アレンジ・打ち込み

【DTM】Zeddのようなボコーダーサウンドを作る方法

How Zedd Uses a Vocoder to Layer Vocals

今回は、I’m A Music Mogulが解説する「Zeddはボーカルに対してどのようにボコーダーを使っているか?」をまとめました。

Zeddが使っているボコーダーサウンドは、「The Middle」や「Stay」など、数々のヒット曲に使われています。

「The Middle」のサビ

Zedd, Maren Morris, Grey - The Middle (Official Music Video)

「Stay」のサビ

Zedd, Alessia Cara - Stay (Lyric Video)

非常に象徴的なサウンドですが、この記事を見れば、このサウンドを作る方法がわかります!

完成音源

今回のテクニックを使うと、このようなサウンドになります。

3:00~3:10

How Zedd Uses a Vocoder to Layer Vocals

使用プラグイン・素材

今回は、Logic Pro付属のボコーダープラグイン「EVOC 20 PS」でこのサウンドを作ります。

しかしLogic Proを持っていない方も、これに似たボコーダープラグインがあればこれで代用してOKです。

また、今回はボーカルにエフェクトをかけますので、ボーカルトラック(オーディオファイル)も用意しましょう。

それではここから、ボコーダーサウンドを作っていきます。

ボコーダーサウンドの作り方1.メロディーとコード進行を打ち込む


画像:動画より

まずは、メロディーとコード進行を打ち込んでいきます。

同じトラックにまとめて打ち込んでOKです。

打ち込むときに使う音源は、ピアノなど何でもOKです。

ボコーダーサウンドの作り方2.「EVOC 20 PS」を立ち上げる


画像:動画より

新規インストゥルメントトラックを作り、ボコーダープラグイン「EVOC 20 PS (Vocoder Synth)」を立ち上げます。

ボコーダーサウンドの作り方3.作ったメロディー+コード進行のMIDIをコピーする


画像:動画より

さきほど 「1.」で作ったメロディー+コード進行のMIDIを、EVOCのトラックにコピーします。

ボコーダーサウンドの作り方4.EVOCの「Side Chain」をボーカルトラックに設定する


画像:動画より

たとえば、ボーカルのオーディオファイルがあるトラック名が「Vocals」という名前なら、Side Chainを「Vocals」に設定します。

これで、「ボーカルトラックにボコーダーエフェクトを適用する」という流れができます。

ボコーダーサウンドの作り方5.ボコーダーのプリセットを選ぶ


画像:動画より

EVOC画面左上の「Factory Default」のメニューから、ボコーダーのプリセットを選びます。

今回は「Vintage Vocoder」から「Vocal Heaven Pad」を選んでみます。

ここで再生すると、ボコーダーサウンドができていることがわかります!

EQなどで微調整


画像:動画より

ボコーダーを使うと、高音域が出すぎて耳が痛くなるサウンドになったり、低音域が薄く感じられたりすることがあります。

このような場合は、EQなどで調整します。

ボコーダーサウンドを作るときに気をつけること

EVOCのトラックにMIDIが打ち込まれていないと、音が出なくなってしまいます。

EVOCは「ボーカルエフェクトと音程」、オーディオファイルは「音を鳴らすタイミングやボーカルの発音」を担当しているイメージになります。

音が出ないなと思ったら、こちらを確認してみてください。


以上で解説は終了です。

当サイトでは他にもZeddのような曲を作る方法をご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください。


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