ミキシング・マスタリング

太くパンチのあるキックを作る方法 Step4「キックのチューニング」

今回は、Ableton認定トレーナーでエレクトロニックミュージックプロデューサーのLenny Kiserが解説する「シンプルな方法でキックを太くパンチのあるサウンドにする方法」をまとめました。

この記事では、このうちStep4「キックのチューニング」についてまとめています。

太くパンチのあるキックを作る方法シリーズ

音楽プロデューサーにとって、キックはみなさんのサウンドを決定づける重要な役割を果たしています。

この機会に、かっこいいキックの作り方をマスターしましょう!

なぜキックにチューニングが必要?

楽曲のキーに合わせてキックをチューニングすれば、より楽曲にマッチするキックに仕上げることができます。

そのため、楽曲のキーとキックのキー(基音、中心となる音程)をはじめに見極める必要があります。

キックの周波数を見分けよう

まずは、キックの基本的な周波数を明確にしましょう。

キックの根幹部分のピッチを分析し、その部分のピッチを曲のピッチに合わせていきます。

これにはEQかスペクトラムアナライザーの周波数モニターを使うのがおすすめです。

例えばPro-Q3を使うと、キックの基本となる周波数(キックのピッチ)をすぐ把握することができます(上の画像ではD#2)。

ピッチを把握したら、移調(トランスポーズ)機能かシンセのピッチコントロールでチューニングしていきます。

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キックをチューニングするコツ

・使うキックの根幹部分の周波数を理解し、どのピッチと関連があるか把握しましょう。
たとえば、41HzだったならピッチはEとなります。

・サブキックには、曲のキーに合わせるためチューニングコントロルかピッチコントロールを使いましょう。

・楽曲のキーがわからない時は、自分の耳を使いましょう。
楽曲のキーを検出するソフトの正確性は60~70%ほどしかありません。
このようなソフトを使うよりも、自分の耳を信じた方が良いと言えます。

太くパンチのあるキックを作る方法4ステップまとめ

以上が「太くパンチのあるキックを作る方法4ステップ」でした。

この4ステップをやってみると、キックのサウンドづくりの奥深さに気付き、新しいキックを作り上げられる楽しさも味わうことができるでしょう。

ぜひ今後の曲作りに活かしてみてください!

太くパンチのあるキックを作る方法シリーズ

当サイトでは、他にもドラムの音作りやミックスのテクニックについてまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください🔻


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