コード進行

【DTM・作曲初心者】3ステップでできる「メロディーにコードをつける方法」

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

今回は、Pianoteが解説する「メロディーにコードをつける方法」をまとめました。

「メロディーは作ったけど、どのコードが合うのかわからない…」という方、作曲初心者の方向けの内容です。

こちらのメロディーに合わせてどのようにコードをつけるか、じっくり丁寧に解説していきます↓

メロディーにコードをつける方法

メロディーにコードをつける方法

メロディーにコードをつける方法

メロディーにコードをつける方法

STEP1:曲のキーを決める

まずはじめに、曲のキーを決めましょう。
(日本語では”調”とも言います)

メロディーにコードをつける方法

すでにメロディーを作っている方は、「はじまりの音」と「おわりの音」が何の音になっているかを確認してみましょう。

例えば曲がC(ド)の音ではじまってC(ド)の音で終わっており、メロディーの中にフラット(♭)やシャープ(#)が1つも入っていない場合は、「Cメジャーキー」になります。

Cメジャーキーの曲では、ルート音はC(ド)になります。

STEP2:そのキーでよく使われるコードを確認する

キーが決まったら、次はそのキーでよく使われるコードを確認します。

メロディーにコードをつける方法

ポピュラーミュージックの場合、そのキーにおける「I」「IV」「V」「vi」が主に使われます。
※大文字はメジャーコード、小文字はマイナーコードを指しています

これはローマ数字で表されていますが、それぞれキーにおける「1」「4」「5」「6」番目のコードを指しています。

例えばCメジャーキーなら、「Cメジャーコード」「Fメジャーコード」「Gメジャーコード」「Aマイナーコード」の4つです。
※C(ド)から数えて1番目、4番目、5番目、6番目のコード

Cメジャーコード(ド・ミ・ソ)

メロディーにコードをつける方法

Fメジャーコード(ファ・ラ・ド)

メロディーにコードをつける方法

Gメジャーコード(ソ・シ・レ)

メロディーにコードをつける方法

Aマイナーコード(ラ・ド・ミ)

メロディーにコードをつける方法

多くの場合、同じキーの曲でも、使っているコードの順番が違っています。

逆に言えば、キーによって主に使われるコードの種類がある程度限られていても、使うコードの順番次第でオリジナリティを出すこともできます。

STEP3:メロディーに合うコードを探す

次は、いよいよメロディーに合うコードを探していきます。

メロディーにコードをつける方法

コードをつけるときは、はじめにSTEP2でご紹介した4つのコード「I」「IV」「V」「vi」のコードのどれかを当てはめてみるのがおすすめです。

例えば、こちらのメロディーにCメジャーコード(CメジャーキーにおけるIのコード)を当てはめて弾いてみましょう。

メロディーにコードをつける方法

3:01~3:06

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

とても合っているように聞こえますね。

それでは、次のメロディーもCメジャーコードを当てて弾いてみましょう。

メロディーにコードをつける方法

「my only sunshine」から「You make me happy」の歌詞のところまで弾いてみます。

3:12~3:19

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

「my only sunshine」の部分はよかったのですが、「You make me happy」のところは合っていないように聞こえますね。

ここはCメジャーコードではない方がよさそうです。

メロディーとコードが合わないと思ったときの対処法

このように「メロディーとコードが合わないな」と感じたら、別のコードに変えてみましょう。

このときにポイントになるのは、「メロディーで何の音を弾いているか」をチェックすることです。

メロディーにコードをつける方法

例えば、今回の場合は特に「Happy」の部分に違和感があったので、「Happy」のメロディーに注目してみます。

「Hap」の部分はF(ファ)、「py」はA(ラ)を弾いていますね。

メロディーにコードをつける方法

ということは、F(ファ)とA(ラ)を使っているコードを弾けば合いそうです。

メロディーにコードをつける方法

先ほどご紹介した「Cメジャーキーでよく使われるコード」だと、Fメジャーコード(ファ・ラ・ド)にはF(ファ)とA(ラ)がどちらも含まれているので、Fメジャーコードを使ってみましょう。

3:58~4:03

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

とてもキレイに合っていて、自然に聞こえますね!

それでは、あらためてメロディーとコードを最初から弾いてみましょう。

4:09~4:21

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

メロディーとコードがしっかり合っているように聞こえますね。

メロディーとコードを合わせる練習1

それでは、つづきのメロディーにもコードをつけてみましょう。

下の楽譜だと「when skies are grey」の部分です。

メロディーにコードをつける方法

先ほどの「happy」の部分がFメジャーコードだったので、「when skies are grey」の部分もそのままFメジャーコードで弾いてみます。

4:35~4:47

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

現代のジャズのように、すこしオシャレにしたい場合はこれでもよさそうですが、この曲にはあまり合っていないように感じます。

そのため、この「when skies are grey」に合うコードを新しく探してみます。

方法は先ほどと同じで、まず「メロディーで何の音を弾いているか」を確認します。

メロディーにコードをつける方法

違和感があるのは最後の「grey」の部分で、ここではE(ミ)を弾いています。

そのため、E(ミ)を含んでいるコードを、「Cメジャーキーでよく使われるコード」から探してみましょう。

メロディーにコードをつける方法

メロディーにコードをつける方法

CメジャーコードとAマイナーコードにはE(ミ)の音が含まれているので、これらが合いそうですね。

そのため、いったん両方のコードを試してみて、どちらがより合うか試してみましょう。

まずは、Cメジャーコード(ド・ミ・ソ)で弾いてみます。

5:32~5:43

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

とても合っていますね。

次は、Aマイナーコード(ラ・ド・ミ)にして弾いてみます。

5:49~5:56

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

とても合っていますが、Cメジャーコードのときよりも少し暗い感じになりましたね。

このようにどちらも「合っている」と感じた場合は、みなさんのお好みでどちらにするか決めてOKです。

メロディーとコードを合わせる練習2

それでは、続きのメロディーにコードをつけてみましょう。

メロディーにコードをつける方法

こちらは先ほどの「You make me happy when skies are grey」の部分と同じメロディーなので、その時と同じコードが使えますね。

メロディーにコードをつける方法

この次のメロディーはこちら。

先ほどとはメロディーが変わっています。

7:10~7:17

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

「my sunshine」の「sun」のところに違和感がありますね。

Cメジャーコードは合わないようなので、ここもコードを変えてみましょう。

「sun」の部分はD(レ)なので、「Cメジャーキーでよく使われるコード」の中からD(レ)を含むコードを探してみましょう。

メロディーにコードをつける方法

Gメジャーコード(ソ・シ・レ)にはD(レ)が含まれているので、こちらで試してみましょう。

7:34~7:36

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

とても合いますね!

最後の「way」の部分はC(ド)で終わっているので、Cメジャーコードを当てはめてみましょう。

7:39~7:41

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

すっきり終わりましたね!

応用編:コードをバラして弾いてみよう

コードをつけるとき、コードを「ジャーン」と一斉に弾くだけでなく、パターン・リズムをつけると、さらに音楽的におもしろくなります。

例えば、このような感じです。

7:55~8:16

Matching Piano Chords To Melodies (Piano Lesson)

とてもかわいらしい曲になりましたね!

コードを一気に弾くのではなく、タイミングをバラバラにして弾くと、また印象が大きく変わります。

コードも曲の雰囲気も自分次第で決められる

さて、今回はメロディーしかないところから、コードやパターンをつけていくプロセスをご紹介しました。

ピアノで言うと、左手の情報が全くないところからスタートしましたが、最後はとてもかわいらしい曲になりましたね。

このようにコードのつけ方のコツをつかめば、楽曲を自分好みにアレンジすることができます。

コード作りに慣れてきたら、ぜひ他にもいろいろなパターンを試してみてください。

コードのバリエーションを増やすために:エモいコードを作る方法

3ステップでできる「メロディーにコードをつける方法」

今回は、「メロディーにコードをつける方法3ステップ」をご紹介しました。

メロディーにコードをつける方法

・曲のキーを決める
・そのキーでよく使われるコードを確認する
・メロディーに合わせてコードを当てはめてみる
(メロディーが何の音を弾いているかを確認し、その音を含んでいるコードを合わせてみる)

当サイトでは、他にもコード進行やメロディーに関するテクニックをまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓


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