
今回は、コード進行を学びたいときやバリエーションを増やしたいときに使えるおすすめのコード作成プラグインを3つご紹介します。
- いつも同じコード進行ばかり使ってしまい、新しいコードのアイデアが思い浮かばない
- 作曲を始めたばかりで、まだコード進行を作るのが難しい
このような方はもちろん、
- コードなんて、わざわざプラグインを使わなくてもいいのでは?
- コード作成のためにお金をかけるなんて、なんだかちょっともったいない気がする
このように思っている方にもぜひチェックしていただきたいプラグインです。
ここでご紹介するプラグインを使えば、ご自身でも思いがけないようなコード進行をカンタン&たくさん作ることができるようになります!
コード進行を学ぶ・バリエーションを増やすためのおすすめDTMプラグイン:Scaler Music社「Scaler」
コード作成系プラグインの中でも特に人気なのが、Scaler Music社の「Scaler」です。
Scalerはパズルを組み合わせるようにしてコード進行を作成することができるプラグインなのですが、非常に機能が充実しており、単なるコード作成プラグインではありません...!
こんな人におすすめです
- コード進行を自力で作るのが苦手な人
- コードに合ったメロディーを演奏するのが苦手な人
- 幅広いジャンルのコード進行を作れるようになりたい人
- 普段使い慣れている音源でコードを鳴らして確認したい人
- コードだけでなく、リズムパターンや音づかいもマンネリ化している人
Scalerの魅力1:プリセットが豊富で全ジャンルのコード進行に対応している

Scalerはコード進行のプリセットが非常に豊富なので、コード進行が全くわからない方でも安心して使うことができます。
プリセットは雰囲気やジャンル、「王道か変化球か」などで選ぶことができます。
Genres:「Pop Ballads」「Progressive House」「Celtic(ケルト音楽)」などジャンル別でよく使われるコード進行
Common Progressions:よく使われるコード進行
Uncommon Progressions:ちょっと珍しい変化球のコード進行
Artists:実際のアーティストによって作られたコード進行
Moods:「Happy」「Dark」など、雰囲気ごとに作られたコード進行
ジャンル別にもコードが用意されていますので、「このジャンルはあまり作ったことがないんだよな…」というときにとても助かります。
例えば「Pop Ballads」というプリセットがありますが、これを選ぶと「A-E-F# m7-A-Dmaj7-Dmaj7-A9」というコード進行を一発で作ることができます。
もちろんキー(スケール)を変更することができますので、自分が作っている曲に合ったコード進行に一発で変換できます。
ベースにするスケールも「オルタードスケール」「ペルシアンモード」などさまざまなスケールから選ぶことができます。
Scalerの魅力2:「次にどのコードを入れようか…」と悩んだときのお助け役

コード進行を選んだ後は、「次にどのコードを入れようか…」と悩んでしまうことがあるでしょう。
そんなとき、Scalerなら「次に入れるとよさそうなコード」を提案してくれます。

例えば上記画像の画面では、青色のコードはそのスケールで使われるコード、グレーアウトしたコードはそのスケールにないコードを示しています。
よりスムーズな進行にしたいのであれば青色のコードから、ちょっと変化球を入れてみたいという場合はグレーのコードを選ぶとよいでしょう。
クリエイトセクションで思いがけないコード進行を作ろう

Scalerのクリエイトセクションでは、さまざまな方法でコード進行を作ることができるようになっています。
Circle Of Fifths:五度圏を使ってコードを作る
Modulation:レラティブモードなどの関連キー・スケールからコードを作る
Explore:ジャンル、ムード、スケールからコードを作る
Colors:ボイシングでコードを作る
Sketch:複数のコード進行のアイデアをメモしておく
さまざまな方法で多様なコードの提案が出てくるので、「そういえばこのコードはあまり使ったことがないな」「これを入れてみたらどうなるだろう?」と、新しいアイデアを試しやすくなっています。
楽器を触りながら作るとどうしても手癖でコードを選びがちになるため、このように多角的な視点からコードを作れるようになるのが大きなポイントです。
Scalerの魅力3:ボイシング・ボイスリーディングまで調整できる

Scalerでは、「Minimize Movement」をONにすると前後の流れを分析し、より動きが少ない形でコードが動くように自動で変更します。
MIDIエディターもついているので、コードのボイシングを手動で変更することもできます。

MIDIエディターでも、「Auto Voice Leading」をONにするとボイスリーティングが最もスムーズな形でボイシングが変更されます。
ちなみに作成したコードは、DAWのMIDIトラックに直接ドラッグ&ドロップすればMIDIデータとして使用できます。
Scalerの魅力4:簡単なリズムパターンも作成してくれる

Scalerは、コードだけでなくリズムパターンも作成してくれます。
Scaler上で作成したコードは1つ1つ鍵盤に割り当てられますが、鍵盤を1つ押すだけでそのコードがリズムパターンで再生されます。
いろいろなリズムパターンを試してみて「このコードにこのリズムが合うかも」という新しい発見をすることもできます。
Scalerの魅力5:他の音源の音でコードをチェックできる
Scalerは、他の音源と連携して使用できます。

例えばXferRecords社のシンセサイザー「Serum」を選べば、Serumを使ってScalerで作ったコードを鳴らすことができます。
Scalerの魅力6:適当に弾いていてもコードに合ったメロディーが弾けるようになる

なんとなくコード進行はいいと思っているけれど、そのコード進行に合ったメロディーを弾くのが難しい…
このような方におすすめなのが、ScalerにあるKeys Lock機能です。
この機能をONにした上で「Chord Scale」モードを選択すると、黒鍵にはScalerで作成したコードが割り当てられ、白鍵にはそのコードと設定しているスケールに合った音が自動的に割り当てられます。
例えばD# の鍵盤を押しているとき、白鍵を弾くと指定したスケール+D# のコードに合う音だけが割り当てられるため、白鍵を適当に弾いているだけでも良いメロディーを作ることができます。
例えば下記の例では、右手で「C・D・F」の3つの鍵盤しか使っていませんが、左手で黒鍵を使ってコードを切り替えているため、まるでコードに沿ってメロディーを弾いているように見えます。
Scalerの魅力7:ベースもコードもメロディーもScalerで完結!

Scalerにはアレンジセクションがあり、「ベース」「メロディー」「リズム」など、楽曲におけるさまざまな役割を選んでアレンジを作成することができます。
例えば「ベース」を選ぶと、「EDM Bass」「Funk Bass」などジャンル別にベースパターンを自動作成してくれます。
自分が作成したコード進行に合わせてパターンが生成されるので、自分で「ここはこのコードだから、この音とこの音を打ち込んで….」と悩む必要はありません。
(後からコードを変更すると、音程をそのコードに自動で合わせてくれます)
もちろん、音色は「808 Bass」「Jazz Bass」「Slap Bass」などさまざまな音色から選ぶことができますので、そのジャンルや雰囲気に合った音色でチェックすることができます。
つまり、Scalerを使えば単純にコード進行を作成するだけでなく、作成したコード進行とジャンル、楽器(役割)に合わせてフレーズまで作れてしまうということです。
Scalerを購入する
Scalerはコード作成で最もおすすめのプラグインですので、コード進行の作成でお悩みの方はぜひGETしてください!
コード進行を学ぶ・バリエーションを増やすためのおすすめDTMプラグイン:Audiomodern社「Chordjam」
Audiomodern社の「Chordjam」は、コードを作成するだけでなく鳴らし方(演奏の仕方)まで調整できるプラグインです。
使い方は簡単で、スケールを設定したあと、コードのボイシング、各コード音のベロシティー、タイミングを調整し、鍵盤を押すだけです。
「とにかく思いもよらなかったコードを作りたい!」という場合は、各パラメーターの横にあるランダマイズボタン(♾️)を押すだけでOK。
コードの種類、ベロシティー、タイミング、ボイシングなど、あらゆるパラメーターをランダム化できます。
Chordjamを使うと自分では思いつきもしなかった新しいサウンドに出会えるため、コードの種類だけでなく演奏方法にもバリエーションを増やしたい方におすすめです。
※もちろん、作成したパターンはMIDIとしてDAWにエクスポートできます
こんな人におすすめです
- コードの演奏の仕方がマンネリ化している
- 思いもよらないコードに出会ってみたい(手癖から脱出したい)
- シンプルなデザインが好き
VOICES:ボイシングを調整する
VOICESセクションでは、コードトーンのボイシングを調整することができます。
どの音をどれぐらいの高さで演奏するのかによって印象が大きく異なるため、ここでさまざまなパターンを試すと思いもよらないサウンドに出会うこともできます。
VELOCITY:各コードトーンのベロシティーを調整する
VELOCITYセクションでは、各コードトーンのベロシティーを調整することができます。
同じコードでも、どの音をどれぐらいの強さで演奏するのかによって音の印象は大きく変わります。
そのため、このVELOCITYセクションを使ってさまざまなパターンを試してみることで、自分の理想に合ったサウンドを作成することができます。
もちろんランダマイズも可能ですので、「このベロシティーにするだけでこんなに音が変わるんだ!」という発見もできます。
TIME:コードトーンを鳴らすタイミングを調整する
Chordjamを使えば、例えばギターのように、低い音から高い音に向かって「ジャララララン」とタイミングをズラして鳴らすこともできます。
SEQUENCER:シーケンサーを使ってパターンを作成する
Chordjamの画面下にはシーケンサーが搭載されており、好きなパターンを作成することができます。
ジャンルごとにプリセットもあり、ランダマイズもできますので、「とりあえず何かアイデアが欲しい」という場合におすすめです。
グライド(ポルタメント)を対応したコードが作れる
また、音をグライド(ポルタメント)させることもできます。
Audiomodern社「Chordjam」を購入する
コード進行を学ぶ・バリエーションを増やすためのおすすめDTMプラグイン:Audio Modern社「Riffer」
最後にご紹介するのは、Audiomodern社の「Riffer」です。
このプラグインは一言で言うと「アルペジエイター」で、アルペジオを作成することに特化したプラグインです。
特に「コード進行は作れたけれど、なんだかいつも同じパターンに聞こえてしまう」という方におすすめで、自分では思いもよらないリズムパターンや音程を使ってアルペジオを作成することができます。
基本的な使い方はカンタンで、スケール(キー)を決めた後、中央上部にあるダイスボタンをクリックし、あとはお好みで調整するだけです。
作成したパターンをMIDIのように手動で調整できるほか、ランダマイズしたくないパラメーターを固定することもできますので、「音程だけ変えたい」「ベロシティーだけ変えたい」という調整も可能です。
リズムの速さ、音の長さ、レンジ(オクターブ)も設定できますので、より複雑でダイナミックなパターンを作成することもできます。
「アルペジオ」と聞くとコード系楽器を想像するかもしれませんが、このRifferをベースラインやメロディーラインを作る時に活用する人もいますので、使い方は無限大です!
こんな方におすすめです
- コード進行は作れるけれどいつも同じパターンに聞こえてしまう
- リズムパターンのアイデアが欲しい
- コード楽器だけでなく、ベースやメロディーに使えるアイデアも作りたい