ミキシングのコツ

【DTM】ミックスの効率をアップさせる21のコツ Part4

ミックス(MIX)の効率を上げたい!
もっと上手にミキシングができるようになりたいけど、どうすればいいの?

今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。

21 mixing tips that would have saved me years

ナッシュビルの音楽プロデューサー・Dylanが教えるミキシングの効率をアップさせる21のコツをまとめました。

今回はPart4として、10~12個目のコツをご紹介します。

ナッシュビルの音楽プロデューサー・Dylanによるミックスのコツシリーズ

どれも今から実践できる内容ですので、ぜひお試しください!

ミックスのコツ10: 音がよければ、それでいい

「音がよく聞こえるなら、それはその音が”よい音”だということ」

これは、僕(Dylan本人)の先生が教えてくれたことです。

「これはこのルールに沿ってないからダメだ…」「コンプではAttack Timeはこれぐらいにしなきゃいけない」など、今まで学んだルールに固執する必要はありません。

そのサウンドがいいと思えるなら、仮にコンプのゲインリダクションがものすごく大きてもいいのです。

「音がよければ、それでいい」と思えると、「これで合っているだろうか…?」などと考える時間が減って時間の節約にもなり、自信もつきます。

ミックスのコツ11:ボリュームのオートメーションは”書かなくてもいい”

ボリュームのオートメーションを書くことは、非常に重要です。

…とは言え、全てのトラックに対してこれをやっていると、ものすごく時間がかかります。

オートメーショントラックを開いて、マウスをポチポチしながらオートメーションの線にポイントを作って、線やポイントを上げ下げして...の繰り返しです。

そのためオートメーションを「書く」という行為は、省けるなら省いてしまいましょう。

マーキーツールを使おう

DAWによって名前は異なりますが、「マーキーツール」を使うと、特定のリージョンやパーツに対し、ボリュームを上げ下げする手間が省けます。

たとえばLogic Proなら、マーキーツールで選択したあと、オートメーションの線を上げ下げするだけで、オートメーションの線にポイントを作らなくても、選択した部分だけオートメーションを上げ下げできます。

マーキーツールの使用例(24:45~25:18)

21 mixing tips that would have saved me years

マーキーツールはオートメーションの他にも使える

マーキーツールは、オートメーション以外にも使えるツールです。

たとえば、リージョンをカットするときなどにも使えます。

1つのツールを覚えるだけで他のさまざまなシーンにも役立ちますので、このようなツールや方法があればぜひトライしてみましょう。

ミックスのコツ12:ショートカットを覚えよう

素晴らしいミキシングエンジニアは「ミキシングは時間との戦いだ」と話しています。

時間がかかればかかるほど、耳は疲れ、脳は正確な判断ができなくなっていき(この「決断疲れ」については、Part3で解説しています)、同じ曲を何度も聞くことになるので、ミュージシャンとしてのクリエイティビティも失われていきます。

つまり、ミキシングはできる限り早く終わらせることが重要になります。

何も、「ミックスは20分で終わらせろ!」と言っているのではありません。

ただ、「時間がかかればかかるほど、曲のクオリティは失われていく」ということは覚えておきましょう。

DTMではショートカットを覚えて時短しよう

ここで重要になるのが、より効率よくDAWを使うということです。

一番効果的なのは、ショートカットコマンドを覚えて、作業にかかる時間を減らすことです。

僕(Dylan本人)は、今でも新しいショートカットを学び続けています。

最低限、「保存」「コピー」「削除」「スプリット」「オートメーションを開く」「録音」「新規トラックを追加」「再生箇所を移動する」などのベーシックなものは覚えておきましょう。

最初は調べる必要があるかもしれませんが、使い続けていれば指が覚えていきます。

他にも、いつも行う作業で「少し面倒だな」と思うことがあったら、それをショートカットにできないか、考えてみたり調べてみましょう。


Part5はコチラ↓

ナッシュビルの音楽プロデューサー・Dylanによるミックスのコツシリーズ


人気記事

1

今回は、アメリカのプロデューサーNathan James Larsenが解説する「僕のお気に入りのボーカルチェイン」をまとめました。「どんな曲であっても、ミックスの83%はこのボーカルチェインを使っている」というぐらい汎用性が高い内容ですので、ぜひお試しください。

2

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

3

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

4

今回は、音楽で使うスピーカーに付いている「謎の穴」について解説します。いろいろなスピーカーを見てみると、前面下側に細長く穴が空いていたり、側面に丸い穴が空いてあったり、中には背面に穴が空いていることがあります。この謎の穴は、いったいどのような役割があるのでしょうか?

5

K-POPっぽい曲って、どうやったら作れる?K-POPの特徴って何?今回はこのような疑問にお答えします!海外プロデューサーが教える「K-POPの全体的な特徴」について徹底解説!これを前提に作曲していけば、よりK-POPっぽい曲が作れるようになります。

6

今回は、Big Zが解説する「SKRILLEX(スクリレックス)レベルでミックス・マスタリングする方法」をまとめました。SKRILLEXのように「音にパンチ・厚み・パワー」がありながら音圧を上げるには一体どのようにすればいいのでしょうか?DTMをしている全ての方、必見の内容です!

7

今回は、LANDRが解説する「DIベースとは?」をまとめました。音楽に親しんでいる方でも、「DIベース」とは何か、DIベースのレコーディングで使われる「DIボックス」とは何か、自分はDIボックスが必要なのかどうかが分からない方も多いでしょう。この記事では、これらについて詳しく解説していきます。

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

今回は、Audio Universityが解説する「音響心理学を活かしたミキシングテクニック」をまとめました。この記事ではそのうち、多くの人がミキシングで悩む「マスキング問題」とは何か?について解説しています。

10

今回は、さまざまなジャズのジャンル・種類をまとめました。「ジャズ」と言ってもいろいろなスタイルがあり、それぞれ特徴が異なります。この記事では18種類のジャズスタイルをご紹介しますので、ぜひお気に入りのスタイルを見つけてみてください。

-ミキシングのコツ
-