DJ Snakeのようなラテンドラムを作るには? Part2【海外プロ解説】

数々のプラグインやサンプルを販売しているADSRが投稿した「DJ Snakeのようなラテンドラムの作り方」についての動画をかんたんにまとめたシリーズ、第2弾です。
第1弾はコチラ
「もっとプロっぽいトラックを作りたい!」
「ラテン音楽に挑戦してみたい!」
こういったお悩みにお答えする内容になっています。
前回のPart1に引き続き、今回はPart2として「Percussion(打楽器)の打ち込み」「プロっぽく打ち込むには?」についてを解説します。
ラテン音楽のキモとなるPercussionですが、テクニックは非常にシンプルですので、ぜひおためしください!
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解説の前に…
この解説動画では、以下のサンプル&プリセットパックを使用しています。
お値段からは考えられないほどの素晴らしいクオリティ・ボリュームですので、この機会にGETしちゃいましょう!
Percussionを入れる
短いPercussionのサンプルを使っていきます。
こちらも複数サンプルをレイヤー+後ろをトリムします。
トリムした後はフェードアウトさせましょう。
リズムはSnare Part2と同じです。
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プロっぽいリズムに仕上げる
Part1と合わせて、ここまでがこのジャンルにおけるベースライン・ベーシックなラインです。
次は、このDrums&Percussionセクションをプロっぽくしてみましょう。
プロが行なっているのは、「タイミングを少しシフトする」というテクニックです。
たとえば「ドゥッッカ・ドゥッカ」のリズム隊のうち、「カ」をほんの少しタイミングを遅らせてみましょう。
1小節のうち、4回目の「カ」を刻むパートの一部を後ろにズラしてみます。
こちらはHi-Hatでやってみてもかっこいいサウンドに仕上げられます。
Battery4でPercussionをエディット
次は、Battery4を使ってPercussionをエディットしていきます。
Battery4を立ち上げたら、Percussionのサンプルを読み込みます。
今回は3つのSnereサウンドを使ってみましょう。
Battery4のいいところは、アーティキュレーション(奏法)をカスタマイズできるところです。
(Set Up → Articulationから変更できます)
ロールやドラッグ、フラムなど、さまざまな奏法に切り替えることができます。
SnareのFillを入れる
「Gaiger Counter(ガイガーカウンター)」を使うと、予測できないリズムにすることができます。
試しにSnareのFillに対して50%に設定して使ってみましょう。
今回は最初の2拍がいい感じになったので、こちらを使います。
バウンス→クオンタイズして、リズムパターンの一部分に組み込んでみます。
リアルタイムレコーディングがおすすめ
ただマウスで打ち込んだだけではベロシティーも音程も全て同じになるので、機械的なサウンドになってしまいます。
そのため、MIDIキーボードなどを使ったリアルタイムレコーディングで打ち込んだものを使うのがよいでしょう。
レコーディングが終わったら、ひどいリズムになってしまったところだけクオンタイズをかけます。
もしめちゃくちゃに打ち込んでしまっても、うまくできたところだけ切り取って使ったり、後から修正すればOKです。
いつも完璧に演奏する必要はありません。
途中でSnareのFillが入るので、ここはSnareのパターンと似た感じにします。
音数を軽減する
楽曲全体で聞いたとき、今のままだとPercussionが多すぎる印象がありますね。
LFOプラグインを使って、サイドチェインをかけてみましょう。
Kickがよく聞こえるように、BongoなどのPercussionにサイドチェインがかかるようにします。
こうすると、KickとPercussionが非常によくなじむようになります。
リアルなShaker&Tambourineサウンドを作る
ShakerやTambourineをよりリアルなサウンドにするには、セクションごとに違った変化を加えることが重要です。
たとえばShakerの場合、楽器の中に入っているビーズは絶えず動いているため、常に音がなっている状態になります。
そして、前に振ったり後ろに振ったりすることでアクセントがつきます。
また、全く同じ音が鳴ることはありません。
実際やってみるとわかりますが、楽器を振るたびに微妙に違う音が出ます。
複数のサンプルを使い分けよう
この微妙な差をつけるために、3種類のサウンドを使い分けてみましょう。
前に振ったときのようなサウンド、後ろに振った時のようにアクセントが少ないサウンド、その間ぐらいのサウンドの3種類です。
こちらもリアルタイムレコーディングで打ち込みます。
打ち込んだら、クオンタイズなどで微調整をしつつ、いいと思ったフレーズをコピペします。
セクション最後の部分は盛り上げたいところなので、ここだけ少し手を加えます。
エネルギーを強めるため、ダウンビートの部分にShakerを加えます。
まとめ
今回は、Percussion+よりアドバンスな打ち込みについての解説でした。
少し手を加えるだけでも、かなりリアルなサウンドとなったのがおわかりいただけたかと思います。
ちなみにこちらの書籍「打ち込みフレーズ制作技法」では、ラテン系音楽を含むさまざまなジャンルのパターンを、楽器ごとに紹介しています。
楽譜とCDが両方ついているので、視覚的にも聴覚的にもパターンを理解することができます。
より打ち込みが上手くなりたいという方は、ぜひチェックしてみてください!
Part1はコチラ
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