DTMerが買うべきプラグイン・音源BEST10【海外プロ厳選】
- 2019.12.06
- 2019.12.03
- 作曲・編曲
今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
音楽プロデューサー&ミキシングエンジニアのSean Divineが解説する「DTMerが買うべきVSTプラグイン10選」をまとめてみました。
よくある「おすすめの音源まとめ」にはない、でもめっちゃ使えるプロ御用達プラグインもご紹介。
購入を迷っている方は、ぜひご検討ください。
※文中の「僕」は、この動画のSean Divine本人を指します。
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1. Xfer Records「Nerve」
画像:https://sonicwire.com/product/99929
1つ目のおすすめプラグインは、Xfer Recordsの「Nerve」です。
大人気シンセ「Serum」を作っている会社のプラグインですね。
これはドラムマシン&ループプレイヤーで、自分好みのドラムサウンドを、エフェクトを使ったりエディットしながら作っていくことができます。
ループ作りに便利
FL Studioであれば付属のプラグインでループを作ることが用意なのですが、それ以外のユーザーにとっては少々面倒だと感じることがあります。
そんな時に使えるのがこのプラグイン。
特にテンポ同期したループを作るときは、これは非常に便利です。
プラグインによっては、プロジェクトのテンポが変わるとループに使った音のピッチが上がったり下がったりしてしまうことがありますが、Nerveではそれを回避することができます。
もちろん、ドラムマシンに欠かせない16パッドもあります。
2.Xfer Records「Serum」
画像: https://sonicwire.com/product/99927
2つ目のおすすめプラグインは、同じくXfer Recordsの「Serum」です。
言わずと知れた、超人気シンセです。
シンセの中ではわりと最近できたプラグインですが、音はよく、可視性(GUI)もいいので使いやすいです。
そのため、他のシンセに比べて、どこに何があるかを把握するのにそこまで時間がかかりません。
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3. Spectra Sonics「Omnisphere」
画像: https://www.minet.jp/brand/spectrasonics/omnisphere2/
3つ目のおすすめプラグインは、Spectrasonicsの「Omnisphere」です。
こちらも強力なシンセとして有名です。
おそらくこのシンセは、ソフトシンセの中で最も幅広いサウンドを取り揃えたシンセでしょう。
最新のポップなサウンドからちょっとおかしなサウンドまで使うことができ、あなたが作りたいと思った音はなんでも作れてしまいます。
膨大なプリセットがあるだけでなく、さまざまなオシレーターやサンプルを組み合わせることができるのも魅力の一つです。
またエフェクト類も豊富で、さまざまな種類を扱うことができます。
4.Native Instruments「Kontakt5」
画像: https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/samplers/kontakt-6/
4つ目のおすすめプラグインは、Native Instrumentsの「Kontakt5」です。
※Kompleteシリーズに付属しています
Kontaktは買った時についてくる付属のライブラリ「Factory」だけでなく、同社が販売している別のライブラリや、世界中のディベロッパーが作ったライブラリも使うことができます。
Factoryには、ヴィンテージ系ドラムやオルガン、ピアノ、ストリングスなど、さまざまな音源が入っています。
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5.reFX「Nexus」
5つ目のおすすめプラグインは、reFXの「Nexus」です。
DTMerの中には、「この音源はランプラーだから微妙だな…」という人もいます。
※ランプラー:音素材を取り込むことができず、元から入っている音源のみ利用できる音源のこと
しかし、内臓されているエフェクトはたくさんありますし、他にもいろいろエディットすることができます。
もちろん、内蔵されているプリセットの音はすばらしいです。
音作り・サウンドデザインにあまり興味がない人、プリセットだけ使えればいいという人、手っ取り早く完成された音源を使いたい人には、Nexusがおすすめです。
Expansion(拡張音源)について
「Expansionはどうですか?買ったほうがいいですか?」と質問されることがあるのですが、実は僕自身、Expansionは長年買ったことがありません。
ExpansionはEDM系が多いのですが、僕自身EDMはあまり作らないからです。
SerumやOmnisphereがあれば、自分で音を作れてしまうという理由もあります。
EDMを作りたい人は、Expansionを買い足してもいいと思います。
おすすめのExpansion
トランス系やアナログ系のExpansion、Hollywoodシリーズは非常に使えるのでおすすめです。
特にHollywoodシリーズ(ストリングス・ブラスなど)は映画音楽などのエピック系のサウンドで非常に音がよく、HipHopなどにも使えます。
6.Native Instruments「Battery」
画像: https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/drums/battery-4/
6つ目のおすすめプラグインは、Native Instrumentsの「Battery」です。
※Kontakt同様、Kompleteシリーズに入っています。Komplete Selectには入っていません。
最初にご紹介したNerveはループを作ったり、ループをチョップするのに便利です。
一方このBatteryは、音をレイヤーしたり加工するのに非常に使えるのです。
たとえば1パッドに4つのドラムサンプルを取り込み(レイヤーし)、その後その音をEQしたりエフェクトをかけて調節するなどが可能です。
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7.KORG「KORG Collection」
画像: https://www.korg.com/jp/products/software/korg_collection/
7つ目のおすすめプラグインは、KORGの「Collection」です。
僕は特に「MS 20」「Polysix」をよく使っています。
KORGの有名なシンセサイザーですね。
2つの異なるインサートエフェクトを使うことができるのですが、このおかげで音をよりパワフルにすることができます。
また、ヴィンテージな音も作ることができます。
8.AAS「Ultra Analog」
8つ目のおすすめプラグインは、AASの「Ultra Analog」です。
僕自身がこれで多くの音を作ったり、2つの商用サウンドバンクを作ったことがあるので、ちょっとバイアスがかかっているというのもあるのですが…
このプラグインでは、非常にユニークなキャラクターの音を作ることができ、「アナログの音」に対して新しい見解を見出してくれます。
つまり、アナログにありがちな「予測できない結果(音)」を作ることも可能です。
同じ「音源」でも、Serumとはまた違うサウンドが生まれます。
Ultra Analogの音は曲になじみやすく、僕も多くの曲で使っています。
PadにおいてもLeadにおいても万能ですね。
これを使いこなして慣れるまでには少し時間がかかります。
しかし1回慣れてしまえばわかりやすいですし、本当にいい音が作れるのでおすすめです。
9.Native Instruments「Massive」
画像:https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/synths/massive/
9つ目のおすすめプラグインは、Native Instrumentsの「Massive」です。
長年親しまれてきた、いわゆるロングセラー製品。
10年以上前に開発された音源にもかかわらず、今でも通用するモダンなサウンドが作れます。
音作りがしやすい
Massiveは音作りがしやすく、ルーティングにも融通がききます。
アルペジオなども、他にもかっこいいサウンドにするためのツールが使えます。
膨大なプリセット
またMassiveを選ぶもう一つの理由は、「膨大なプリセットが使えるから」です。
サウンドデザイン・音作りにあまり興味がなくても、プリセットを選ぶだけでOK。
ただ選んだだけなのに、すごくいい音を使えます。
無料のもありますし、商用利用可のプリセットもありますので、ぜひ探してみてください。
おそらく、Massiveがあれば必要な音はほぼすべて揃えられるでしょう。
10.iZotope「BREAK TWEAKER」
画像:https://www.izotope.com/en/products/breaktweaker.html
最後、10個目のおすすめプラグインは、iZotopeの「BREAK TWEAKER」です。
おそらく多くの人があまりこの音源を知らないと思います。
僕自身、いつもこの音源を使っているわけではないのですが、この音源と同じ動きができる音源は他にないので、そういった意味では「欠かせない音源」なのです。
ドラムパターンには本当にミクロの部分までエディットすることができますし、他のプラグインではできないやり方でドラムサンプルを打ち込むことができます。
またエフェクトもおもしろく、ディストーションなんかはドラムに使うとおもしろいサウンドになります。
ブレイクなどに使うグリッチ・壊れたようなサウンドが欲しい時、いつもとは違うドラムパターンを使いたいときなどに使えます。
まとめ
今回紹介した音源はこちらの10個。
1.Xfer Records「Nerve」
2.Xfer Records「Serum」
3. Spectra Sonics「Omnisphere」
4.Native Instruments「Kontakt5」
5.reFX「Nexus」
6.Native Instruments「Battery」
7.KORG「KORG Collection」
8.AAS「Ultra Analog」
9.Native Instruments「Massive」
10.iZotope「BREAK TWEAKER」
王道の音源だけでなく、ちょっとマニアックな音源も登場しました。
どれも非常に使えますので、ぜひ購入を検討してみてください。
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