シンセサイザー

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

OTT In Spire ?| Complete Guide To Master Spire # 5

今回は、Zen Worldが教える「Spireの使い方コンプリードガイド」のうち「Amp・Macro・Voicing・Glide」に関する部分をまとめました。

Spireを持っているけどイマイチ使い方がわかっていない…という方も、このシリーズを見れば「これでどんな音も自分で作れるようになる!」というレベルまで到達できます。

このシリーズを見て、Spireマスターになりましょう!

はじめに:今回解説する機能とパラメータ一覧

今回は、以下の機能やパラメータについて解説します。

Ampセクション(Master Out、画面右下)

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

・x-comp
・velocity
・volume
・warm、soft、boost
・EQボタン
・freq
・Q
・level

Voicingセクション

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

・mode
・voicing

Glideセクション

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・Glide
・LOG
・bender up/down
・DRIFT

Transposeセクション

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

・transpose
・pitch
・mod

Microtuningセクション

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

・micro tuning

その他

・マクロ(macro)

Ampセクション(Master Out、画面右下)

画面右下にあるAmpセクション(Master Out)では、音全体にコンプレッサーやEQをかけることができます。

x-comp(マルチバンドコンプレッサー)

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x-compはマルチバンドコンプレッサーで、パラメーターを大きくするほど音全体に強くコンプレッションがかかります。

velocity(ベロシティー)

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ベロシティの感度量を調整します。

ツマミを中央に設定すると、MIDIノートのベロシティーが変わっても音量が変化しません。

右に振るとMIDIノートのベロシティ通りに音量が変化し、左に振るとMIDIノートのベロシティとは逆の音量になります。

volume

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音全体の音量を調整します。

warm、soft、boost

グラフにある「warm」をONにすると温かみが加えられ、「soft」をONにするとソフトな音になり、「boost」をONにすると全体の音量をブーストします。

EQセクション

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

EQセクションでは、音全体にEQをかけることができます。

Spireでは「ローシェルフ」「ピーク(ベル)」「ハイシェルフ」の3バンド使うことができます。

EQを使用するには、「EQ」ボタンをクリックしてオレンジ色に点灯させます。

freq:EQを調整する周波数帯域を決めます
Q:Q幅を変更します
level:EQの増減を決めます

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EQのシェイプは上記画像のボタンから変更でき、左から順に「ローシェルフ」「ピーク(ベル)」「ハイシェルフ」のシェイプです。

Voicing(ボイシング)

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Spire画面上部にある「mode」と「voicing」では、ボイシングに関わる設定をすることができます。

mode(モード)

ここで設定したモードによって、画面左下にある「Glide(ポルタメント)」の動きも変わります。

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Glide(ポルタメント)に関するモードを変更できます。

mono 1 Portamento Retrig

ピッチは、押された音符上ですぐに開始されず、選択された音符までグライド(ポルタメント)します。
エンベロープは新しいノートが打鍵されるごとにリトリガーされます。

mono 2 Legato Retrig

2つの音符が同時に押された時のピッチは、最後に押された音符にグライド(レガート)します。
エンベロープは新しいノートが打鍵されるごとにリトリガーされます。

mono 3 Portamento Flow

ピッチは、押された音符上ですぐに開始されず、選択された音符までグライド(ポルタメント)します。
エンベロープは、最初の打鍵した音符に対してトリガーされ、離鍵されて新しいノートが押された時のみエンベロープはリトリガーされます。

mono 4 Legato Flow

2つの音符が同時に押された時のピッチは、最後に押された音符にグライド(レガート)します。
エンベロープは、最初の打鍵した音符に対してトリガーされ、離鍵されて新しいノートが押された時のみエンベロープはリトリガーされます。

poly 1 Portamento

ピッチは、押された音符上ですぐに開始されず、選択された音符までグライド(ポルタメント)されます。

poly 2 Legato

2つの音符が同時に押された時のピッチは、最後に押された音符にグライド(レガート)します。

voicing(ボイシング)

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

最大同時発音数を変更できます。

glideセクション

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Spire画面左下にあるglideセクションでは、glide(ポルタメント)に関する設定ができます。

LOG:Glide(ポルタメント)の変化曲線を直線状にするか、曲線上にするかを変更できます。
ツマミ:Glideの速さを変更します
bender:upはピッチベンドにおける最大値、downはピッチベンドにおける最低値を決めます。
DRIFT:ONにするとドリフト機能がONになり、ピッチが±3の範囲でランダムに変化します。

【DTM】Reveal Sound社のシンセ「Spire」の使い方 コンプリートガイド #5 Amp・Macro・Voicing・Glide

transepose:音全体のピッチを1オクターブ単位で変更します。
pitchホイール:ピッチを変更するホイールです。
modホイール:モジュレーションを変更するホイールです(マトリックス画面と組み合わせて使用。名前はModWheel)。

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micro tuning:チューニングの方法を変更したり、スケール情報をインポートすることができます(デフォルトは平均律)。

macro(マクロ)

Spireでは、画面左上のマクロ(macro)を使用してより複雑な動きやサウンドを作ることができます。

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マクロの動作はマトリックス画面(MTRXボタン)から設定でき、最大4つ使用できます(mod1~4)。

例えばマトリックス画面を開き、src1を「mod1」に、trg1を「OSC1 Pitch」に設定すると、mod 1のつまみを動かすとOSC1のピッチが変更されます。

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Part6「その他便利機能」の解説はこちら↓


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