何で「レコーディングにはPro Toolsがいい」と言われているの?
他のDAWじゃダメなの?
今回はこのような疑問にお答えする内容です。
Clean BanditのメンバーJack Pattersonと、彼と共に音楽プロデュース・ミキシングをしているMark Ralphが語る「Clean Banditでの音楽制作」のインタビューをまとめました。
そのうち、今回は「”Ableton LiveとPro Toolsの使い分け」についての部分をまとめています。
Clean Banditは、「Rather Be」「Rockabye」「Symphony」など、非常に多くのヒット曲を出しているアーティストです。
この3曲だけでも、YouTube再生回数は70億回を超えます。
3曲で70億超えというとんでもない数字を叩き出しているメンバーのJackは、AbletonとPro Toolsの二刀流で制作を進めています。
このインタビューでは、この2つのDAWの使い分けと、Pro Toolsのよさについて語ってくれています。
AbletonにはなくPro Toolsにあるもの

前はAbletonだけで作業していましたが、ボーカルやストリングスを録ったときは扱いにくいんですよね。
データの整理ぐらいです。
Pro Toolsを使って、「VCAグループを使えることの強さ」「ストリングスをレコーディングするときの、マルチマイクを扱える強さ」を感じました。
Abletonではたくさんのグループを作っていて、混乱していました。
また、Pro Toolsではボーカルの伴奏を作りやすいですね。
全てのテイクを同じように扱うことができます。
また、何かトラックを隠したり削除するのもとても簡単。
年々プロジェクトはどんどん大きくなっていっていますが、Abletonだと「トラックを隠す」という操作ができないんです。
そういった点でも、Pro Toolsはいいなと思ってます。
このインタビューで、Jackは以下の3点がAbletonにはなく(もしくはやりづらく)、Pro Toolsにあるものだと答えています。
・VCAグループが使える
・マルチマイクを扱える
・全てのテイクを同じように扱える
・トラックを削除しやすい
・トラックを隠しやすい
Clean Banditは、チェロやバイオリンなどのストリングスが非常に象徴的なグループです。
これに加えてボーカルもレコーディングしますので、かなりの数のトラックを使うことになります。
そのため、彼らにとってはレコーディング時やレコーディング後にデータを扱いやすいPro Toolsを使うのがベストだと言います。
Pro Toolsがプロに愛される理由まとめ
今回の内容をまとめると、「Pro Toolsはレコーディング時・レコーディング後のデータの扱いがラク」というお話でした。
DAWはたくさんありますが、1つ1つ特化しているものや備わっている機能が違ってきます。
ぜひ自分の音楽制作スタイルに合ったDAWを使ってみてください。
Pro Toolsを購入する

Pro Toolsは、機能の充実度と支払いの形態で商品が異なります。
「永続ライセンス版」と「サブスクリプション版」
永続ライセンス:1回買うだけで、Pro Toolsを一生使えます。
サブスクリプション:1回買うと、1年だけPro Toolsが使えます。
サブスクリプション版は1年経過すると使用できなくなるので、再度購入する必要があります
「Pro Tools Studio」と「Pro Tools Artist」
Pro Tools Studio:機能に制限がないプロ向け
Pro Tools Artist:これからDTMをはじめたい初心者〜中級者向け
Ableton Liveを購入する

Ableton Liveは、初心者向けの「Intro」、中級者向けの「Standard」、プロ向けの「Suite」の3種類あります。
特にダンスミュージックや打ち込みをしたい人に人気のDAWです。

DAW選びの基準についてはこちらの記事でまとめていますので、他のDAWも気になっている方はぜひご覧ください↓
Clean BanditのJack&Ralphのインタビューシリーズ