作曲・編曲

プロが実際にやっている作曲の仕方とは?【コツは3つ】

作った曲が物足りない感じがする…
プロっぽい音にならない…どうしたらいい?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

Clean BanditのメンバーJack Pattersonと、彼と共に音楽プロデュース・ミキシングをしているMark Ralphが語る「Clean Banditでの音楽制作」のインタビューをまとめました。

そのうち、今回は「Clean Banditの3つの作曲術」についての部分をまとめています。

Clean Bandit - Rockabye (feat. Sean Paul & Anne-Marie) [Official Video]

Clean Banditは「Rather Be」「Rockabye」「Symphony」など、非常に多くのヒット曲を出しているアーティストです。

この3曲だけでも、YouTube再生回数は70億回を超えます。

3曲で70億というとんでもない数字ですが、この記事を読めば、メガヒット曲を出し続ける彼らの作曲術が学べます!

プロの作曲方法1:クオンタイズしない

"Rather Be"はタイトでリズミカルなエフェクトが特徴的にもかかわらず、ストリングスパートではクオンタイズを使用していません。

クオンタイズをしっかりすることで音がバシっと決まり、リズムがしっかりしてきて、結果的にリズミカルに聞こえると思う人もいるでしょう。

しかし「Rather Be」では、クオンタイズを一切使用していないそうです。

もちろんこれは演奏者の技術がないとできないことですが、クオンタイズしないことで「ライブ感」を生み出し、いきいきとしたリズミカルな音楽に聞こえさせているのです。

プロの作曲方法2:多重録音(レイヤー)でビッグなサウンドに

"全て生演奏ですね。
僕らのストリングスは"ニセのビッグサウンド"みたいなもので、ニール(元メンバー、バイオリニスト)のバイオリンを複数重ねています。

つまり、Clean Banditは数人のメンバーしかいませんが、多重録音することによってまるで大きなオーケストラが奏でているように聞かせているのです。

プロの作曲方法3:シンプルな編成→ビッグな編成に

まずはじめにカルテットで成り立たせ、カルテットサウンドを作ってから、それをダブリングするんです。

以前は、いいサウンドになるまでレイヤーしていくのが好きでした。
今では、4つの独立したレーン(4人)のために、よりスペースを作ること、それぞれがそれぞれの役割を果たさせるのが中心ですね。

はじめにカルテット(奏者が4人)の編成で成り立つ曲にすることで、しっかりとした「曲の基盤」ができます。

この曲の基盤がしっかり作られていれば、大編成にしたときも楽曲全体が崩れにくくなります。

映画音楽やゲーム音楽では壮大なオーケストラを作ることがあると思いますが、はじめは室内楽など、小さな編成でラフを書いてみるといいかもしれません。

関連記事

プロが実際にやっている作曲の仕方まとめ

今回ご紹介したコツは、こちらの3つです。

  • クオンタイズしない
  • 多重録音(レイヤー)でビッグなサウンドに
  • シンプルな編成→ビッグな編成に

彼らのようにストリングス系を使わない曲の場合でも使える作曲術ですので、ぜひおためしください。

なお、このインタビューで語られた作曲術やDAWに関する内容は、別記事でまとめています。


人気記事

1

今回は、ダンスミュージックなどでよく使われるColor Bass(カラーベース)を作るときにおすすめのプラグインを3つご紹介します。Color Bassはキラキラと異世界感のあるサウンドが特徴です。この記事では、誰でも手軽に自分の理想のColor Bassを作るのにおすすめのプラグインをご紹介します。

2

今回は、アメリカのプロデューサーNathan James Larsenが解説する「僕のお気に入りのボーカルチェイン」をまとめました。「どんな曲であっても、ミックスの83%はこのボーカルチェインを使っている」というぐらい汎用性が高い内容ですので、ぜひお試しください。

3

今回は、iZotope「Ozoneシリーズ」のリファレンス機能の使い方をまとめました。この記事では、Ozoneシリーズの画面右下にある「Bypass」「Gain Match」「Reference」「Codec」「Dither」「2つの輪っかマーク」「左右矢印マーク」「Iマーク」の使い方をご紹介します。

4

今回は「モードの確認のしかた」をまとめました。音楽ではミクソリディアンモードやリディアンモードなど「モード」がさまざまな種類があります。しかし、そもそもモードとは何かよくわからなかったり、その曲がモードなのかどうか、何モードなのかを聞き分けるのに苦戦する方も多いでしょう。この記事ではモードについて徹底解説していきます!

5

ここでは、AmazonのKindle Unlimitedで読めるおすすめのDTM・作曲関連書籍をご紹介します。月額1000円程度で対象本がすべて読み放題になるサービスですが、実はDTMや作曲関連の本・雑誌も対象作品が多数あるため、作曲をしている方にも非常におすすめできます!

6

ラグタイムってどんな音楽だろう?今回はこのような方向けの内容です。誰もが一度は聞いたことがあるこの音楽ジャンルについて、リズムや歴史をご紹介していきます。

7

コンプレッサー(Compressor)にはいろんなパラメータ(ツマミ)があるけど、それぞれどんな役割なのかいまいちよくわかってないな….今回はこのような方のための内容です。海外プロが教える「コンプレッサーのパラメーターの役割・効果」を、初心者にもわかりやすく「お母さんと自分」に例えてやさしく解説していきます。

8

今回は、Audio Universityが解説する「音響心理学を活かしたミキシングテクニック」をまとめました。この記事ではそのうち、多くの人がミキシングで悩む「マスキング問題」とは何か?について解説しています。

9

今回は、Estueraが解説する「90年代風フレンチハウスの作り方」をまとめました。Daft Punk(ダフトパンク)で有名な90年代フレンチハウスは、そのクールなサウンドで今でも根強い人気を誇っています。今回は、DTMerなら一度は作曲してみたいこのジャンルの作り方をご紹介していきます!

10

久石譲さん・ジブリっぽい曲を作るにはどうしたらいい?今回はこのような方のための記事です。ジブリっぽいサウンドにするためのコツを6つご紹介!今日から使えるシンプルなテクニックばかりですので、ぜひマスターしてください。

-作曲・編曲