音楽理論

【音楽理論】対位法とは?初心者向けに解説しました

対位法って何?
音楽理論の本にいつも載っているけど、作曲では重要なことなの?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

What is Counterpoint?

数々の音楽理論講座の動画をアップしているVictoria Williamsが解説する「対位法とは?」をまとめました。

対位法は音楽理論や作曲の本によく掲載されているテクニックの一つで、これを知ればみなさんの作曲スキルもグンと上がります!

今回は「対位法が曲でどう使われているのか?」を中心に、ざっくり解説していきます。

対位法とは?

対位法とは「異なる2つの独立したメロディーを、同時に美しく鳴らすためのテクニック」です。

…とは言ってもわかりにくいと思うので、かんたんな例を見ていきましょう。
※この解説における「Voice(ボイス、○声)」「Line(ライン)」「Part(パート)」は同じ意味です。

対位法のかんたんな例

London's Burning (British English Version) sung by Lizzy Morris

まずは、英語の童謡「London’s Burning」の例です。

五線譜にすると、最初はこのようなメロディーになっています。

画像:動画より

実際の音はこちら(0:27~0:36)

What is Counterpoint?

音を聞いてみると、2パートそれぞれが同じメロディーを違うタイミングで弾いていて、同時に鳴らすときれいなハーモニーになっていることがわかります。

これはカノン(Canon)と呼ばれるテクニックです。

また、下のパートを見てみると、最初の音が上のパートに対して完全5度の音程になっていることがわかります。

これも、立派な対位法のテクニックの1つです。


画像:動画より

「フーガ」の例

さて、次はもう少し難しい例、バッハの「フーガ 第6番」を見てみましょう。

1:10~1:19

What is Counterpoint?

実際の楽譜がこちらです。


画像:動画より

まず右手(上の段)がDマイナーで演奏していますが、途中から入ってくる左手はAマイナーで演奏しています。

左手が入ってきた時には、右手は新しいフレーズを弾き始めています。

ドミナントキー(5度上のキー)で始める

さて、ここでお気づきになったでしょうか?

左手がDマイナーキーで演奏していたのに、右手が入ってきた時はAマイナーキーで演奏している…

つまり、ここでも先ほどの「London’s Burning」と同じように、5度上のキー=ドミナントキーのメロディーを重ねているのです。

例えば、もしCメジャーキーで弾いていたら、途中で新しいキーで弾きたい時はGメジャーにすると、違和感なくメロディーを重ねることができます。

この例を見ると、メロディーを重ねる時は非常にスマートなやり方が使われていることがお分かりいただけるかと思います。

3声の例(3 Voices)


画像:動画より

「フーガ 第6番」では、2声ではなく3声になる部分もあります。

第1声:高音パート。

第2声:譜面のちょうど間ぐらいから始まっているパート。後半も第1声の下にいる。

第3声:低音パート。先ほどご紹介した「フーガ」の例の上段の部分。

画像:動画より

3:08~3:14

What is Counterpoint?

合唱によくある「ソプラノ・アルト・テノール・バス」も対位法?

おそらく多くの方にとっては、「第○声」という言葉ではなく、合唱でおなじみの「ソプラノ」「アルト」「テノール」「バス」という言葉の方がなじみがあるかもしれません。

これらの言葉も、「高音パート」「低音パート」のように、基本的な音域ごとに声部が分かれており、それぞれが独立したメロディーを歌っていますよね。

つまり、みなさんも経験のある「学校の合唱」も、対位法を使っている音楽の一つと言えます。

「対位法」を表す2つの言葉

ちなみに、「対位法」を表す形容詞には2つあります。

どちらも同じ意味ですので、対位法について何か調べている時は混乱しないようにご注意ください。

Contrapuntal:対位法の、対位法的読解

Polyphonic:対位法上の、多声の


以上がざっくりとした対位法の解説でした。

今回の記事を読んで、より詳しく対位法を学びたいと思った方はぜひこちらの記事をご覧ください↓

書籍で対位法をじっくり勉強してみたいと思った方には、こちらがおすすめです。


人気記事

1

今回は、Sage Audioが解説する「ボーカルミックスの最終ステージ」をまとめました。ボーカルミックスでよくあるのが、ボーカルがインストに埋もれてしまって聞こえづらいという問題です。今回はこの問題の対処方法を3つご紹介します!

2

この記事では、世界中の作曲家・音楽プロデューサーが使っているおすすめのブラス(金管楽器)音源をご紹介します。同じ楽器でも音源によって音色が少し異なりますので、複数持っていると使い分けることができるほか、レイヤーしたときもリアルさと壮大さを増すことができます。

3

今回はCableguys社「ShaperBox3」を使うコツをまとめました。実際にBig ZがCableguys社「ShaperBox3」をどのように活用しているのか、おすすめの使い方を5つご紹介します。

4

今回は、DTMで伝説と言われているEQの1つ「Pultec EQ」の魅力と使い方ついてまとめました。なぜこのEQが世界中で使われているのか、Universal Audio社のプラグインを使いながらその魅力と使い方をご紹介します。

5

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

6

この記事では、MIX(ミックス)でボーカルの抜けが悪い・埋もれてしまうときの対処法をまとめています。どれも実際に世界中のプロが実践している内容ですので、ぜひお試しください。

7

今回は、DTMにおすすめのコンパクトなスピーカーを5つご紹介します。いずれも小さな机で手軽に使える上に、値段もお手頃で数万円程度で購入できます。世界的なプロも愛用しているスピーカーもありますので、初心者の方も、本格的にDTMをしたい方もぜひチェックしてみてください!

8

今回は、In The Mixが解説する「モノラルでミックスをする ~秘密の武器か?時間のムダか?」をまとめました。モノラルミックスについては賛否両論ありますが、ここではMichael自身がプロのエンジニアとして活動してわかった「モノラルミックスの意味」と「モノラルミックスをするときのコツ」をご紹介します。

9

今回は、イギリスの音楽プロデューサーOceanが解説する「プロになるためにやってはいけないこと」をまとめました。音楽プロデュース歴10年、ヒップホップを中心にこれまで数多くの楽曲提供を行なっているOceanが正直に解説します。

10

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

-音楽理論
-,