家でボーカルレコーディングしたいんだけど、どういうセッティングをすればいいの?
家のどこでレコーディングすればいいの?
今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。
レコーディングや音楽機材に関する動画をアップしているBooth Junkieによる「家でボーカルブースを作る方法」をまとめました。
動画はナレーションを想定したものですが、歌・ボーカルのレコーディングにも使える方法です。
今回は初心者向けの内容ですので、これからDTM・レコーディングを始めてみたいという方にはピッタリ!
Amazonやサウンドハウスの商品リンクも掲載しますので、即ポチって今日から宅録をスタートしましょう!
ボーカルブースの作り方1.マイクスタンドを用意
画像:動画より
まず最初に用意するのは、マイクスタンドです。
僕が使っているのは、Amazonで買ったOnStageというブランドのマイクスタンドです。
数千円で購入できます。
お手頃で軽く、折りたためるのでクローゼットに入れておくこともできます。
ボーカルブースの作り方2.マイクを用意する
画像:動画より
次に用意するのは、マイクです。
初心者の方におすすめなのが、SHURE「SM58」です。
CAD社「E100S」もおすすめですが、現在は生産終了しており入手困難です。
「スーパーカーディオイド」のマイクの特徴
宅録のマイクでおすすめなのは、単一指向性マイクの中でも特に指向性の強い「スーパーカーディオイド」というタイプのマイクです。
このタイプのマイクは、非常に限られた(狭い)範囲で鳴った音しか拾いません。
自宅のように生活音(雑音)がいたるところで鳴っているような環境でも、このタイプのマイクなら自分の声しか拾わずに済みます!
ボーカルブースの作り方3.ポップフィルター
次に用意するのは「ポップフィルター」です。
これはパ行などの破裂音や息をうまくブロックするために使われるものです。
僕のおすすめはNadyのMPF-6ですが、他にもお手頃なポップフィルターは売られています。
素材によって音が変わる
製品によって使われている素材が違うので、実際に録れる音も少し変わります。
たとえばしっかりした鉄製のものだと、息がマイクにかからないように下に流れる設計になっています。
ただ、このようなタイプは値段が少し高いです。
ポップフィルターをスタンドにつける
画像:動画より
ポップフィルターはマイクスタンドに付け、マイクの前に来るようにセットしてみましょう。
ボーカルブースの作り方4.マイク用ケーブル
次に用意するのはマイク用ケーブルです。
マイクの種類によりますが、今回はXLRというタイプのケーブルを使います。
形状を確認し、ケーブルの片方をマイクに接続しましょう。
ボーカルブースの作り方5.オーディオインターフェース or ポータブルレコーダー
次はマイクの音を録音する機械を用意します。
一般的にはオーディオインターフェースと呼ばれる機械をパソコンと接続して使います。
オーディオインターフェースがないときは?
オーディオインターフェースがない場合は、ポータブルレコーダー(ハンディレコーダー)を使うのがおすすめです。
ポータブルレコーダーがおすすめの理由は、こちらの3つです。
- 乾電池で動くのでどこでも使える
- SDカードにデータを保存しておける
- 動くパーツが少ない=静かに使える
宅録をしている方は、おそらくご自身のパソコンの近くで録音していると思います。
でも、パソコンってファンの音がかなりうるさくなるときがあります。
最悪の場合、そのパソコンのファンの音をマイクが拾ってしまうこともあります。
ポータブルレコーダーならレコーディング中にパソコンは必要ありませんし、パソコンのように「ウィーン」とファンが動くこともありません。
おすすめのポータブルレコーダー
ポータブルレコーダーでおすすめなのは、ZOOMのH5です。
通常盤の「H5」と、さらに高品質なレコーディングができる「H5 Studio」の2タイプあります。
ちなみに僕はCMで使う音楽のレコーディングにこのH5を使っています。
プロレベルの録音ができるのに、その割にリーズナブルなのが嬉しいポイントです。
XLR端子が付いている
画像:動画より
このレコーダーにはXLR端子が付いているので、先ほどのマイクケーブルをここに挿せば、マイクの音をH5に録音することができます。
このような接続になります。
工夫すればスタンドに装着可能


画像:動画より
ホームセンターで買えるCクランプ・L字ナット・ボルトなどを組み合わせると、マイクスタンドにつけることもできます。
※最近は便利なパーツがたくさんあるので、他にもいい取り付け方法があるかもしれません
ボーカルブースの作り方5.ヘッドホン
最後はヘッドホンです。
あまり音域に偏りのない(変にイコライゼーションされていない)ものが望ましいですが、曲や自分の声がちゃんと聞こえるものであればOKです。
マイクの前で歌いますから、ヘッドホンから漏れた音が録音されないよう、音漏れには気をつけてください。
画像:動画より
ヘッドホン端子は、オーディオインターフェースまたはポータブルレコーダーの「HEADPHONE」端子に接続しましょう。
マイクスタンドにヘッドホンがかけられるよう、フックか何かをつけておくと便利です。
マイクセット完成!

画像:動画より
マイクセットの完成形はこのようになります。
次はいよいよ、レコーディングです!
家のどこで録音するべき?

ここまでで、マイクセット一式のセッティングが終わりました。
次の問題は「家のどこで録音するか?」です。
宅録はクローゼットの前がベスト
画像:動画より
きちんとしたボーカルブースや音楽スタジオがない宅録の場合は、クローゼットの前(あるいは中)がベストです。
クローゼットの前にマイクを置き、クローゼットの中に向かって歌うような位置にセッティングしてみましょう。
より服に近い場所に置くとベターです。
なぜクローゼットの前がいいのか?
クローゼットにはたくさんの服があります。
これらの服が無駄な音を吸音する「吸音材」の役割を果たしてくれるので、レコーディングには適しているのです。
いわゆる「録音環境が悪い」と感じるのは、部屋の反響音が原因です。
吸音材がないと音が反響し、無駄な音が響いてしまうからです。
この吸音材の役割を、服がやってくれています。
しかも、クローゼットは「小さな箱」ですので、この箱の中に声が留まり、声が部屋のあちこちに飛んで行かずに済みます。
そのため、家の中ではクローゼットが一番録音に適しているのです。
レコーディングをはじめよう!
ここまできたら、あとはレコーディングをするだけです!
ヘッドホンをつけたら、部屋の環境音がかすかに聞こえる程度まで、オーディオインターフェースまたはポータブルレコーダーの音量を上げましょう。
どれぐらいの音量で録音すればいいの?
レコーディングするときは、だいたい-12dBぐらいになるようにGAINを調節しましょう。
実際にしゃべったり歌ったりしながら、録音している音量レベルのメーターを確認するのがおすすめです。
実際の音を聞いてみよう
では最後に、今回ご紹介したボーカルブース+マイクセットで録音した音を聞いてみましょう。
ボーカルをキレイに録るための2つのコツ
こちらの記事に、ボーカルをキレイに録るための2つのコツをまとめています。
レコーディングのセッティングの仕方、効果的なレコーディングのやり方も掲載していますので、ぜひこちらもご覧ください↓