【DTM】ドラムのリバーブを効果的に使う6つのコツ【後編】
- 2020.02.05
- 2020.02.09
- ミキシング・マスタリング

使ってみたことはあるけど、イマイチうまく使えなかった…
このようなお悩みにお答えします。
今回はそのうち、4~6個目のTipsを紹介します。
この記事の内容を実践すれば、リバーブを使うだけでもプロっぽいサウンドに仕上げることができます!
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4.よいDecay Timeを見つける
ボーカルや他の楽器と比べ、ドラムはリズム的に複雑で、トランジェント(音の立ち上がり部分)が非常にシャープです。
ドラムにはキック、スネア、シンバル、タムなどがありますが、全てを総合して1つのドラムビートとなります。
結果的に、ドラムにリバーブをかけると、このトランジェントがトリガーとなり、短時間の間に何度もリバーブがかかることになります。
Decay Time(Reverb Timeなどとも呼ばれる)が長すぎると、だらだらとしたサウンドになり、全体的に不明瞭で、にごったサウンドになってしまいます。
Decay Timeを調整すれば、このにごりをすぐなくすことができます。
しかしあなたが求めているサウンドの雰囲気にはならないかもしれません…
一旦スネアをソロで聞いてみて、リバーブのDecayが次のスネアの音にかぶっていないか確認してみましょう。
そうしたら、残りのドラムパートも同時に聞いてみて、最後はトラック全体で聞いてみましょう。
仮に曲のアレンジがまばらであっても、同時に鳴らした時にリバーブが「まばらさ」を軽減してくれます。
テンポに注意
当たり前のことですが、速いテンポの曲の場合は、次のバックビートとの間が短いですから、Decayを短くする必要が出てきます。
リバーブをSendで使っている場合や(dry/wetの割合を変えることで)リターンレベルが小さい場合、スネアのリバーブをある音から次の音に持続させるようにするために、Decay Timeをうまく調整することもできます。
また、ドラムに対してWetの値を増やすと、それだけ音像が後ろに下がります。
テンポが遅い曲では、より長いDecayを使う必要が出てきます。
たとえばスネアやサイドスティックの場合などですね。
また楽器がまばらな場合、曲の情報量が少なくもっと音で埋めれそうな場合は、より長くDecayを調節してもよいでしょう。
5.EQとエフェクトリターン
画像:記事より
他に音の広がりをコントロールできるのは、リバーブからボトムエンドをカットするというEQのテクニックです。
多くのリバーブには内蔵のEQがありますが、AUXリターンチャンネルにインサートしているリバーブの後に好きなEQをかけてもOK。
その際はもとのWet感と同じに鳴るようにSendの量を調節してくださいね。
逆に、リバーブでHighを増やすことでにごった感を減らすような効果も出すことができます。
ローカット=Wet感がなくなる
コツ2で紹介した「ドラムをビッグルームサウンドにしたい」という場合は、ローエンドをどれぐらいカットするかの違いを把握しておきたいですよね。
ローエンドのカットに関しては、ドラムに関して言うと、Wet感がなくなります。
キックのリバーブのSendの量をちょっとだけ増やすと、より「部屋鳴り・ルーム感」が出ます。
マルチトラックのドラムというよりもステレオドラムループを使っている場合は、ドラムの各楽器に対してリバーブの量を調節することはできませんよね。
そのため、キックに対してリバーブ感がありすぎることなく、ちょうどいい具合にリバーブをかけるように調整するのが難しくなります。
この場合は、リバーブのローエンドをカットすることでベストな状態を作ることができます。
リバーブの前にEQをかける
リターンチャンネルにかけたリバーブの前にEQを使ってみることもおすすめします。
こうすれば、リバーブが鳴る前に、これからリバーブがかかる音の周波数を調整できます。
ドラムの場合、キックが属する低域を削るとよいでしょう。
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6.リバーブにスパイスをかける
リバーブがAUXから返ってきたら、他のエフェクトで調整するチャンスです。
リバーブのトーンを調整したくて使う場合は、これらのエフェクトはリバーブの後にかけましょう。
コンプレッサーを追加することで、リバーブはよりみずみずしく厚くなり、リバーブに対してさらなるキャラクターを加えることができます。
Waves社のおすすめリバーブ
この記事では、おすすめのリバーブとしてWaves社のリバーブが紹介されました。
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最初3つのTips(前編)はコチラ↓
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