シンセサイザー

【DTM】u-he社のシンセ「Diva」の使い方 コンプリートガイド #4 LFO

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

今回は、Zen Worldが教える「Divaの使い方コンプリードガイド」のうちLFOに関する部分をまとめました。

Divaを持っているけどイマイチ使い方がわかっていない…という方も、このシリーズを見れば「これでどんな音も自分で作れるようになる!」というレベルまで到達できます。

このシリーズを見て、Divaマスターになりましょう!

はじめに:今回解説する機能とパラメータ一覧

今回は、以下の機能やパラメータについて解説します。

・そもそもLFOとは何か?

・Phase
・Delay
・Rate
・Rate Mod
・Depth Mod

・Waveform
・Restart
・Sync
・Polarity

・Diva特有のモジュレーションソース
(Add,Alternate,Invert,Lag,Multiply,Quantise,Random,Rectify,StackIndex,VoiceMap,none)

そもそもLFOとは?

LFOとは「Low Frequency Oscillator」の略で、ある一定の規則に沿って音をアニメーションさせることができる機能です。

前回#4でご紹介したエンベロープと大きく異なるのは、LFOはループさせることができる点です。

ある動きを自動的に繰り返して音を動かすことにより、「グワングワン」「ウォンウォン」のようなユニークなサウンドを作ることができます。

Divaでは2つのLFOを使うことができ、それぞれ違う設定を行い、違うパラメーターに対して適用させることができます。

例えば「LFO1はオシレーター1のピッチに対して使い、LFO2はオシレーター2のピッチに対して使う」などが可能です。

0:44~

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

LFO1とLFO2の違い

Divaにおいて、LFO1はTUNINGセクションにあるパラメーター「Vibrato」ともつながっており、ここでの設定も影響します。

一方、LFO2はLFO2セクションにあるパラメーターでのみ設定が可能です。

LFO1とVibratoの解説(1:34~2:34)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

LFOの使い方

LFOを使うには、LFOを使いたいパラメーターのモジュレーションを「LFO1」もしくは「LFO2」に設定します。

例えばLFOを使ってフィルターのCUTOFFを動かしたい場合は、フィルターセクションのモジュレーションを「LFO1」もしくは「LFO2」に設定します。

同様に、LFOを使ってオシレーターのピッチを動かしたい場合は、オシレーターセクションのモジュレーションを「LFO1」もしくは「LFO2」に設定します。

Phase

Phase(フェーズ)では、LFOのスタート位置を決めます。

Phaseの解説(9:52~10:38)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Delay

Delayでは、LFOをスタートさせるときにどれぐらい遅延させるかを決めます。

LFOをスタートさせる時間を最大20秒間遅くさせることができます。

Delayの解説(10:53~11:44)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Sync

Syncでは、LFOの間隔(周期)を決めます。

例えばDAWで設定しているテンポに合わせて8分音符周期で動かしたり、テンポを無視して1秒周期で動かすことができます。

Syncの解説(9:00~9:54)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Rate

Rateでは、LFOを動かすスピードを決めます。

ゼロ(時計の12時の方向)にすると、Syncで設定した周期通りにLFOが動きます。

しかし、Rateの値を上げたり下げたりすると、Syncで設定した周期よりも速く/遅く動くようになります。

Rate ModとDepth Mod

Rate Modでは、MIDIキーボードに付属しているモジュレーションホイールやキーフォローなど、別のモジュレーションソースによってどれだけRateを変化させるかを決めます。

Depth Modでは、MIDIキーボードに付属しているモジュレーションホイールやキーフォローなど、別のモジュレーションソースによってどれだけLFOのレベル(強さ)を変化させるかを決めます。

例えば、モジュレーションソースを「ModWheel(モジュレーションホイール)」に設定し、パラメーターを上げておくと、MIDIキーボードについてるモジュレーションホイールの動きに合わせてRateやDepth(LFOのかかり具合)が変化します。

これにより「音を伸ばしている間、だんだんビブラートをかけていく」などの操作ができるようになります。
※モジュレーションホイールはDAWの「CC」でも調整できますので、モジュレーションホイールの付いたMIDIキーボードを持っていなくても設定できます

Rate ModとDepth Modの解説(11:50~30:17)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Polarity(ポーラリティ)

ONにするとユニポーラー(unipolar)、OFFにするとバイポーラー(bipolar)になります。

ユニポーラー(Unipolar):スタート地点を中心に、両方向(+と-)にモジュレーションする
バイポーラー(Bipolar):スタート地点から、一方向(+か-)にモジュレーションする

Polarityの解説(21:23~22:09)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Waveform(ウェーブフォーム)

Waveform(ウェーブフォーム)では、LFOをどの波形の形に合わせて動かすかを決めます。

例えば「sine」を選ぶと、なめらかな波のようにLFOが動きます。

sine:スタンダードなサイン波
triangle:スタンダードなトライアングル波
saw up:上に上がるタイプのノコギリ波
saw down:下に下がるタイプのノコギリ波
sqr hi-lo:プラス方向から始まるスクウェア波
sqr lo-hi:マイナス方向から始まるスクウェア波
rand hold:ランダムで階段状の形
rand glide:ランダムでなめらかな形

Waveformの解説(3:12~7:29)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Restart(リスタート)

Restart(リスタート)は、LFOがスタートするときの条件を決めるパラメーターです。

sync:MIDIノートごとにリスタートしない。新しい音が入って複数音同時に鳴っていても、同じLFOの動き方をする。
gate:MIDIノートが打ち込まれるたびにLFOが別々にスタートする。MIDIノートごとにそれぞれのLFOがあるイメージ。
single:すべての音がリリースされた後にLFOをリスタートする。
random:音がはじまるごとに(MIDIノートが打ち込まれるたびに)、ランダムな位置からスタートする

言葉で説明されてもピンと来ないことが多いので、実際に設定を変えて音の動きの違いを確かめるのがおすすめです。

Restartの解説(7:29~9:00)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

Diva特有のモジュレーションソース(10個)

音の動きを自由自在に変更できるモジュレーションですが、その動きを決める基準となるモジュレーションソースには、さまざまな種類があります。

一般的なシンセサイザーにはModWheel(モジュレーションホイール)やEnvelope(エンベロープ)などがありますが、Divaではさらに10個のモジュレーションソースを使うことができます。

Add:2つのモジュレーションソースを一緒に追加する
Alternate:Voiceごとに、極端な値を行き来する
Invert:モジュレーションソースの値を逆にする
Lag:モジュレーションによる効果を遅くする(例:若干丸い音になる)
Multiply:2つのモジュレーションを掛け合わせる
Quantise:値をキリの良い数字で四捨五入する(2.00、4.00、8.00など)
Random:MIDIノートごとに値を変える
Rectify:モジュレーションソース内で、マイナスの値をプラスに変換する
StackIndex:Panなどで使っているVoiceの数(後述)
VoiceMap:VoiceMapModulator、Trimmersパネルで調整が必要(後述)

Diva特有のモジュレーションソースの解説(17:36~21:19)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

モジュレーションソース「VoiceMap」の使い方

モジュレーションソース「VoiceMap」は、Diva画面中央下部にある「TRIMMERSパネル」と併用します。

ここでは、設定したVoiceとStackの数に合わせて、各VoiceのPanやDetuneのかかり具合を1つずつ調整することができます。
※MAINパネルのModeを「Poly」に設定して使用してください

VoiceMapの使用例(19:35~21:19)

The Complete Guide To Master DIVA| #4 LFOS

モジュレーションソース「StackIndex」を使ってDivaで広がりのあるステレオサウンドを作る方法

Divaで左右に広がるようなステレオサウンドを作るには、MAINパネルでVoiceとStackの数を調整し、モジュレーションソースを「StackIndex」に設定するとよいでしょう。

1.MAINパネルで「Voices」を多めにし、「Stack」を2以上に設定する

2.TUNINGセクションの「Mode」を「Poly」か「Poly2」に設定する

3.AMPLIFIER | PANセクションのモジュレーションソースを「StackIndex」に設定する

4.AMPLIFIER | PANセクションのPan Modの値を上げる

5.TRIMMERSパネルのDetune Amtを調整する

値が少ないほどピッチのズレが小さく、モノラル感が出ます。

参考動画

U he Diva - How To Create Stereo Sounds


人気記事

1

今回は「UAD社「Apollo Twin X」は高いけど買うべき10の理由」をまとめました。他社では2万円程度の製品がある中で、Apollo Twinは約10万~20万円です。この記事では、Apollo Twinは値段相応の価値があるのかについて解説します。

2

今回は、MIX師やMIX初心者の方が持っておくと便利なおすすめのプラグインを3つご紹介します。プリセットを選ぶだけでプロレベルのサウンドにできる、まさに「5秒でMIXが終わるプラグイン」をご紹介します。

3

今回は「DTMで挫折しない学習方法」をまとめました。音楽理論や機材の使い方で挫折しやすいDTMですが、どのように学習すれば挫折せずに済むか&効率よく学習できるのかを6ステップに分けて解説します。

4

今回は、DTMで伝説と言われているEQの1つ「Pultec EQ」の魅力と使い方ついてまとめました。なぜこのEQが世界中で使われているのか、Universal Audio社のプラグインを使いながらその魅力と使い方をご紹介します。

5

今回は、SynthHackerが解説する「2024年を制するボーカルチョップトリック」をまとめました。ボーカルチョップは、フューチャーべース(Future Bass)やEDMなどによく使われるボーカルテクニックで、とてもかっこいいアレンジ方法の1つです。この記事では、誰でも無料でイマドキのかっこいいボーカルチョップを作るコツをご紹介します。

6

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

7

今回はボーカル定番マイク「SM7B vs SM58」をまとめました。ボーカルやギターのレコーディングによく使われるのが、SHURE社のSM7BとSM58です。どちらも超定番のマイクですが、一体何が違うのでしょうか?この記事ではそれぞれの特徴をじっくりご紹介しながら、どちらのマイクを選ぶべきか、その基準を解説します。

8

今回はChris Selimが解説する「1176コンプレッサーの使い方」をまとめました。 「有名なコンプレッサー」としてよく名前が挙げられる製品の1つが「1176コンプレッサー」です。この記事では、なぜこのコンプレッサーは世界中のDTMerに愛されているのか、その魅力と使い方を解説していきます。

9

今回は、DTMで挫折する人の共通点5つをまとめました。「今年こそDTMをマスターするぞ!」「今年こそ曲を作りまくるぞ!」と意気込んでも、結局1ヶ月も経たないうちに挫折してしまう方も少なくありません。今回はこの理由と対処法をご紹介します。

10

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

-シンセサイザー