ジャズピアノ初心者のための即興練習【レベル8〜レベル10】
- 2023.06.01
- ボーカル・楽器演奏

今回は、New Jazzが解説する「ジャズ即興をするための10ステップ」をまとめてみました。
この記事ではPart3として、レベル8からレベル10までの練習をまとめています。
Part1:レベル1〜レベル5(初心者向け)
Part2:レベル6〜レベル7(中級者向け)
Part3:レベル8〜レベル10(上級者向け)
これからジャズピアノの即興をはじめたい方、すでに始めているけどもっとステップアップしたい方のために、レベルを10段階に分けて練習方法を解説しています。
ご自身の今のレベルに合わせて、ぜひ毎日練習を続けてみてください。
※当サイトの方で、説明の該当箇所から動画が始まるように動画を掲載しています。「文章を読む→YouTube動画をクリックして再生する」のサイクルで、練習をお楽しみください。
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レベル8:5本の指を使って弾いてみよう
レベル8では、5本の指を使って弾く練習をします。

レベル7では中指を使いませんでしたが、レベル8ではこの指も使って弾いていきます。

人差し指:ミ♭
中指:ファ
薬指:ソ
小指:シ♭
この指の形のまま、すべての音を半音ずつ上げて弾いてみましょう。
慣れてきたら、これまで練習してきた要素を取り入れてみましょう。
・レベル4で練習した「アクセント」
・レベル5で練習した「ブレイク」
・レベル7で練習した「半音ずつ移動」「mi3ずつ移動」「完全5度ずつ移動」
(同じくレベル7で練習した「スタートの位置を半音上げる」もやってみる)
一部の音だけ抜いて弾いてみよう
ここでは「5本の指で弾く」というテーマで練習していますが、「5本の指を使う=5つの音を必ず全て弾かなければいけない」ということはありません。
実際のプレイでは、頭の中に5つの音のセット(ド,ミ♭,ファ,ソ,シ♭など)を思い浮かべていても、一部の音を抜いて演奏することがあります。

例えば、5本の指で「ド,ミ♭,ファ,ソ,シ♭」を弾くとき、3番目と4番目の音を抜いて=中指と薬指で弾く音を抜いて演奏してみましょう。

弾く音のセットが変わっても…例えば「ソ,シ♭,ド,レ,ファ」と弾くときも、3番目と4番目の音を抜いて=中指と薬指で弾く音を抜いて演奏します。
「2音だけ弾く」というパターンもチャレンジしてみましょう。

実際に弾くのは2音だけですが、指はしっかり5音すべて弾くときと同じ形にしたままにします。
さらに、1音だけに絞って弾く練習もしてみましょう。



この練習では、「同じ場所(指)を2回以上連続して弾かない」というのがポイントです。
2番目の音だけ弾くとき、3番目の音だけ弾くとき…など、弾く場所をランダムに変えてみましょう。
練習のポイント
この練習のときも、しっかり「5つの音」は頭と手の形で意識しておくことが大切です。

1音しか弾かないからと言って、上の画像のように使う指だけ伸ばすような手のフォームにしないように注意しましょう。
すべての指を鍵盤にしっかり置いておくことで、より速い演奏がしやすくなります。
レベル8まとめ
(ド,ミ♭,ファ,ソ,シ♭の手のフォームで)
・半音ずつ移動、マイナー3rdずつ移動、完全5度ずつ移動してみよう
・ランダムに一部の音を抜いて演奏してみよう
(手のフォームが崩れないこと、同じ指を2連続で使わないことを意識しよう)
レベル9:フレーズをリピート弾いてみよう
レベル9では、フレーズをリピートして弾く練習をします。

まずは、このようなシンプルなフレーズから始めましょう。
かんたんなフレーズを作ったら、次は同じフレーズ(同じ手の形・パターン)で、半音上げたり下げたりして弾いてみましょう。
この練習では、「どの音の高さになっても、手のフォームがキープできていること」がポイントになります。
新しいフレーズを作ってみよう
次は、また新しいフレーズにチャレンジしてみましょう。
とても短いフレーズを自由に作り、それをいろいろな音の高さで演奏することで、お気に入りのフレーズを自分で作る練習をすることができます。
この練習を繰り返すと、だんだん「自分が好きなリズムのパターン」「自分が好きな音の組み合わせ」などがわかるようになり、やがて「自分のスタイル」を見つけることができるようになるでしょう。
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レベル10:楽しんで弾こう!
ここまでたどり着いたみなさん、おめでとうございます!
みなさんはもう「レベル10」のプレイヤーです。

ここまで来たら、あとは「楽しんで弾く」ということが最も重要になります。
「楽しむ」ということは、音楽をするモチベーションになるからです。
この下に練習用のバッキングトラックを掲載しますので、自分の耳をよく使いながら、これまで練習してきた内容を振り返り、即興演奏を楽しみましょう!
練習用バッキングトラック(BPM80、スロースイング、Cメジャーキー)
練習用バッキングトラック(BPM160、ファストスイング、Cメジャーキー)
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