今回は、作曲家でソングライティングコーチであるFriedemann Findeisenが解説する「Taylor Swiftが使っているメロディー制作テクニックとは?」をまとめました。
テイラー・スウィフトの大ヒットアルバム「1989」の分析結果をもとに、Findeisen氏が彼女の作曲テクニックを解説。
今日から誰でも使えるテクニックばかりですので、ぜひ最後までご覧ください!
テイラー・スウィフトの曲の3つの特徴とは?
彼女の曲には、これら3つの特徴があります。
ポイント
- ワンノートメロディー
- ルート音の多用
- ほんの少しのアレンジ
それでは1つずつ解説していきます。
テイラー・スウィフトの楽曲の特徴1:ワンノートメロディー

「1989」では、ワンノートメロディーが非常に多く使われています。
ワンノートメロディーとは、その名の通り1つの音程を連続で使う手法です。
音程は同じなので、違うのはリズムと歌詞だけ、ということになります。
ここで、具体的な例を見てみましょう。
「Blank Space」Aメロ
1つ目の例は、「Blank Space」Aメロの最初。
ここではF(ファ)の音が連続で使われています。
歌詞で言うと、たとえば以下の部分です。
「Nice to meet you, where you been?」
「Magic, madness, heaven sin」
「Welcome To New York」Aメロ・サビ
2つ目の例は、「Welcome to New York」のAメロ部分とサビの部分。
歌詞で言うと、Aメロはこの部分↓
Walkin' through a crowd, the village is a glow
Kaleidoscope of loud heartbeats under coats
サビは、印象的な「Welcome To New York~」の部分になります。
「One Of The Woods」のサビ
3つ目の例は、「One of The Woods」のサビ部分で、かなりわかりやすい例です。
「1989」でワンノートメロディは何回使われている?
分析の結果、「1989」では230回以上も使われていることがわかりました。
また、少なくとも1曲につき1回は使われていることも判明。
このワンノートメロディーは、曲作りで大きな要素と言えます。
「ワンノートメロディーは退屈」はウソ
作曲をしている方なら、教則本などに「ピアノで弾いてよく聞こえない曲は、バンドでやってもよく聞こえない」と書かれているのを目にしたことがあると思います。
しかし、このアルバムはその理論が働かないを証明しています。
ワンノートメロディーは、ピアノで弾くとつまらないメロディーに聞こえます。
しかし、テイラー・スウィフトの曲ではアレンジによっておもしろいメロディーへ変身しています。
「ワンノートメロディーはピアノで弾くと退屈だから避けるべき」というのはウソになります。
テイラー・スウィフトの楽曲の特徴2:ルート音を使う

ワンノートメロディーは同じ音を連続で使うことを指すと先ほどご説明しました。
実は、ここで2つ目の重要なポイントが利用されています。「ルート音を使う」です。
感情的な側面で言うと、ルート音は中立的です。
3rdのように感情的な響きでもなければ、5thのように冷たさを感じる響きでもなく、非常にあいまいな響きなのです。
また、歌詞的にも音楽的にもメッセージを持ち、それをそのままあからさまに言うのではなく、リスナー自身が自分で見つけ出せるような十分な余地・道を与えているところも、テイラー・スウィフトの楽曲の素晴らしさです。
「ファインディング・ニモ」「トイストーリー」などでおなじみの映像作家Andrew Stantonは、これを「2+2理論」と呼んでいます。
つまり、「4を与えるのではなく、2+2を与えろ」ということです。
テイラー・スウィフトの楽曲の特徴3:ほんの少しのアレンジ

アルバム「1989」を聞くと、アレンジがほんの少ししか行われていないことがわかります。
どの楽器も、絶対に楽曲から外してはならないものばかり。
もしそのパートをなくしてしまったら、曲が崩壊してしまうでしょう。
すべての楽曲には場所(スペース)があり、また沈黙の部分もあります。
テイラー・スウィフトの作曲方法まとめ
テイラー・スウィフトの楽曲の特徴は「ワンノートメロディー」「ルート音を多用」「わずかなアレンジ」の3つでした。
これらを3つ使えば、彼女のように耳に残りやすい、素晴らしい楽曲やメロディーを作ることができるでしょう。
今回ご紹介した「1989」はもちろん、他のアルバムも自分なりに分析してみることをおすすめします。
また新たな特徴を見つけることができ、ヒット曲を作るテクニックが身につきます。
以上で解説は終了です。
当サイトでは他にも有名なアーティストにフォーカスした作曲テクニックを多数ご紹介していますので、ぜひご覧ください。