プロになる方法・音大進学

【才能vs努力】音楽のプロになるために必要な2つの特徴

今回は、世界一の名門音大・ジュリアード音楽院(ピアノ専攻)とグレン・グールド・スクール トロント王立音楽院を卒業し、現在はピアニスト・作曲家として活躍しているNahre Solが教える「トップミュージシャンになるために必要な2つの特徴」をまとめました。

この記事ではそのうち、トップミュージシャンに共通している「プロになるために必要な2つの特徴」についてご紹介します。

前回:音楽のプロに聞いた「プロになるための7つの質問」

プロの音楽家になるために必要なのは、才能 ?それとも努力?
どんな人が音楽業界で生き残れるのか?
トップミュージシャンになれる人がやっている習慣とは?

これらの疑問について、実際にプロとして活動しているNahre Sol本人が解説します!

2 Traits You NEED to Become a TOP Musician

音楽のプロになるために必要な2つの特徴

音楽のプロになるために必要な2つの特徴

プロのミュージシャンになるために必要な2つの特徴は、こちらの2つです。

1.ベストを目指すために努力を惜しまない
2.どんな状況にも対応する適応力

どちらも直接音楽に関係あることではありませんが、それは一体なぜなのでしょうか?

ここからはそちらも合わせて、一つずつ解説していきます。

特徴1.ベストを目指すために努力を惜しまない

音楽のプロになるために必要な2つの特徴

1つ目は、「ベストを目指すために努力を惜しまない」という姿勢です。

プロになるためには、本当に多くのスキルや要素が必要になります。

そのため、「よりよい音楽を作るために、継続して努力できること」が非常に重要です。

自分を冷静に客観視する能力と忍耐力も必須

ここでもう一つ重要なのは、自分を客観視できることです。

今の自分に足りないスキルは何か、自分は今何をするべきなのかを知ることで、自分をレベルアップさせることができます。

プロになるには忍耐力も欠かせません。

音楽家としてのキャリアを積んでいく過程で、その大変さに苦しんだり、挫折してしまうこともあるでしょう。

このような困難な状況を上手に乗り越えるスキルもまた、重要になります。

自分でストイックになれるかどうか?がポイント

前回インタビューをしたプロのピアニスト兼音楽学校の教授を務めるTanya Gabrielianさんは、次のように語っています。

私が勤めている音楽学校の生徒の中には、自分で「もう少し頑張ろう」とストイックになれない人もいます。

しかし、このように自分で自分を押し上げることができなければ、上達はしないでしょう。

困難な状況に耐える力、忍耐力も、プロになるためには必要なスキルです。

つまり、「自分でストイックになれるかどうか」がポイントなのです。

習慣2:どんな状況にも対応する適応力

音楽のプロになるために必要な2つの特徴

2つ目は「どんな状況にも対応する適応力」です。

前回のスケジュールと体調管理編で、プロバイオリニストのMadleineさんは「音楽のオーディションや大会においては、自分でコントロールできない状況もたくさんある」とお話していました。

このお話の通り、ミュージシャンの生活には予想もできないことがたくさん起こるため、どんな状況にも柔軟に対応する力が必要です。

「どれぐらいのスパンでの変化なのか」は関係なく、短期的な変化にも、長期的な変化にも対応する必要があります。

プロには「複雑な問題を解決する力」がある

トップミュージシャンには、複雑で難解な問題の解決策を見つける力があります。

「新しいテクニックを身につけるにはどうしたらいいだろうか?」などの技術的な問題や、「新しい町で生活を始める」などの生活・体調・文化的な変化や問題にも対応する力です。

この中でも特に重要なのが、メンタルの問題に対処する能力です。

プロバイオリニストのMadleineさんは、これについて次のように語っています。

私はバイオリニストとして成功もしましたが、同時にたくさんの挫折もあり、メンタルがボロボロになった時もありました。

その時はバイオリンも弾けませんでしたし、ベッドから起き上がることもできませんでした。

この経験から学んだのは、うまくいかないことがあっても、メンタルの問題にきちんと対処し、挫折から立ち直ることがとても大切だということです。

この発言からも、やはり音楽のスキルだけでなく、メンタル(自分のこころ)の問題の対処力も磨いていくことが必要です。

プロになるために大切なことは「音楽に関係ないこと」

音楽のプロになるために必要な2つの特徴

ここまでご紹介した2つの習慣は、どちらも音楽に直接関係のないことです。

これは、「音楽のスキルや才能」はプロになるためには「当然のこと」であって、プロの音楽家には、他のスキルも必要になるシーンがたくさんあるからだと思います。

プロになるためには、生活の中で何かを犠牲にしたり、我慢をする必要もあるでしょう。

ただ純粋に音楽が好きでやっていたり、才能がある人もいるので、もちろん全ての人に当てはまるわけではありません。

しかし、そのような「才能」だけでは、トップミュージシャンにはなれないのです。

音楽のプロになるために必要な2つの特徴まとめ

音楽のプロになるために必要な2つの特徴

このシリーズでは、トップミュージシャンに取材をしてわかった「プロの音楽家になるために必要な2つの特徴」についてご紹介しました。

特徴1.ベストを目指すために努力を惜しまない
自分を客観視できる、自発的にストイックになれる、忍耐力

特徴2.どんな状況にも対応する適応力
問題解決能力、メンタル問題への対処力

当サイトでは他にも「プロのミュージシャンになるために必要なこと」についてご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください↓


人気記事

1

今回はAdam Audio社とIn The Mixが解説する「スピーカーは縦置き or 横置きのどちらがいいのか?」をまとめました。 多くのスピーカーは正方形ではなく長方形であることが多いですが、縦置 ...

2

世界的にヒットしている曲の構成ってどうなってるの? 「ヒット曲の公式」みたいなのがあるといいんだけど… 今回はこのような疑問にお答えします。 https://www.youtube.com/watch ...

3

今回は、世界にある「超が付くほど珍しい楽器」を10個ご紹介します。 この中には、ギネス記録を樹立したとんでもない楽器もあります。 みなさんが知っている楽器はいくつあるか、ぜひ数えながらそのサウンドをお ...

4

日本っぽい和風な楽曲を作りたいんだけど、どんなテクニックを使えばいい?「日本の音階」にはどんな種類がある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 英語版wikipediaの「日本の音階」で紹介さ ...

5

Auto-Tuneってどうやって使えばいいの?プロみたいに細かくキレイにボーカルを修正するにはどうしたらいい? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://youtu.be/wMoGX ...

6

音楽におけるアップビート、ダウンビート、オンビート、オフビート、バックビート… 似たような言葉だけど、何が違うの?覚えられない… 今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。 「アップビート」「オフビ ...

7

CメジャーキーとAマイナーキーって、どう違うの? 聞き分け方はある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://www.youtube.com/watch?v=lPDVo-7Ua28 ...

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

https://youtu.be/bjqArFjaZLI 今回は、ジャズのスペシャリスト・Kevin Castroが解説する「ジャズの基本コード進行3つ」をまとめました。 ここでご紹介する3つのコード ...

10

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

11

今回は、Sage Audioが教える「カリッとしたボーカルにするためのMIXテクニック」をまとめました。 全部で9個あり、組み合わせて使うことで非常に魅力的な音にすることもできますので、ぜひお試しくだ ...

-プロになる方法・音大進学