The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法【ディレイ編】

The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法【ディレイ編】

今回は、Beat Academyが解説する「The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法」をまとめました。

前回の「リバーブ編」に引き続き、この記事ではディレイを使ったボーカルミキシング方法を解説していきます。

リバーブ編はこちら

※今回はAbleton Liveを使った制作方法をご紹介していますが、どのDAWでもお試しいただける内容です

Creating The Weeknd's Signature Vocal Sound | Beat Academy

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ピンポンディレイを活用する

今回は、左右交互に音が鳴り響き、よりステレオ感が出る「ピンポンディレイ(Ping Pong Delay)」を使っていきます。

リバーブの時と同様に、Retrun(Send)トラックにディレイプラグインを挿します。

Creating The Weeknd's Signature Vocal Sound | Beat Academy

このままではディレイ音が目立ちすぎているので、ディレイプラグインに内蔵されているEQで高音域を削ります。

ボーカルミックスのコツ(ディレイ)
https://www.youtube.com/watch?v=LuaGBI8CbGU

そして、ディレイの速さを調整します。今回は8分音符に設定します。

Creating The Weeknd's Signature Vocal Sound | Beat Academy

ディレイの音量が大きいので、Sendの量を調整します。

Creating The Weeknd's Signature Vocal Sound | Beat Academy

エコー(通常のディレイ)を活用する

次は、Ableton Live付属の「Echo」を使い、ダブリングの効果を作っていきます。

このプラグインはビジュアルでエコーの効果がわかりやすくなっています。

ボーカルミックスのコツ(ディレイ)
https://www.youtube.com/watch?v=LuaGBI8CbGU

ここではあくまでダブリングの効果を得るためにディレイプラグインを使っているため、Decay Timeはとても短く、Feedbackは40%程度に、EQで高音域と低音域をカットします。

ボーカルミックスのコツ(ディレイ)
https://www.youtube.com/watch?v=LuaGBI8CbGU

こうすると、ほぼボーカルと同じタイミングでドライなサウンドで鳴りますが、ディレイで少しタイミングがズレるので、ダブリングのような効果が得られます。

Creating The Weeknd's Signature Vocal Sound | Beat Academy

また、モジュレーションのパラメータも調整しましょう。

フィルターモジュレーションの度合いなどを調整することで、少しにじみが出て一味違ったダブリングになります。

ボーカルミックスのコツ(ディレイ)
https://www.youtube.com/watch?v=LuaGBI8CbGU
Creating The Weeknd's Signature Vocal Sound | Beat Academy

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ミックスの仕上げ

これでディレイは完了です!

最後に、前回作った「リバーブ」を、今回作った「Echo」にSendで送ります。

つまり、このリバーブにもまたEchoのエフェクトをかけます。

Ableton Liveでは、リバーブのReturn(Send)トラックの一番下(Dの欄)を右クリック→Enable Sendを選択→Send量を調節します。

ボーカルミックスのコツ(ディレイ)
https://www.youtube.com/watch?v=LuaGBI8CbGU

とても小さな違いですが、より響きやステレオ感が得られます。

もちろん、同じ手順でリバーブトラックをもう一つ作り、そちらにはディストーションやオーバードライブなど、Echo以外のエフェクトをかけてみてもOKです。


以上で「The Weeknd スタイルのボーカルミキシング方法」の解説は終了です。

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