ミキシングのコツ

【DTM・MIX】アコギにリバーブを使うときの4つのコツ Part2

アコギにリバーブを使うとき、どうやったらプロっぽいサウンドにできる?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

今回はこのうち、Part2として「ステレオ・モノリバーブの使い分け方」を解説していきます。

アコギはポップス・カントリー・ヒップホップなど、さまざまなジャンルで使われている楽器です。

しかし、いいリバーブの使い方がわからず、なんとなくリバーブを使っている方も多いのではないでしょうか?

こちらの記事では今からすぐできるテクニックをご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください!

アコギにリバーブを使うときのコツ2:ステレオ・モノリバーブを使い分ける

アコギのレコーディングは一般的にモノラルで行われますが、ステレオで行われることもあります。

もしモノラルでレコーディングした場合は、もっと楽器を足したくなる気持ちを抑え、クリエイティブな方法を使って音に広がりを持たせる必要が出てきます。

WavesのH-Reverbのようなステレオリバーブは、音に広がりを持たせるのに有効な手段の一つです。

少しいじるだけで効果的なエフェクトを加えることができ、モノでレコーディングされたアコギを、センター(C)に置いていてもより広がりのある音に聞かせることができます。

※実際の音の例は、元記事の「Example a」で聞けます

Waves社「H-Delay」は下記のWaves GoldやWaves Platinumに同梱されており、単体で購入するよりもバンドルで購入した方がオトクです↓

WAVES / Gold Bundleの購入はコチラ
WAVES / Platinum Bundleの購入はコチラ

ステレオ感をコントロールしてリスナーを引きつける

この方法を使えば、アコギに注目を引きつけることができます。

リバーブを多く使うとサウンドがかなり押し戻された感じになるので、他の楽器をより前に出して目立たせたい場合に有効です。

例えば、バース(Aメロ)やコーラス(サビ)でボーカルが歌っているときに使えるテクニックです。

ミキシングにおけるゴールは「曲中にずっとリスナーに注目してもらうこと」ですので、リバーブはこの助けになるでしょう。

ちなみにボーカルにリバーブを多めにかけてみると、響いた音がバックグラウンドコーラス(ハモリ)のように聞こえ、ギターがより目立って聞こえるようになります。

※実際の音の例は、元記事の「Example b」で聞けます

アコギのDryをサイドに、リバーブをセンターに送る

ステレオでアコギをレコーディングした場合は、モノでレコーディングした時よりも、ステレオリバーブの恩恵を受けやすくなります。

逆に言うと、注目させたい楽器にリバーブをダイレクトにレイヤーすると、音が濁りやすくなります。

音が濁り過ぎてしまうのを防ぐには、ステレオでレコーディングしたギターに対し、モノラル(Mono)のリバーブを加えてみましょう。

リバーブを真ん中(センター)に持ってきて、横側(サイド)にDryの音を送ってみます。

こうすると、ボーカルや他の楽器のDryの音が送られる場所(センター)とアコギのDryの音がかぶらないので、音が濁りにくくなります。

※実際の音の例は、元記事の「Example c」で聞けます


以上で「アコギにリバーブを使うときの2つ目のコツ」の解説は終了です。

3つ目・4つ目のコツ(Part3)はコチラ↓


人気記事

1

この記事では、ヒット曲を作曲するための方法を解説した記事をまとめています。作曲・編曲・ミキシング・マスタリングなど、音楽制作の工程ごとに分けてご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

2

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

3

CメジャーキーとAマイナーキーって、どう違うの? 聞き分け方はある? 今回はこのような疑問にお答えする内容です。 https://www.youtube.com/watch?v=lPDVo-7Ua28 ...

4

今回はバークリー音大卒業生のBasiaによる「バークリーQ&A バークリーに行く前に知っておくべきこと」をまとめました。Basiaはバークリー音大の作曲専攻を卒業しており、現在はシンガーソングライターとして活動しています。そんな彼女が、バークリー音大に憧れている人や受験を真剣に考えている人のために15の質問に答えます。

5

今回は、オーディオエンジニアのSean Divineが教える「複数楽曲のLUFS(ラウドネス)を統一する方法」をまとめました。曲のアルバムには複数の楽曲が入っており、「1曲目から最後の曲まで通して聴く」というリスナーもいます。そんなリスナーのために、LUFS(ラウドネス)を統一する方法をご紹介します。

ミクソリディアンモードを使ったゲーム音楽 6

今回は、8-bit Music Theoryが解説する「ミクソリディアンモードを使ったゲーム音楽」をまとめました。ゼルダ、FF、ポケモン、マリオなど、ゲーム音楽にはミクソリディアンモードを使った楽曲が数多くあります。「モードを使った作曲にチャレンジしたい!」という方には必見の内容です!

大きいスピーカーを買った方がいいミックスができるのか?おすすめのスピーカーは? 7

今回は「大きいスピーカーを買えばいいミックスができるのか?」をまとめました。一般家庭の部屋に置くには大きすぎるサイズのものもありますが、プロになるのであれば大きいスピーカーを買わなければならないのでしょうか?言い換えれば、大きいスピーカーを買えば、いいミックスやマスタリングができるようになるのでしょうか?

8

今回は、人気音楽プロデューサーのVirtual Riotが解説する「Serum 2の全新機能の解説」をまとめました。Xfer Records社「Serum2」で新しく追加されたプリセットの制作にも携わったVirtual Riotが、新機能17項目を徹底解説します。

9

今回は「カリッとしたボーカルにするためのMIXテクニック」をまとめました。全部で9個あり、組み合わせて使うことで非常に魅力的な音にすることもできます。初心者の方から上級者の方までお試しいただける内容ですので、ぜひご覧ください。

クロマティック・ミディアント(Chromatic Mediant)とは 10

今回は、イギリスの作曲家・Guy Michaelmoreが教える「クロマティック・ミディアント(Chromatic Mediant)とは?」をまとめました。映画音楽界で活躍する本人が、映画音楽でよく使われるクロマティック・ミディアントについて解説します!

-ミキシングのコツ