アレンジ・打ち込み

【KSHMR解説】DTMerのための「アコースティックギター打ち込みのコツ」

プロが実際に使っているピッチ修正に関するテクニックが知りたい!
世界的に有名なプロからテクニックを学びたい!

今回はこのようなご要望にお答えする内容です。

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

数々のプラグイン・サンプルを販売する「Splice」が監修「Lesson of KSHMR」をまとめました。

この記事ではそのうち「アコースティックギター(ナイロンギター)の打ち込み」の部分をご紹介します。

はじめに

今回ご紹介するのは、僕(KSHMR)が自分の曲で実際に使った「Kontaktを使ってリアルなギターのカッティングを打ち込むコツ」です。

まずは、ボーカルとスナップ、ピアノ音源でコードを打ち込んだこちらをお聞きください。

0:19~0:27

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

このコードの部分を、ギターの音源に変えていきます。

おすすめのアコギ音源 Ilya Efimov社「Nylon Strum」

この曲で使っているのはIlya Efimov社「Nylon Strum」で、おすすめの音源です。

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それでは先ほどのピアノのコードを、この音源に差し替えてみましょう。

0:38~0:47

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

ノイズ等の設定を確認

それではここで、音源の設定を見てみましょう。

音源の下にある設定のうち、「Pick noise」はピッキングした時のノイズを出す設定、「Double」はダブリングしたようなサウンドにする設定、「Fret Noise」はフレット移動した時の指の擦れた音を出す設定です。

最初の2つはそのままでも良いのですが、Fret Noiseに関しては曲によって耳障りな音になることもありますので、注意しましょう。

パターンの設定を確認

この音源では、4つのパターンを設定することができます。

例えば今では、低いGの鍵盤を弾くと低い音を中心に使ってGコード演奏されるようになっています。

逆に高いGの鍵盤を弾くと、高い音を中心に使ってGコードが演奏されます。

実際にギターを演奏する時も、バレーコードやオープンコードなど、1つのコードに対してさまざまなバリエーションで演奏するでしょう。

この音源でも、このようなバリーエーションを作ることが可能です。

カッティングの設定を確認


次はカッティングのパターンを確認します。

例えば何もしていない状態だと、ピアノように音をずっと伸ばしたままカッティングするようになります。

2:00~2:05

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

この部分をエディットして、自分の理想のパターンを作ります。

まずは1小節ごとにパターンを繰り返すようにするため、Barは「1」にします。

そして、演奏方法に合わせて音を打ち込んでいきます。

例えば上記の画像のようにすると、8分音符ごとに「ダウン・アップ」を繰り返して演奏されます。

2:29~2:34

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

黄色い音をドラッグしながらマウスを上下に動かすと、ベロシティを変えることもできます。

2:36~2:44

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

この音源には他にもさまざまな奏法があり、ミュートやスライドアップ/ダウン、スローダウン/アップなどもあります。

ミュートを入れると、クラップやスナップなどのパーカッションのようなサウンドを入れることができます。

3:25~3:31

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

さらに、アクセントとして最後に16分音符の長さのスライドアップを入れます。

3:35~3:47

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

MIDIでコードを打ち込む時も、ボイシングを変えるとまた異なるサウンドにできます。

4:02~4:19

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

それでは、最後に他の楽器と一緒に聞いてみましょう。

4:21~4:31

Lessons of KSHMR: Nylon Guitar Strumming

以上でDTMerのためのアコースティックギター打ち込み講座は終了です。

このシリーズでは他にも打ち込みや音楽理論についてたくさん解説されていますので、ぜひ合わせてマスターしてください。


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