音楽理論

DTM初心者のためのピアノ・音楽理論講座 Part1【メジャースケールとマイナースケール】

DTMを始めたけど、ピアノとか音楽理論とか全然わからない…
作曲をする上で、最低限知っておくべきことって何?

このようなお悩みや疑問にお答えする内容です。

Piano/Keyboard Theory For Producers

音楽アプリ開発・音楽教育動画をアップしているScale Numbersが解説する「音楽プロデューサーのためのピアノ・キーボード理論講座」をまとめました。

今回はPart1として「メジャースケールって何?」「マイナースケールって何?」「”解決”って何?」を取り上げていきます。

Part2

メジャースケールとは?

画像:動画より

メジャースケールとは、Cメジャーキーであれば「ド・レ・ミ・ファ・ソ・ラ・シ」の7音で構成される音の並びのことです。

数字で書くと、

1・2・3・4・5・6・7

DAWのピアノロールなどでよく見られるドイツ音名で書くと、

C・D・E・F・G・A・B

Cメジャースケールの響き(0:12~0:17)

Piano/Keyboard Theory For Producers

メロディーとベース音で使われる音

メロディーやベース音としてよく使われるのは、1・2・3・5・6です。

つまり、ド・レ・ミ・ソ・ラ(CDEGA)の5つです。

これらを「ペンタトニックノート」といいます(ペンタトニック=5)。

ペンタトニックノートだけでメロディーを作ると、このような感じになります。

0:27~0:32

Piano/Keyboard Theory For Producers

ペンタトニックノート+7(シ、B)を使うと、あの世界的ヒット曲のメロディーが出来上がります…

0:35~0:43

Piano/Keyboard Theory For Producers

この曲の冒頭に出てくるメロディーです!

Avicii - Levels

ペンタトニックノート+4(ファ、F)を使うと、このようなメロディーができます。

0:46~0:57

Piano/Keyboard Theory For Producers

メジャースケールの場合、基本はド・レ・ミ・ソ・ラを使い、シとファを味付け役として使うとよいでしょう。

マイナースケールとは?


画像:動画より

マイナースケールとは、メジャースケールの6番目の音から始まるスケールです。

メジャースケールにおいて、bも#も1つもないスケールはCメジャースケールです。

同じく、bも#も一つもないマイナースケールは、メジャースケールの6番目の音…つまりラ(A)になります。

ラから始まるスケールは、マイナースケールになります。

Aマイナースケールの響き(1:10~1:15)

Piano/Keyboard Theory For Producers

マイナーペンタトニックノート

メジャースケールのときと同様、マイナースケールにもペンタトニックノートがあります。

マイナーペンタトニックノートは「ド・ミ・ファ・ソ・シ」です。

数字で書くと

1・3・4・5・7

ドイツ音名で書くと

A・C・E・G・B

マイナーペンタトニックノートだけで作ったメロディー(1:33~1:58)

Piano/Keyboard Theory For Producers

マイナーペンタトニックノート+2(レ、D)だけで作ったメロディー(1:59~2:10)

Piano/Keyboard Theory For Producers

こちらは、世界的ヒット曲「Animals」に出てくるメロディーです。

Martin Garrix - Animals (Official Video)

マイナーペンタトニックノート+6(ラ・A)だけで作ったメロディー(2:10~2:18)

Piano/Keyboard Theory For Producers

マイナースケールの場合、基本はド・ミ・ファ・ソ・シを使い、レとラを味付け役として使うとよいでしょう。

関連記事

CメジャースケールとAマイナースケールって何が違うの?

さて、ここでこのように思った方もいるでしょう…

CメジャースケールとAマイナースケールって♭と#の数が全く同じだけど、何が違うの?

この答えは「Cメジャースケールは”C”で解決し、Aマイナースケールは”A”で解決する」です。

Cメジャーキーの場合、フレーズの最後がC(ド)で落ち着きます。

2:45~2:56

Piano/Keyboard Theory For Producers

Aマイナーキーの場合、A(ラ)でフレーズが落ち着きます。

3:04~3:16

Piano/Keyboard Theory For Producers
関連記事

初心者の方におすすめの本

ちなみに、もうちょっとピアノの弾き方や理論を勉強してみたいなという方にはこちらがおすすめです。

初心者向けに解説されているので、挫折することもありません!


Part1の解説はここで終了です。

次回Part2「コードとトランスポーズ」はこちら↓


人気記事

1

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

シンセのLFOとは? 2

今回は、Underdog Electronic Music Schoolが解説する「シンセの学び方」をまとめました。この記事では「基礎編」として、シンセを使いこなすために最低限必要な知識をやさしく解説していきます。

3

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

4

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

5

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

6

今回は、Spliceが解説する「自宅の音響を整える方法」をまとめました。スピーカーを使ってDTMをしている音楽のプロが必ず行っているのが、部屋の音響を整えることですが、質がいい吸音材ほど値段が高く、数万〜数十万円する製品も少なくありません。そこでこの記事では、できるだけ安価に音響を整える方法を3つご紹介していきます。

7

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

8

この記事では、AmazonのKindle Unlimitedで読めるおすすめのDTM・作曲関連本をご紹介します。Kindle Unlimitedは、月額1000円程度で対象本がすべて読み放題になるサービスです。月に1冊読めば元が取れるので、2冊以上読むと非常にお得です。ぜひこの機会に登録してみてください!

9

今回は、Cableguys社が解説する「ドラムにパンチを加えるプロのテクニック」をまとめました。ほんの少しの工夫でドラムがかっこよくなるテクニックですので、ぜひお試しください。

10

ボーカルの録音に使うリフレクションフィルターって必要? 何のために使う?今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。リフレクションフィルターはどのような効果があるのか?をまとめました。よくアーティストのレコーディング風景で見られるリフレクションフィルターは、マイクの後ろにつけるアイテムですが、この効果をご紹介します。

-音楽理論