オーディオマニアのための「電圧・電流・抵抗」講座 ~水の例えで理解しよう~
- 2024.12.27
- 2024.12.28
- 用語解説

今回は、Freeing Energyが解説する「水のたとえで理解する電圧・電流・抵抗」をまとめました。
音楽をやっていると、スピーカーやアンプなど、電気を使う機材を使うことが多いでしょう。
このとき「電圧・電流・抵抗」を何も考えずに機材を使ってしまうと、音質が悪くなってしまったり、機材が本来持っているポテンシャルを最大限発揮できなかったり、最悪の場合は機材を壊してしまいます。
そこでこの記事では、まず「電圧・電流・抵抗」とは一体何かについて、図を用いながら解説していきます。
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電気における「電圧」「電流」「抵抗」とは?
特にアンプやスピーカーを使うときに大切なのが「電圧」「電流」「抵抗」の3つです。
水を出すホースの図を用いながら解説すると、このようになります。

電気が流れる力(単位 V)
水がどれだけ強い圧力でホースの中を流れるか?
電気が流れる量(単位 A もしくは I)
ホースの太さ
電気が流れる量や速度を落とす力(単位 Ω)
ホースの中に入っている砂や石
例えばホースがとても太く、ホースの中に砂や石などのゴミが混じっていなければ、とても勢いよく水が流れます。
しかしホースの中に砂や石などが混じっていると、その分だけ流れる水の量も減り、勢いもなくなります。
電気もこれと同じで、「電圧」「電流」「抵抗」の3つがどれぐらいあるのかによって、電気がどれぐらい流れるのかが変わります。
電圧は「電流 x 抵抗」で計算できる
電圧は「電流 x 抵抗」で求められます。
※V = I x R

中央:電球で表したもの
右:回路図で表したもの
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直流(DC)と交流(AC)とは?
電気の流れ方には大きく分けて2種類あり、直流(DC)と交流(AC)が挙げられます。

直流は「DC」とも呼ばれ、「Direct Current」の略です。
ホースの中を流れる水のように一方向に流れます。
エジソンが発明し、1800年代終わり頃の「電流戦争」では交流送電派の人たちに負けてしまいましたが、今ではコンピューターやスマートフォン、テレビなどに使われています。
交流は「AC」とも呼ばれ、「Alternating Current」の略です。
ホースの中を水が行ったり来たりするようなタイプで、電流の場合はプラスとマイナスを行ったり来たりして波のような形になります。
ジョージ・ウェスティングハウスとニコラ・テスラが支持したシステムで、電流戦争ではエジソンの直流送電派に勝ち、今では家庭や建物に電気を供給する世界基準となっています。
電気における「パワー」と「エネルギー」とは?
電気について考える上でもう1つ覚えておきたいのが、「パワー」と「エネルギー」です。

特定の環境下において今現在流れている電気の力のことで、単位はW(ワット)です。
※1000W = 1kW
水の例えで言うと、”今”ホースの中で流れている水の量のことです。
一定期間の間に流れた電気の量のことで、例えば1時間あたりに流れた電力は単位「wh(watt / hour)」で表します。
水の例えで言うと、「1時間でバケツにどれぐらい水が貯まったか」などを測る単位です。
電気料金の請求書では「kWh」という大きめの単位で計算されていることが多いので、こちらの単位の方がなじみがあるかもしれません。
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オーディオマニアのための「電圧・電流・抵抗」講座まとめ
以上が「オーディオマニアのための電圧・電流・抵抗講座」でした。
電気が流れる力(単位 V)
水がどれだけ強い圧力でホースの中を流れるか?
電気が流れる量(単位 A もしくは I)
ホースの太さ
電気が流れる量や速度を落とす力(単位 Ω)
ホースの中に入っている砂や石
特定の環境下において今現在流れている電気の力のこと(単位 W)
一定期間の間に流れた電気の量のこと(単位 wh)
当サイトでは他にも音楽に関わる電気や機材の知識についてまとめています。
今回ご紹介した「電圧・電流・抵抗」「パワー・エネルギー」なども登場しますので、ぜひこちらもご覧ください↓
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