コード進行

【コード進行】ゲーム音楽で使われるセカンダリードミナントを解説【基礎編】

How to use Secondary Dominants

今回は、8-bit Music Theoryが解説する「セカンダリードミナントの使い方」をまとめました。

この記事では「基礎編」として、セカンダリードミナントとは何か、セカンダリードミナントの使い方について解説していきます。

そもそも「セカンダリードミナント」とは?

そもそもセカンダリードミナント(Secondary Dominants)とは、特定のコードを一時的なトニックとして考え、そのドミナントを使うことで、強い進行感を作るコードのことです。

楽譜では「V/V」「V/IV」などと表記されることがあります。
(「どの度数に対してのドミナントコードか」を表すため、V/⚪︎という形になることが多いです

https://youtu.be/GtEpaJzlLyg

例えばFメジャーキーの楽曲では、FがIコード、C7がVコード(ドミナントコード)になります。

そのため、「C7→F」というコード進行はドミナントモーションになり、とてもすっきり解決した印象になります。

Vコードに含まれるメジャー3rdと♭7thの音のおかげで、より「Iコードに行きたい」という気持ちになれるのが大きなポイントです。
(例えばC7コードの場合は、EとB♭にあたります)

0:21~0:56

How to use Secondary Dominants

このドミナントモーションを、どんなコードに対しても行えるようにしたのがセカンダリードミナントです。

どんなコードが次に来ても使用することができます。

セカンダリードミナントの作り方・使い方

セカンダリードミナントの作り方はとてもシンプルです。

手順

  • ターゲット(目的地)となるコードを1つ選ぶ
  • そのコードの基音から始まるスケールを探す
  • そのスケールのダイアトニックコードのVコードを探す

例えば、次の楽譜はFメジャースケールのコード進行が使われています。

https://youtu.be/GtEpaJzlLyg

ここで、FとGmの間にセカンダリードミナントを置いてみます。

この場合は、ターゲットのコードをGmになります。

そのため、まず一時的に「今はGmキーで演奏している」と仮定します。

そして、次はGmキーのダイアトニックコードのVコードを探します。

GmキーのVドミナントコードはD7ですので、FとGmの間にD7を置きます。

https://youtu.be/GtEpaJzlLyg

セカンダリードミナントの作り方 0:56~1:34

How to use Secondary Dominants

セカンダリードミナントを使うと面白く聞こえる理由

セカンダリードミナントを使うと曲が少し面白く聞こえるようになる理由は、その曲のスケールやダイアトニックコードに含まれていない音が使えるからです。

例えば先ほどの例だと、Fメジャーキーの曲でD7コードを使用しています。

Fメジャースケールには、D7コードに含まれるF#の音が含まれていません。

それにも関わらず、コード進行は非常に自然でオシャレになっています。

そのため、「ちょっと雰囲気を変えたいな」という時にセカンダリードミナントを使ってみてもよいでしょう。

上部画像がクラシック音楽での使用例、下部画像がジャズでの使用例:https://youtu.be/GtEpaJzlLyg

ちなみにセカンダリードミナントは、クラシック音楽でもジャズでも使われています。

例えばVコードの前にセカンダリードミナントを置いたり、iiiコードの代わりにセカンダリードミナント(III7コード)を使ったりします。

「どのコードに対してセカンダリードミナントを使うか」が重要

セカンダリードミナントはあらゆるコードに対しても使えますが、「どのコードに対してセカンダリードミナントを使うか」で楽曲の印象が大きく変わります。

例えばiiコードに対して使った時と、viコードに対して使った時では、以下のような違いがあります。

2:24~2:35

How to use Secondary Dominants

セカンダリードミナントを効果的に使える5つのシーン

セカンダリードミナントを効果的に使えるシーンは、大きく分けて5つあります。

https://youtu.be/GtEpaJzlLyg
  • iiコードに対して
  • iiiコードに対して
  • IVコードに対して
  • Vコードに対して
  • viコードに対して

※Iコードに対して使うと単純なドミナントモーション(V→I)になり、vii⚪︎7thコードに解決することはありませんので、Iコードとvii⚪︎コードは除外します


そこで次回からは、これら5つのシーン別にセカンダリードミナントの効果的な使い方について解説してきます!

ゲーム音楽で使われるセカンダリードミナント解説シリーズ一覧🔻


人気記事

1

今回は、DTMにおすすめのコンパクトなスピーカーを5つご紹介します。いずれも小さな机で手軽に使える上に、値段もお手頃で数万円程度で購入できます。世界的なプロも愛用しているスピーカーもありますので、初心者の方も、本格的にDTMをしたい方もぜひチェックしてみてください!

2

今回は、音響関連の商品を開発しているGIK Acousticsが解説する「ステレオスピーカーの置き方」をまとめました。特にDTMなどの音楽制作では、正しく音を聞くためにスピーカーの置く位置が非常に重要になります。この記事では、ステレオモニタースピーカーとサブウーファーの正しい置き方を図を用いて解説します。

3

今回は、初心者からプロまで使えるおすすめのDTMスピーカー21選をまとめました。 この記事では、以下2つの条件を満たしているスピーカーだけをご紹介します。 ・2025年1月現在、日本の通販で誰でも新品 ...

4

ボーカルのレコーディングがうまくできない…どれぐらいの音量で録音すればいいの?という方のための記事です。海外エンジニアが教える「ボーカルをプロのクオリティで録音するためのコツ」をご紹介!コツはたったの2つ、今日からすぐ実践できます!

5

今回は、Chris Selimが解説する「マスタリング前に行うミックスの準備方法」をまとめました。マスタリングは楽曲を配信・リリースするための最終段階で、ミックスの後に行われる作業です。 ご自身でミックスとマスタリングを両方行う方も、マスタリングだけ他の人に頼む方も、ミックスの段階でやっておくべきことがわかりますのでぜひ参考にしてください。

6

今回は、MIX師やMIX初心者の方が持っておくと便利なおすすめのプラグインを3つご紹介します。プリセットを選ぶだけでプロレベルのサウンドにできる、まさに「5秒でMIXが終わるプラグイン」をご紹介します。

7

今回は、SynthHackerが解説する「2024年を制するボーカルチョップトリック」をまとめました。ボーカルチョップは、フューチャーべース(Future Bass)やEDMなどによく使われるボーカルテクニックで、とてもかっこいいアレンジ方法の1つです。この記事では、誰でも無料でイマドキのかっこいいボーカルチョップを作るコツをご紹介します。

8

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

9

https://youtu.be/bjqArFjaZLI 今回は、ジャズのスペシャリスト・Kevin Castroが解説する「ジャズの基本コード進行3つ」をまとめました。 ここでご紹介する3つのコード ...

10

今回は、BigZが解説する「リバーブを使うときにやってみてほしいこと」をまとめました。DTMで広がりのあるサウンドにしたいとき、まず行うのがリバーブをたくさんかけることでしょう。しかしリバーブの使い方をほんの少し工夫するだけで、さらに広がりと奥行きのあるサウンドにすることができます。

-コード進行