ソフト・プラグイン・機材

DTMerが買うべきおすすめプラグイン・音源BEST10

Top 10 Must Have Instrument Plugins For Producers

今回は、音楽プロデューサー&ミキシングエンジニアのSean Divineが解説する「DTMerが買うべきVSTプラグイン10選」をまとめました。

よくある「おすすめの音源まとめ」にはない、でも本当はめちゃくちゃ使えるプロ御用達プラグインもご紹介!

購入を迷っている方は、ぜひご検討ください。

DTMおすすめプラグイン1. Xfer Records「Nerve」

画像:https://sonicwire.com/product/99929

1つ目のおすすめプラグインは、Xfer Recordsの「Nerve」です。

世界中にDTMerに愛されている大人気シンセ「Serum」を作っている会社のプラグインです。

これはドラムマシン&ループプレイヤーで、自分好みのドラムサウンドを、エフェクトを使ったり編集しながら作っていくことができます。

自分好みのサウンドを作っていくこと・サウンドデザインに興味のある人にとってはぴったりのプラグインです。

Nerveはループ作りに便利

例えばFL Studioであれば付属のプラグインでループを作ることが用意なのですが、それ以外のユーザーにとっては少々面倒だと感じることがあります。

そんな時に使えるのがこのプラグイン。

特にテンポ同期したループを作るときは、これは非常に便利です。

プラグインによっては、プロジェクトのテンポが変わるとループに使った音のピッチが上がったり下がったりしてしまうことがありますが、Nerveではそれを回避することができます。

もちろん、ドラムマシンに欠かせない「16パッド」もあるので「実際に手を動かしながら作る感覚が欲しい」という人にもおすすめです。

DTMおすすめプラグイン2.Xfer Records「Serum」

画像: https://sonicwire.com/product/99927

2つ目のおすすめプラグインは、同じくXfer Records社の「Serum」です。

言わずと知れた、世界中のDTMerに愛用されている超人気シンセです。

シンセの中では割と最近できたプラグインなのですが、音はよく、可視性(GUI)もいいので使いやすいです。

そのため、他のシンセに比べて、どこに何があるかを把握するのにそこまで時間がかかりません。

DTMおすすめプラグイン3. Spectra Sonics「Omnisphere」

Spectrasonics Omnisphere 2 Preset Sound Demo

3つ目のおすすめプラグインは、Spectrasonicsの「Omnisphere」です。

おそらくこのシンセは、ソフトシンセの中で最も幅広いサウンドを取り揃えたシンセでしょう。

最新のポップなサウンドからちょっとおかしなサウンドまで使うことができ、あなたが作りたいと思った音はなんでも作れてしまいます。

膨大なプリセットがあるだけでなく、さまざまなオシレーターやサンプルを組み合わせることができるのも魅力の一つです。

またエフェクト類も豊富で、さまざまな種類を扱うことができます。

Spectrasonics社「Omnisphere」を購入する

DTMおすすめプラグイン4.Native Instruments「Kontakt5」


画像: https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/samplers/kontakt-6/

4つ目のおすすめプラグインは、Native Instrumentsの「Kontakt」です。

KontaktはKompleteシリーズに付属しており、Kontaktが1つあるだけで膨大な量のKontakt音源を使うことができます。

最初から付属している音源の中には、ドラムやオルガン、ピアノ、ストリングスなど、さまざまな音源が入っています。

つまり、買ったその日からジャンルを問わず使える音源をGETできます!

DTMおすすめプラグイン5.reFX「Nexus」

5つ目のおすすめプラグインは、reFXの「Nexus」です。

DTMerの中には、「この音源は細かくパラメーターを調整できない"ランプラー"だから微妙だな…」という人もいます。
※ランプラー:音素材を取り込むことができず、元から入っている音源のみ利用できる音源のこと

しかし、内臓されているエフェクトはたくさんありますし、他にもいろいろエディットすることができます。

もちろん、内蔵されているプリセットの音は素晴らしく、何もしなくても既に本番用のサウンドとして使うことができるクオリティです。

音作り・サウンドデザインにあまり興味がない人、プリセットだけ使えればいいという人、手っ取り早く完成された音源を使いたい人には、Nexusがおすすめです。

おすすめのNexus Expansion

トランス系やアナログ系のExpansionやHollywoodシリーズは、非常に使えるのでおすすめです。

特にHollywoodシリーズ(ストリングス・ブラスなど)は映画音楽などのエピック系のサウンドで非常に音がよく、HipHopなどにも使えます。

ExpansionはNexus本体と同様、公式サイトから購入できます。

DTMおすすめプラグイン6.Native Instruments「Battery」

画像: https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/drums/battery-4/


6つ目のおすすめプラグインは、Native Instrumentsの「Battery」です。

最初にご紹介したNerveはループを作ったり、ループをチョップするのに便利です。

一方このBatteryは、音を重ねたり加工するのに非常に使えるのです。

たとえば1パッドに4つのドラムサンプルを取り込み(レイヤーし)、その後その音をEQしたりエフェクトをかけて調節するなどが可能です。

前述で紹介したKontaktと同様、Kompleteシリーズに入っていますが、Komplete Selectには入っていませんのでご注意ください。

DTMおすすめプラグイン7.KORG「KORG Collection」

画像: https://www.korg.com/jp/products/software/korg_collection/

7つ目のおすすめプラグインは、KORGの「KORG Collection」です。

KORGが開発してきた実機のハードウェアシンセサイザーを、DAWでも使えるようにプラグイン化したものです。

昔よく使われたシンセサイザーも含まれていますので、ヴィンテージな音も作ることができ、ヒップホップ系を作りたい方にもおすすめできます。

おすすめプラグインを購入する

DTMおすすめプラグイン8.AAS「Ultra Analog」

AAS Ultra Analog
https://www.applied-acoustics.com/ultra-analog-va-3/

8つ目のおすすめプラグインは、AAS社の「Ultra Analog」です。

僕自身がこれで多くの音を作ったり、2つの商用サウンドバンクを作ったことがあるので、ちょっとバイアスがかかっているというのもあるのですが…

このプラグインでは、非常にユニークなキャラクターの音を作ることができ、「アナログの音」に対して新しい見解を見出してくれます。

また「ちょっと変わった不完全さ」…アナログにありがちな「予測できない結果(音)」を作ることも可能です。

同じ「音源」でも、Serumとはまた違うサウンドが生まれます。

Ultra Analogの音は曲になじみやすく、僕も多くの曲で使っています。

PadにおいてもLeadにおいても万能ですので、さまざまな用途で使えます。

このプラグインを使いこなして慣れるまでには少し時間がかかりますが、1回慣れてしまえばわかりやすいですし、本当にいい音が作れるのでおすすめです。

おすすめプラグインを購入する

DTMおすすめプラグイン9.Native Instruments「Massive」


画像:https://www.native-instruments.com/en/products/komplete/synths/massive/

9つ目のおすすめプラグインは、Native Instrumentsの「Massive」です。

長年親しまれてきた、いわゆるロングセラー製品。

10年以上前に開発された音源にもかかわらず、今でも通用するモダンなサウンドが作れます。

Massiveは音作りがしやすい

Massiveは音作りがしやすく、細かいルーティングやエフェクトにも融通が利きます。

またアルペジエイターなど、かっこいいサウンドにするためのツールも使えます。

Massiveには膨大なプリセットがある

またMassiveを選ぶもう一つの理由は、「膨大なプリセットが使えるから」です。

サウンドデザイン・音作りにあまり興味がなくても、プリセットを選ぶだけでOK。

ただ選んだだけなのに、すごくいい音をすぐに使うことができます。

おそらく、Massiveがあれば必要な音はほぼすべて揃えられると言えるでしょう。

Massiveをお得に購入する方法

MassiveはKompleteシリーズに同梱されています。

単体で買うと数万円するため、以下に掲載している他の音源も付いているバンドル「Kompleteシリーズ」を買うか、「Komplete Select」が無料で付いてくる1~2万円のMIDIキーボードを買った方が圧倒的にお得です。

「Komplete Select」のソフトウェアのみ

初心者向けの「ソフトウェア・オーディオインターフェース・MIDIキーボードの3点セット」

Native Instruments社「はじめての曲作り 3点セット」を購入する

MIDIキーボードとオーディオインターフェースにKomplete Selectが付属している、とてもお得なセットです。

「Komplete Select」が無料で付属しているMIDIキーボード「Komplete Kontrol」

Native Instruments社「Komplete Kontrol A25」を購入する

バンド系サウンドの曲を作りたい人向け「Komplete Select Band」

Native Instruments社「Komplete Select Band」を購入する

エレクトロ・ダンスミュージックを作りたい人向け「Komplete Select Electronic」

Native Instruments社「Komplete Select Electronic」を購入する

ポップ・ヒップホップ・R&Bなどのビートメーカー志望の人向け「Komplete Select Beats」

Native Instruments社「Komplete Select Beats」を購入する

初心者〜中級者向け「Komplete Standard」

Native Instruments社「Komplete Standard」を購入する

DTMおすすめプラグイン10.iZotope「BREAK TWEAKER」


画像:https://www.soundhouse.co.jp/products/detail/item/291333/

最後、10個目のおすすめプラグインはiZotope社の「BREAK TWEAKER」です。

おそらく多くの人があまりこの音源を知らないと思います。

僕自身、いつもこの音源を使っているわけではないのですが、この音源と同じ動きができる音源は他にないので、そういった意味では「欠かせない音源」なのです。

ドラムパターンには本当にミクロの部分までエディットすることができますし、他のプラグインではできないやり方でドラムサンプルを打ち込むことができます。

またエフェクトもおもしろく、ディストーションなどはドラムに使うとおもしろいサウンドになります。

どのパターンもピッチに応じて編集することができ、かなり手間暇かけないとできないようなオーディオの分割なども手軽に行えます。

ブレイクなどに使うグリッチ・壊れたようなサウンドが欲しい時、いつもとは違うドラムパターンを使いたいときなどに使えます。

DTMにおすすめプラグイン・音源まとめ

今回紹介したDTMにおすすめのプラグイン・音源はこちらの10個です。

DTMにおすすめプラグイン・音源まとめ

  • Xfer Records「Nerve」
  • Xfer Records「Serum」
  • Spectra Sonics「Omnisphere」
  • Native Instruments「Kontakt5」
  • reFX「Nexus」
  • Native Instruments「Battery」
  • KORG「KORG Collection」
  • AAS「Ultra Analog」
  • Native Instruments「Massive」
  • iZotope「BREAK TWEAKER」

王道の音源だけでなく、ちょっとマニアックな音源も登場しました。

どれも非常に使えますので、ぜひ購入を検討してみてください!

その他、世界中のプロが愛用している「買って絶対に損しないプラグイン・音源」はこちらにまとめています🔻
(今回ご紹介したプラグイン・音源も入っています)


人気記事

1

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

2

今回は、音楽プロデューサーのBig Zが解説する「史上最もパワフルなプラグインはこれ?」をまとめました。実際にBig ZがCableguys社「ShaperBox3」をどのように活用しているのか、おすすめの使い方を5つご紹介します。

3

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

4

今回は音楽プロデューサー・オーディオエンジニアのJustin Collettiが解説する「音をもっと左右に広げる方法」をまとめました。Justinは音楽プロデュース、ミキシングエンジニア、マスタリングエンジニアなど、幅広い分野で活躍しています。そんな彼が、DTMで音を左右に広げる方法を5つ解説します。

5

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

ファンクとは? 6

今回は、Antoine Michaudが解説する「Add9コードとMaj9コードの違い」をまとめました。どちらもコードネームに「9」が付いていますが、一体何が違うのでしょうか?「Add11とMaj11」「Add13とMaj13」の違いなども同様の考え方で見分けられます!

7

今回はFabfilterが解説する「ドラムミックスに使えるサイドチェインのコツ」をまとめました。例えばドラム全体をまとめたグループをミックスするとき「スネアの高音域を足したいけど、シンバルとハイハットの高音域は足したくない」ということがあるでしょう。そんなときPro-MBを使えば、スネアの高音域だけをブーストできます!

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

今回は、Mastering.comが教える「もっと早く知りたかったミックスのコツ13選」をまとめました。この記事・Part1では「1~3個目のミックスのコツ」をご紹介します。解説者本人が「何で誰も教えてくれなかったの?」「これを知っていれば、ものすごく時間を節約できたのに…」と思うほど重要なTipsが満載です!

10

今回はAdam Audio社とIn The Mixが解説する「スピーカーは縦置き or 横置きのどちらがいいのか?」をまとめました。 多くのスピーカーは正方形ではなく長方形であることが多いですが、縦置 ...

-ソフト・プラグイン・機材