【バンド】デスメタル系ドラムのミックステクニック【タム編】
- 2023.03.05
- 2024.11.24
- ミキシングのコツ
今回は、Kohlekeller Studioが解説する「メタルドラムのミキシングテクニック」をまとめました。
こちらでは「タム編」として、タムに関するミキシングテクニックを解説しています。
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ドラムサウンドをチェック
動画内では、オーストラリア系フランス人によるデスメタルバンド「Monument Of Misanthrophy」の楽曲「Exeptionally Sandistic」で実際に使われたミキシングテクニックを、ミックスを担当した本人が惜しみなく公開しています。
楽曲はこちら↓
この楽曲のドラムをソロで聞くと、このようになります↓
それでは、タムのミックスについて詳しく解説していきます。
ドラムトラックの分け方
今回は、タムを1つずつ別のトラックに分割しています。
この楽曲では3つのタムを使っているため、3トラックに分かれています。
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タムのミックス1つ目
1つ目のタムには、Wilkinson Audio社「DE-BLEEDER」、Sound Radix社「DRUM LEVELER」、Fabfilter社「Pro-Q3」をかけています。
この後にDRUM LEVELERをかけ、すべてのヒットの音量をそろえています。
最後はEQで、ローカット+ハイカットでシンバルの場所を空けています。
タムのミックス2つ目
2つ目のタムには、DE-BLEEDERとEQ(ハイカット+ローカット)をかけています。
DE-BLEEDERの設定は1つ目のタムと同じです。
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タムのミックス3つ目(フロアタム)
3つ目のタムはフロアタムで、DE-BLEEDERとEQをかけています。
EQの設定は、前者2つのタムに比べて極端なシェイプに設定しています。
470hz付近を削り、ローエンドをかなりブースト、そしてハイエンドをカットしています。
タムのバストラックのミックス
タム全体には、リバーブ編で解説した「drumverb」のリバーブをかけ、TC Electronic社の「Master X」を使って仕上げています。
Master Xのいいところは、EQとコンプレッションを同時に行うことができる点です。
例えば、タムの音が前に来るようにコンプレッションをした後、コンプレッションによって出過ぎた中音域をEQで削ることができます。
ON/OFFの状態を聞き比べてみると、Master Xを使った時の方がより音が大きく前に出ていてパンチがあり、中音域がポコポコしておらず、すっきりしていることがわかります。
Master Xの後は、EQをかけています。
「ローカット+400~500hz付近を削る+高音域を少しブーストしてアタック感を出す」という、これまでと同じような設定の繰り返しになります。
さて、今回のタム編はここで終わりです。
次回は「ルームマイク編」として、ルームマイクの音に関するミックステクニックを解説していきます↓
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