シンセサイザー

【DTM】Spectrasonics社「Omnisphere」の使い方【プリセットブラウザとSound Match】

Learn Omnisphere in 30 minutes (Tutorial)

今回は作曲家・サウンドデザイナーのMikael Baggströmが解説「30分で学ぶOmnisphereの使い方」をまとめました。

この記事ではこのうち「プリセットブラウザとSound Match」の部分をまとめています。

Omnisphereのプリセットブラウザー

ここからは、プリセットブラウザについて解説していきます。

ミニバージョンのプリセットブラウザ

Omnisphereの画面左にあるのは「ミニバージョンのプリセットブラウザ」です。

画像:動画より

画面左上にある「UTILITY」のボタンの左にある矢印マークをクリックすることで、このミニバージョンのブラウザを開閉できます。

画像:動画より

フルサイズバージョンのプリセットブラウザ

より大きい画面で見たい時は、フルサイズバージョンのプリセットブラウザを使いましょう。

ミニバージョンのプリセットブラウザの一番上にある「PATCH BROWSER」という文字のすぐ横にある、+マークと虫眼鏡マークが合体したボタンをクリックします。

画像:動画より

もしくは、メイン画面の中央上、「OMNISPHERE」という白い文字のすぐ下にあるプリセット名が書かれた場所をクリックしてもOKです。

選択しているポート(青く光っている番号)のプリセットを変更することができます。

画像:動画より

もちろん、MULTIタブからもプリセットを変更できます。

画像:動画より

プリセットを絞り込む方法

プリセットブラウザでは、「Category」「Type」「Genre」「Complexity」の4つの項目を使って、プリセットを絞り込み検索できるようになっています。

より具体的に項目を選択すればするほど画面右側に出てくる結果の数が減るので、すぐ音を探しやすくなります。

レート(Rate)をつけてお気に入りのプリセットを探す

お気に入りのプリセットには、レート(Rate)をつけることもできます。

レーティングすることで、さらにプリセットを探しやすくなります。

画像:動画より

ソート(Sort)をする

プリセットの表示順番は、画面右下の「Sort」の部分から変えることができます。

「レート順」「シャッフル」「名前順(降順・昇順)」などから選べます。

画像:動画より

Omnisphereの「Sound Match」

ここからは、Omnisphereでも強力なツールである「Sound Match」についてご紹介していきます。

Omnisphere Secret Trick - Sound Match (Tutorial)

通常のプリセット検索方法

Omnisphereの画面左上には「PATCH BROWSER」があり、この文字の右側にある虫眼鏡マークと+マークが合体したボタンを押すと、大きなプリセット選択画面が出てきます。

画像:動画より

しかしご存知の通り、Omnisphereには膨大なプリセットがあります。

「Category」「Type」「Source」「Timbre」である程度絞り込めるとはいえ、欲しいプリセットを探すのはとても大変です。

そんな時に使えるのが「Sound Match」です。

Sound Matchの開き方

Sound Matchは、先ほどのようにPATCH BROWSERを大画面にした後、上部のタブから選べます。


画像:動画より

画面は小さいですが、小さなPATCH BROWSERの場合でも使えます。

デフォルトでは「Attributes」のタブが選択されている状態ですが、隣の「Sound Match」をクリックします。

画像:動画より

デフォルトでは、今選んでいるプリセットが画面右上で選択されている状態です。

画面左側でも、選ばれたプリセット名が表示されています。

画像:動画より

Omnisphereの「Sound Match」の魅力とは?

OmnisphereのSound Matchは、現在選んでいるプリセットを計算し、このプリセットに近い音を抽出してくれる機能です。

プリセットを変えた場合は、画面中央の「Match Current Selection」のボタンを押せばOK。

新しく選んだプリセットに近いプリセットを抽出し直してくれます。

画像:動画より

右側に羅列されているプリセットは、上から順に「そのプリセットに近い順」で並べられています。

一番上がもともと選んでいたプリセット、その次は、そのプリセットに最も近いプリセットです。

新しい可能性も発見できる

もちろん、抽出されたプリセットの中には、最初に選んだプリセットとそこまで似ていないものも含まれているでしょう。

しかし「最初に選んだプリセットより、こっちのプリセットの方が今回の曲に合いそうだな」など、新しい可能性も発見できます。

例えば「最初は柔らかいギターのプリセットを選んだけど、抽出された音の中にはフルートの音があった。でも、意外とこのフルートの方がいいかも?」のようなことが起こり得ます。

Sound Match機能を使って、ぜひ新しい音を発見してみてください。


次回Part3「マルチ(Multi)」の解説はこちら↓


人気記事

LA2Aコンプレッサー 1

今回は「LA-2Aコンプレッサーの使い方」をまとめました。「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられるのが、Teletronix社の「LA-2A」です。なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。

2

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

3

クリスマスソングをかんたんに作る方法はない? このような疑問にお答えする内容です。 数々のDTM動画を投稿している音楽プロデューサーEDWANの「クリスマスソングを5分で作る方法」で使われているテクニックをまとめました。 楽器編成、リズムの視点からクリスマスソングを作る方法を解説します。

4

今回は、DTMでおすすめの民族楽器系音源・プラグインをまとめました。通常のポップスやオーケストラではあまり使われない楽器や、非常にニッチな国・地域特有の楽器が使える製品もまとめています。インド・中国・北欧・ケルト系・アラブ・ガムラン系など幅広くご紹介しますので、ぜひチェックしてみてください。

5

今回は「DTMにサブウーファーは必要なのか?」をまとめました。サブウーファーは、低音域のみを再生することに特化したスピーカーです。「低音域は普通のスピーカーでも出せるから必要ないのではないか?」「何でわざわざ低音域しか出せないスピーカーを買う必要があるのか?」「サブウーファーを買えばDTMが上達するのか?」このような疑問に回答します。

6

今回は、MIX師やMIX初心者の方が持っておくと便利なおすすめのプラグインを3つご紹介します。プリセットを選ぶだけでプロレベルのサウンドにできる、まさに「5秒でMIXが終わるプラグイン」をご紹介します。

7

クリスマスソングの作り方を教えて欲しい!クリスマスっぽさって、どうやったら出せるの?このような疑問にお答えする内容です。MAGIX MAGAZINEのDaniel Wilsonが解説する「クリスマスソングの作り方」をまとめました。今回ご紹介する3ステップに沿えばかんたんにクリスマスソングを作れるようになります!

8

今回は、初心者からプロまで使えるおすすめのDTMスピーカー21選をまとめました。 この記事では、以下2つの条件を満たしているスピーカーだけをご紹介します。 ・2025年1月現在、日本の通販で誰でも新品 ...

9

今回は、フランスの音楽プロデューサー・PLVが解説する「独学でプロの音楽プロデューサーになる方法」をまとめました。PLVは音楽大学や専門学校に行かず、独学でDTMを学び、プロの作曲家として活動しています。そんな彼女が「音楽学校に通わずに独学でプロになる方法」を7つ解説します。

10

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

-シンセサイザー
-