【MIX上達方法】もっと早く知りたかった「ミックスのコツ」10選 Part2
- 2024.09.26
- 2024.09.02
- ミキシングのコツ
今回は、Hardcore Music Studioが教える「もっと早く知りたかったミックスのコツ10個」をまとめました。
とプロが後悔するほど大切なことが10個あります。
この記事ではPart2として、6~10個目のコツをご紹介します。
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ミックスのコツ6.ネットの情報を鵜呑みにしない
6つ目のミックスのコツは「ネットの情報を鵜呑みにしないこと」です。
僕(Hardcore Music Studio)が音楽制作を始めた頃は、ネットの情報サイトや掲示板サイトを見て、音楽制作のテクニックや製品のレビューを読み漁り、音楽制作を学ぼうとしていました。
いま思えば、あれは時間の無駄だったなと思っています….
なぜかと言うと、「オンラインにいる人たち」は実際にどんな人たちなのかがわからないからです。
どんな知識や技術を持った人が、どんな視点でその製品を評価したり、テクニックをシェアしているかわかりません。
そんな人たちが無数にいて、無数の情報があるために、どんどんそのような情報を見漁ってしまい、時間を無駄にしてしまいます。
DTMerにとってネットの情報は「混乱のもと」
ネット上には「強烈な意見」を持った人たちもいます。
強く何かを推し進めたり、逆に誰か・何かを強烈にディスったりすることがあります。
真逆のことを言っている人たちもたくさんいて、それを見たあなたは「いったいどの情報を信じればいいんだろう?」と混乱してしまうかもしれません。
情報を得れば得るほど、このような混乱に陥ってしまうでしょう。
DTMerは信用できる情報の見極めが大切
ネットにはさまざまなDTMに関するテクニックがシェアされています。
その中で信頼できる情報を見極めるには、「実際に音楽制作の仕事を生業にしている人」の意見を参考にするようにしましょう。
最低でも、その意見や情報をシェアしている人が作っている作品を聞いて、その人がいい音楽を作っている人かどうか(技術があり、自分が信頼できる人かどうか)を確認するようにしましょう。
ミックスのコツ7.機材は問題でも解決方法でもない
7つ目のミックスのコツは「機材は問題でも解決方法でもない」です。
特に、高価なハードウェア(実機)に関しては注意が必要です。
ネットにある情報を見て「この機材は30万円以上するけど、こんなにいい音になるんだ!」と目を輝かせて、ついその機材を欲しがってしまうかもしれません。
そんな情報を見れば見るほど、マイクもプリアンプもコンプレッサーもEQも…ありとあらゆるハードウェアが欲しくなって、「これさえあれば、自分の曲がいい曲になるんだ!いい音になるんだ!」と思うかもしれません。
僕(Hardcore Music Studio)もライドシンバル用のマイクを探しているときに、ネットの情報を見て10万円以上するマイクを買いましたが、音が気に入らず、結局売ってしまい、お金をムダにしてしまったことがあります。
あなたの音がよくないのは機材のせいではないかもしれない
残念ながら機材は「解決方法」ではありませんし、あなたの音がいい音でないのは機材の問題ではありません。
「この機材を買えばミックスがよくなる」とは限りません。
もしかしたら、あなたのミックスの手順がよくなかったり、いま持っているプラグインだけで解決できることもあるかもしれません。
すぐ機材のせいにせず、すぐ機材に頼ろうとせず、よく考えてから機材を選んで購入するようにしましょう。
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ミックスのコツ8.スタジオの外で行うミックスが重要
8つ目のミックスのコツは「スタジオの外で行うミックスが重要」です。
音楽制作をしている方の多くは、自宅など特定の場所で、いつも決まった機材を使って制作をしていると思います。
しかし、どんな機材にも特徴・特性があり、その「個性」が逆にミックスをしにくくさせてしまうことがあります。
例えば、高音域が出過ぎてしまうスピーカーもあれば、中音域がクリアに聞こえるスピーカーもあり、低音域がブーンと力強く出るスピーカーもあります。
そのため、まずはメインで使う(最も頻繁に使う)モニタースピーカーやヘッドホンを慎重に選ぶことが大切です。
スタジオ以外でもミックスをチェックしよう
自宅などのスタジオで作業しているときにぜひ行って欲しいのが、スタジオの外に出てミックスをチェックするということです。
これだけでも、ミックスの時間が3時間は短縮できると言っていいほど効果があります。
例えば、みなさんが何気なく音楽を聴くシーンは、いつも使っているイヤホン・ヘッドホンをしながら通勤・通学で外を歩いているときや、車で音楽を聞く時などでしょう。
そのため、そのシチュエーションと同じように外を歩き、いつも使っている出先用のイヤホン・ヘッドホンを使って自分のミックスをチェックしてみましょう。
このときに使うモニターは、高価な製品である必要はなく、AirPodsなどの誰もが使うような一般的な製品でも良いですし、通常のカーステレオでも構いません。
スタジオにいる時とミックスをチェックする機材が変わりますので、「意外とボーカルが聞こえづらいな」「低音域が出過ぎているな」などのミックスの問題を見つけやすくなります。
ミックスのコツ9.音楽に「公式」は存在しない
9つ目のミックスのコツは「音楽に”公式”は存在しないことを知ること」です。
「これをやればどの楽曲も完璧になる」
「これを使えば最高の音になる」
など、音楽には「公式」のような完璧な方法はありません。
逆に、音楽は
「雰囲気」
など、とても曖昧なものでできており、それらが人の心を動かします。
あえて「公式」があるとしたら、それは「音楽には公式がないこと」が公式と言えるでしょう。
ミックスではやることが決まっていることもある
とは言うものの、ミックスではいつも同じようなことをしているかもしれません。
まずミックスするトラックをもらったら、トラックを整理して、不要なノイズを削除して、EQでローカットをして、このプラグインを使ってこれを修正して…など、どの曲をやるときも必ずやるような「お決まりの作業」はあるでしょう。
むしろ、このような作業が8割を占めるかもしれません。
そのため、この「80%の作業」に関しては、ネットで情報を得やすかったり、逆に人に教えやすい内容であると言えます。
残りの20%でオリジナリティが決まる
DTMでは…特にミックスでは、80%はいつも決まっていることで、作業的に感じることもあるかもしれません。
しかし、残りの20%をどうするかで「あなたのオリジナリティ」が決まります。
80%の「公式」をマスターし、残り20%の「あなたらしさ」をGETできれば、素敵なプロのアーティストになれるでしょう。
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ミックスのコツ10.「旅」を受け入れる
10個目のミックスのコツは「”旅”を受け入れること」です。
音楽制作は旅のように「山あり谷あり」で、辛いこともあれば、立ち止まってしまうこともあれば、山の頂上に登った時のような快感や達成感を得ることもできます。
僕(Hardcore Music Studio)が音楽制作を始めた頃は、レコーディングのやり方は全くわからず、手探りで音を録る方法を学んでいきました。
それが、だんだんと難しい制作にチャレンジするようになり、何時間もかけてレコーディングやミックスをするようになりました。
そんな日々を続けて数年経ったあと、改めて数年前の自分の作品を振り返ってみると、自分がしっかり成長していることが実感できました。
音楽制作をしていると、学ぼうとしているのに途中で成長が止まってしまったように感じたり、頭もやり方もごちゃごちゃになって複雑になってしまったりして、挫折しそうになることもあると思います。
しかしそれを乗り越えると、シンプルで清々しい、何事も適切に判断できるような状態に上り詰められます。
これらは、まさに「旅」のようなものです。
「音楽制作は旅である」ということを、受け入れることが大切なのではないでしょうか。
もっと早く知りたかった「ミックスのコツ」10選まとめ
以上が「もっと早く知りたかったミックスのコツ10選」でした。
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