making-to-the-next-level-with-new-ai-features/

DAWの価格はさまざまですが、コスパで考えるとLogic Proが一番いいと言えるでしょう。

(Windowsでは使えず、Macユーザーしか使えないのが唯一のデメリットです)

たとえばAbletonは3バージョンあり、一番高いフルバージョンは799ドル(約86,000円)です。

Cubaseは最も高いフルバージョンで約6万円です。

しかしLogic Proはフルバージョンの1種類のみ、価格は199ドル(23,800円)です。

https://support.apple.com/en-is/guide/logicpro/lgsi34c3f59e/mac

加えて、アップデート時には新しいサウンドが追加されたり、Alchermyという万能なシンセも付属しています。
(ちなみにLogicのアップデートは永久無料です)

Alchemyは開発元がAppleに買収される前、約27,000円で販売されていたシンセです。

Logicを買えばそれが無料で使えるので、とてもお得です。

Logic Proと同じぐらいの値段であるAbletonの下位版では、Alchemeyレベルのシンセや、Apple Loop(付属のループ音源)レベルの素材は付属していません。

ここからも、Logic Proのコスパのよさが伺えます。

Macをお持ちの方は、ぜひLogic Proを検討してみてください。

最初は○○基準で考えよう

コスパで考えるとLogic Proがベストですが、冒頭でもお伝えした通り、サウンドのクオリティや使いやすさ、GUI(画面の見た目)に対する考え方は人それぞれです。

つまり、使ってみないと自分に合うかわからないのです。

そのため、最初は予算に合わせてDAWを選ぶのがおすすめです。

DAWの選び方の例

Macを使っている
→コスパの良いLogic

Windowsを使っている+ヒップホップやEDMを中心に作りたい
→FL StudioかAbleton Live
(FL Studioは2018年にMac対応しましたが、Windows版の方が使いやすいと評判です)

よくレコーディングをする、バンドモノをやりたい、打ち込みはあまりしない、ミキシングエンジニアになりたい
→Pro Tools

とりあえずバランスよく、打ち込みもレコーディングもしたい
→Cubase

DAWの選び方まとめ

DAW選びの基準は、まず第一に「自分にとって使いやすいかどうか」、第二に「予算に合っているか」です。

高額なソフトを何個も購入して比較するのは少し難しいな...という方は、試用版(demo版)を試してみるところからはじめてみましょう。

また、多くのDAWには下位版から上位版までさまざまなグレードが用意されていますので、はじめは安価な下位版からはじめてみてもよいでしょう。

Amazon・楽天・サウンドハウス・Rock Onlineで買えるDAW

最後に、Amazon・楽天・サウンドハウス・Rock Onlineで買えるDAWを一通りご紹介します。

安価な下位版からプロ御用達の上位版もありますので、購入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

DAWは「パッケージ版」と「ダウンロード版」のどっちを買えばいいの?

DAWを含め、DTM関係のソフトウェアは購入するときに「パッケージ版」と「ダウンロード版」に分かれていることがあります。

当サイトでは、いつでも商品をダウンロード・確認しやすい「ダウンロード版」の方をおすすめしています。

パッケージ版

商品を購入すると、箱や冊子が自宅に届きます。

シリアルナンバーが記載されている書類が同梱されていたり、パソコンに挿してソフトウェアをインストールするためのUSBメモリが同梱されています。

シリアルナンバーの紙を紛失したり、USBメモリが破損してしまう危険性があるので、丁寧に保管しておく必要があります。

ダウンロード版

購入すると、購入した店舗からシリアルナンバーが書かれたメールが届きます。

メールが届くだけなので、物理的な商品は郵送されません。

届いたメールに記載されている商品のダウンロードリンクやシリアルナンバーを使って、商品をインストールしていきます。

商品の在庫状況が「お取り寄せ」「DL納品」「メール納品」などと書かれてあることが多く、すぐ購入できなさそうな表記になっていることがありますが、心配は必要ありません。

基本的には、購入すると数日以内にはシリアルナンバーのメールが届きます。

納品メールは削除してしまわないようにフォルダ分けしたり、「重要」「お気に入り」などのマークをつけておくとよいでしょう。

Cubase

Cubaseは機能の充実度によって「LE」「AI」「Elements」「Artist」「Pro」の3種類に分かれています。

(左から順番に安価で機能が少なく、全機能使えるフルバージョンは「Pro」です)

初心者の方は予算に合わせて「LE」「AI」「Elements」「Artist」を選び、これからガッツリ打ち込みをやっていく方は「Pro」を選ぶことをおすすめします。

Cubaseは後からアップグレードができますので、後からProにアップグレードすることも可能です。

「Cubase AI」は、DTMで使うオーディオインターフェースやMIDIキーボードに無料で付属しています。

おすすめは同じSteinberg社の「UR22C」です。

これを買うだけでDAWとオーディオインターフェースがそろうので、ギターやボーカルのレコーディングをはじめることができます。

もちろん、オーディオインターフェースは高音質で音を鳴らすことにも特化しているので、スピーカーやイヤホン・ヘッドホンの音質もUPします。

Pro Tools

Pro Tools Studio 永続ライセンス版を購入する(サウンドハウス)

Pro Toolsは、機能の充実度と支払いの形態で商品が異なります。

「永続ライセンス版」と「サブスクリプション版」

永続ライセンス:1回買うだけで、Pro Toolsを一生使えます。

サブスクリプション:1回買うと、1年だけPro Toolsが使えます。

サブスクリプション版は1年経過すると使用できなくなるので、再度購入する必要があります

「Pro Tools Studio」と「Pro Tools Artist」

Pro Tools Studio:機能に制限がないプロ向け

Pro Tools Artist:これからDTMをはじめたい初心者〜中級者向け

Studio One

Studio One Proを購入する(サウンドハウス)

Studio Oneはフルバージョンでもとても安価で、多くのプロに愛用されています。

「Studio 24c」を購入する(サウンドハウス)

初心者におすすめの「Studio One Artist」は、オーディオインターフェースに付属しています。

FL Studio

FL Studioは、EDMなどのダンスミュージックを作る人に人気のDAWです。

Ableton Live

Ableton Liveは、初心者向けの「Intro」、中級者向けの「Standard」、プロ向けの「Suite」の3種類あります。

特にダンスミュージックや打ち込みをしたい人に人気のDAWです。

Reason

Digital Performer(DP)

MOTU / DP11 を購入する(サウンドハウス)

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