音楽理論

DTM初心者のためのピアノ・音楽理論講座 Part2【コードとトランスポーズ】

DTMを始めたけど、ピアノとか音楽理論とか全然わからない…
作曲をする上で、最低限知っておくべきことって何?

このようなお悩みや疑問にお答えする内容です。

Piano/Keyboard Theory For Producers

音楽アプリ開発・音楽教育動画をアップしているScale Numbersが解説する「音楽プロデューサーのためのピアノ・キーボード理論講座」をまとめました。

今回はPart2として、「コード」と「トランスポーズ」について解説します。

Part1

「コード」とは?

コードとは、主にそのスケールで使われている音を使って構成される和音のことです。

https://www.basicmusictheory.com/img/c-major-scale-on-treble-clef.png

たとえばCメジャーキーの場合。

スタート(スケール1番目の音)はドで、ドを基準としたコードは「ド・ミ・ソ(1・3・5)」となります。

スケールで次に使われているのはレ(2)の音です。

スケールで使われている音を使うと、レを基準としたコードは「レ・ファ・ラ(2・4・6)」となります。

同様に、3番目は「ミ・ソ・シ」4番目は「ファ・ラ・ド」など、スケールの構成音を使って、そのスケールに合ったコードを作ることができます。


画像:動画より

メジャースケールの場合、1・4・5番目のコードはメジャーコードに、2・3・6番目の音はマイナーコードに、7番目のコードはディミニッシュコードとなります。

現代音楽で主に使われるのは、1・4・5・6のコードで、7はあまり使われません。

たとえば、「4−1−5−6」というコード進行などがよく使われます。


画像:動画より

マイナースケールの場合、1・4・5はマイナーコードに、3・6・7はメジャーコードに、2はディミニッシュコードになります。

たとえば、「1−7−4−6」というコード進行がよく使われます。

よくあるコード進行


画像:動画より

こちらが、よくあるコード進行のパターンです。

トランスポーズ(転調)とは?

トランスポーズとは、かんたんに言うと「キーを変更すること」、つまり転調です。

たとえば、Cメジャースケールで作っていた曲をトランスポーズ(転調)し、半音+4するとEメジャースケールになります。

トランスポーズすると、コード進行の雰囲気はそのままに、響き方をガラっと変えることができます。

ここからは、いくつかトランスポーズした例を見ていきましょう。

トランスポーズ(転調)の例


画像:動画より

Kygoの「Sexual Healing」をCメジャーキーにトランスポーズさせてみましょう。

まずは原曲を聞いてみましょう。

Marvin Gaye - Sexual Healing (Kygo Remix)

次はCメジャーキーにトランスポーズさせたバージョンを聞いてみましょう。

5:52~6:06

Piano/Keyboard Theory For Producers

次は、Aviciiの「Levels」をCメジャーキーにトランスポーズさせてみます。


画像:動画より

原曲はこちら

Avicii - Levels

次はCメジャーキーにトランスポーズさせたバージョンを聞いてみましょう。

6:08~6:29

Piano/Keyboard Theory For Producers

次は、Bruce Hornsbyの「The Way It Is」をCメジャーキーにトランスポーズさせてみます。


画像:動画より

原曲はこちら

The Way It Is

Cメジャーキーにトランスポーズさせたバージョン(6:31~6:43)

Piano/Keyboard Theory For Producers

次は、Martin Garrixの「Animals」です。


画像:動画より

原曲はこちら

Martin Garrix - Animals (Official Video)

マイナースケールにトランスポーズさせると…(6:46~6:56)

Piano/Keyboard Theory For Producers

このように、トランスポーズさせても楽曲は崩壊することなく、違った雰囲気に聞かせることができます。

トランスポーズもぜひ活用してみましょう。

よりコード進行を学びたい方・活用したい方には、こちらの書籍がおすすめです。

当サイトでは他にもDTM・作曲で使える音楽理論について解説していますので、ぜひこちらもご覧ください↓

Part1はこちら↓


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