今回は、Vinyl Eyezzが解説する「レコードプレイヤーにあるパーツの基礎」をまとめました。
レコードプレイヤー(ターンテーブル)にある19個の基本パーツの名称とその役割について、初心者向けに解説します。
※解説ではターンテーブル「Audio-Technica LP120」を使って解説しますが、別の製品でも基本のパーツは共通しています。
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レコードプレイヤー(ターンテーブル)にある19個の基本パーツを解説!
ターンテーブルの基本パーツ19個
今回ご紹介するターンテーブルの基本パーツ19個はこちらです。
2.台座(Plinth)
3.プラッター(回転台)
4.モーター
5.レコードマット
6.スピンドル
7.スタイラス(針)
8.ヘッドシェル
9.リードワイヤーとネジ
10.トーンアーム
11.カウンターウェイト
12.アンチスケーティング
13.高さ調整(Height Adjust)
14.キューイングレバー(Cueing Device)
15.スタート・ストップボタン
16.スピード選択ボタン
17.ピッチコントロール
18.7インチアダプター
19.ケーブル
それでは、1つずつ解説していきます。
ターンテーブルのパーツ1.ダストカバー

https://youtu.be/gWRWcD4mtiI?si=aV91mxzSEzp9nMON
レコードプレイヤーには、透明な箱のようなダストカバーがついています。
別記事「レコード(ターンテーブル)の間違った使い方10選」や「レコードのしくみを初心者向けに解説!」でも解説している通り、レコードプレイヤーやレコード盤はとてもデリケートなものなので、このダストカバーでホコリや塵から守ります。

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ターンテーブルのパーツ2.台座(Plinth)

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他のさまざまなパーツを載せている台座です(銀色の部分)。
ターンテーブルを移動するときは、この部分を持ちます。
ターンテーブルのパーツ3.プラッター(回転台)

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ターンテーブル上で回転する台で、ここにレコード盤を乗せて再生します。
ターンテーブルの中でも、最も象徴的なパーツです。
ターンテーブルのパーツ4.モーター

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モーターは前述のプラッター(回転台)と繋がっているパーツで、プラッターを回転させるために使われます。
ダイレクトドライブ方式(上記画像左)は、プラッターのすぐ下にモーターが直接繋がっているタイプです。
ベルトドライブ方式(上記画像右)は、プラッターとモーターがベルトで繋がっており、モーターはプラッターと直接接触しないようになっています。
ターンテーブルのパーツ5.レコードマット

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レコードマットは、プラッターの上に置いてモーターによる振動を抑えるためのパーツです。
ペラっとした1枚のマットですが、このマットによって音質も左右されるので、実はとても重要なパーツです。
ターンテーブルのパーツ6.スピンドル

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プラッターの真ん中に設置されており、レコード盤をプラッターの中心に置くようにするための突起です。
ターンテーブルのパーツ7.スタイラス(針)

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スタイラス(針)はレコード盤に直接接触するパーツで、カードリッジ(後述)の先端に付いており、レコード盤に刻まれた溝を読み取ります。
レコードを再生する上でとても大切なパーツで、さまざまな種類のスタイラスが販売されています。

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例えば12インチLPレコードや7インチレコードを再生する場合は、「マイクログルーブ(Micro Groove)」に対応したスタイラスが適しています。
スタイラスのしくみについては、こちらの記事で詳しく解説しています↓
ターンテーブルのパーツ7.カードリッジ

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カードリッジは、スタイラス(針)で読み込んだレコード盤の溝を電気信号に変換するパーツです。
ボックスのような形をしていることが多いです。
ターンテーブルのパーツ8.ヘッドシェル

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ヘッドシェルは、カードリッジから受け取った電気信号をトーンアーム(後述)へ送るためのパーツです。
ターンテーブルのパーツ9.リードワイヤーとネジ

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ヘッドシェル(前述)とカードリッジを繋げるパーツとして、ネジ(Top Screws)とリードワイヤーがあります。
リードワイヤーは「白、赤、青、緑」の4色に分かれていることが多いです。
ターンテーブルのパーツ10.トーンアーム

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トーンアームは、これまでご紹介したスタイラス(針)、カードリッジ、ヘッドシェルをまとめるパーツです。
ターンテーブル上で、レコード盤の溝に沿って動きます。

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ターンテーブルのパーツ11.カウンターウェイト

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カウンターウェイトは、トーンアームの反対側に付いているパーツです。
「スタイラスがどれぐらいの強さでレコード盤を押し込むか」=針圧を調整します。
この強さが強すぎるとスタイラスがレコード盤を削ってしまい、逆に弱すぎると溝の凹凸をしっかり読み込まないので、音が途切れてしまったりノイズが発生してしまいます。
ターンテーブルのパーツ12.アンチスケーティング

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アンチスケーティングは、スタイラス(針)がレコード盤の溝をスキップしないように(スケートのようにスルっと滑らないように)するためのパーツです。
スタイラスが勢いよく飛んでジャンプしてしまうと、スタイラスの先端やレコード盤の溝が削れてしまうので、このパーツを使って防ぎます。
基本的にはゼロに設定しておけばOKです。
ターンテーブルのパーツ13.高さ調整(Height Adjust)

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名前の通り、トーンアームの高さ調整をするパーツです。

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上記画像のように、トーンアームが下がっているとスタイラス(左先端)が上がってしまい、逆にトーンアームが上がっているとスタイラスが下がりすぎてしまいます。
トーンアームがレコード盤に対して水平になる状態を保つため、この高さ調節を使います。
ターンテーブルのパーツ14.キューイングレバー(Cueing Device)

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キューイングレバーは、トーンアームを上下方向に移動させるためのパーツです。
前述の「高さ調整」もトーンアームを水平に保つためのパーツとしてご紹介しましたが、キューイングレバーは優しくレコードの盤面にスタイラスを接触させるために使います。
レコードを再生するとき、人間の手でトーンアームを動かしてとするとゆっくり丁寧にスタイラスをレコード盤に置くことが難しいため、乱暴にスタイラスを置いてしまったり、スタイラスが横方向に動いてしまうことがあります。
そのため、まずトーンアームを十分にレコード盤から離してレコード盤の上に設置した後、キューイングレバーを下げてレコード盤に接触させます。
キューイングレバーの使用例2(2:00~)
キューイングレバーの使用例2(2:25~)
ターンテーブルのパーツ15.スタート・ストップボタン

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スタート・ストップボタンは、レコードの回転を開始・停止するためのボタンです。
ターンテーブルのパーツ16.スピード選択ボタン

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例えば上記画像のAudio-Technica LP120では、「33回転」「45回転
「78回転」の3種類から選択できます。
再生したいレコード盤が何回転(RPM)専用のレコード盤なのかを確認し、こちらを調整します。
ターンテーブルのパーツ17.ピッチコントロール

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ピッチコントロールでは、モーターの回転スピードを変えてピッチ(音程)を調整します。
基本的にはDJ用のパーツになります。
ターンテーブルのパーツ18.7インチアダプター

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7インチアダプターは、7インチレコード(45回転レコード)を再生するときに使うパーツです。
このタイプのレコードを再生するとき、ターンテーブルの中心(スピンドルの周り)に置いてからレコード盤を設置します。

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ターンテーブルのパーツ19.ケーブル
ターンテーブルではいくつかのケーブルを使います。

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上記画像は「RCAケーブル」と呼ばれるタイプのケーブルで、赤と白の2色に分かれています。
※赤が右チャンネル、白が左チャンネル

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上記画像は「電源ケーブル(ACケーブル)」で、コンセントと繋ぎます。
ターンテーブルを使うときのコンセントの注意点については、こちらの記事で詳しく解説しています↓
ターンテーブルの基本パーツ19個まとめ
以上が「ターンテーブルの基本パーツ19個」でした。
小さなパーツばかりですが、どれもしっかりと役割がありますので、使い方をしっかりマスターして使いましょう。
ターンテーブル(レコードプレイヤー)の基本的な使い方やお手入れ方法については、こちらの記事で解説しています↓
正しいレコード・ターンテーブルのセッティング方法【アナログオーディオ入門】
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レコード(ターンテーブル)の間違った使い方10選
レコードのしくみを初心者向けに解説!【アナログオーディオ入門】
レコードプレイヤー(ターンテーブル)にある19個の基本パーツを解説!