今回は、イギリスの人気DJ&音楽プロデューサーのCurbiに聞いた「"Whip It”の制作背景インタビュー」の内容をまとめました。
この記事ではそのうち「ただのプリセットをオリジナリティのあるサウンドにする方法」について語られた部分をまとめています。
「曲を作ったけど、オリジナリティがなくて味気ない…プリセットをそのまま使うのはダメ?プロはどう工夫してるの?」という方、必見です!
CurbiのDTMテクニックシリーズ
まずは原曲をチェック
今回インタビューの題材となった「Whip It」はコチラ。
非常にかっこいいダンスミュージックです。
さてここからは、Curbiが語る「ただのプリセットをプロのサウンドに変身させる方法」についてご紹介していきます。
楽曲に変化を加える要素はたくさんある

[インタビュアー](楽曲に変化をつけることに対して)多くの初心者が、「曲に変化を加えたい、一定じゃ嫌だ」と思っていると思います。
[Curbi] 僕も曲を作り始めたときは、本当に「よくある曲」しか作れなかったんです。
でもシンセをよく見ると、いろんなパラメータやツマミがあって、それらをオートメーションで書くと、楽曲に変化を加えられることに気づいたんです。
特にEDMやハウスなどは、すでに型が決まっており「よくある曲」になりやすいです。
しかしCurbiは、オートメーションでシンセやDAWにある数々のパラメータに変化を加えることで、とても可能性が広がることに気づいたと言います。
オートメーションを書くだけでオリジナリティが生まれる

[インタビュアー]ただプリセットを使っている場合でも、オートメーションを書くだけで全然違っていますよね。
[Curbi] はい、本当にその通りです。
自分が使いたいプリセットを使えばいいし、ちょっと音をいじれるのであれば申し分ないですね。
[インタビュアー]ちょっと変えただけでもユニークなサウンドになりますよね。
[Curbi] そうですね。自分がいじりたいようにいじればいいと思います。
もちろんプリセットを自分好みにカスタマイズすれば、ユニークなサウンドになること間違いなしです。
しかし、プリセットをいじらずとも、オートメーションを書くだけでオリジナリティのあるサウンドに仕上げることもできます。
オートメーションはあらゆる要素にかけられる

インタビューで、Curbiは「フランジャー(Flanger)やリバーブ(Reverb)にオートメーションを加えている」と発言しています。
オートメーションというと「ボリュームのオートメーションを使ってクレッシェンド・デクレッシェンドをやる」というイメージを持っている方もいるかもしれません。
しかし、それだけではありません。
オートメーションはエフェクトをはじめとする、さまざまなパラメータにかけられます。
彼のようにいろいろなパラメーターに対してオートメーションを書くと、より一層オリジナリティあふれる曲に仕上げられるでしょう。
ただのプリセットをプロのサウンドに変身させる方法まとめ

「プリセットをそのままの音で使うって、なんか初心者っぽいよな…ダサいよな…」と思っている方は多いと思います。
しかし、必ずしもそうではありません。
シンセのパラメータを少しいじってみたり、オートメーションを書いてみるだけでも、プロのようなサウンドに変身します。
「なんか味気ない曲だな...」「アマチュアっぽいサウンドだな...」とお悩みの方は、ぜひおためしください。
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