コンプレッサー(Compressor)にはいろんなパラメータ(ツマミ)があるけど、それぞれどんな役割なのかいまいちよくわかってないな…
今回はこのような方向けの内容です。
Mix Analog.comが解説する「コンプレッサーは”お母さん”みたい」をまとめました。
とてもわかりやすい例えでコンプレッサーについて解説されていますので、DTMerの方はぜひ参考にしてください。
コンプレッサーのパラメーターを"お母さん"にたとえてみよう
まずは、この状況をイメージしてください。
みなさんは部屋で音楽を流しています。
しかしその音量が大きすぎて怒ったお母さんが、あなたの部屋まで来ました。
でも、あなたは音量をあまり下げたくないと思っています…
それでは、このシーンを使ってコンプレッサーの各パラメーターをご説明します。
スレッショルド(Threshold)とは?
スレッショルドは、お母さんがあなたに「どれぐらいまで音楽のボリュームを下げてほしいか」を頼んだ、そのお母さんにとって理想の音量ボリュームのことです。
リビングまで聞こえるような音量にはしないでちょうだい!
スレッショルドの単位は「dB(デシベル)」です。
そのため、コンプレッサーのスレッショルドは「音量が何dB以上にならないようにしてね」という意味があります。
レシオ(Ratio)とは?
レシオは、お母さんが「音量を下げてちょうだい!」とあなたに向かって叫んだ後、実際にあなたがどれぐらい音量を下げるかを決める数字です。
「このぐらいまで下げれば絶対うるさくないよね!」と思い切って音量を下げるのか、「そんな大げさに言うなよ。そこまでうるさくないだろ?」と思いながら少ししか音量を下げないのか…
レシオは「3:1」などの比率で示され、左側の数字が大きいほど大きく音量を下げることになります。
例えば「3:1」に設定すると、スレッショルドを超えた分の音量を3分の1まで抑えます。
アタック(Attack)とは?
アタックは、お母さんに言われてから、あなたがどれぐらい早く音量を下げるかを決める数字です。
「やべっ、早く音量下げなきゃ!」と思って急いで音量を下げるのか、「はいはい、わかったわかった」とのんびりベッドから起き上がってから音量を下げようとするのか…
アタックは「2.3ms(ミリ秒)」などのミリ秒単位で示され、数字が大きいほど遅くコンプレッサーがかかり始めます。
リリース(Release)とは?
リリースは、お母さんが部屋のドアを閉めて立ち去った後、どれぐらい早く音量を元に戻すかを決める数字です。
「早くまた大音量で聞きたい!」と思ってすぐ音量を戻すのか、「やれやれ、まったくうるさいんだから…」とのんびり音量を元に戻すのか…
リリースは「2.3ms(ミリ秒)」などのミリ秒単位で示され、数字が大きいほどコンプレッサーが長くかかり続けます。
コンプレッサーの各パラメータの役割まとめ
以上が「コンプレッサーの各パラメータの役割」でした。
スレッショルド
お母さんがあなたに「どれぐらいまで音楽のボリュームを下げてほしいか」を頼んだ、そのお母さんにとって理想の音量ボリュームのこと
アタック
お母さんに言われてから、あなたがどれぐらい早く音量を下げるかを決める数字
リリース
お母さんが部屋のドアを閉めて立ち去った後、どれぐらい早く音量を元に戻すかを決める数字
このページを読み始める前に比べて、コンプのパラメーターのはたらきがよくわかるようになったでしょうか?
「あれ、このパラメータってどんな役割だっけ?」と思ったら、ぜひこちらを思い出してみてください。
当サイトでは他にもコンプレッサーの使い方についてまとめていますので、よりコンプレッサーを使いこなせるようになりたい方はぜひご覧ください↓