アレンジ・打ち込み

カッコイイFuture Bassの作り方〜ドラム編〜

Drum Programming - Future Bass Quick Tip - Part 1

今回は、数々のサンプルやプラグインを販売するADSRが解説する「Future Bassのドラム打ち込みに使えるコツ」をまとめました。

この記事ではドラム編として、Future Bassを作るときのドラム打ち込みのコツを5つご紹介します。

Future Bassのドラムのコツ1.最初はシンプルに打ち込む

カッコイイFuture Bass(フューチャーベース)の作り方〜ドラム編〜

Future Bassのドラムの打ち込みのコツ1つ目は、最初にドラムの打ち込みをするときは、できるだけシンプルにすることを心がけてください。

複雑なパターンを打ち込んでしまうと、結局後から修正する時間が増え、余計な手間が出てきてしまいます。

Future Bassのドラムのコツ2. 音を減らす

カッコイイFuture Bass(フューチャーベース)の作り方〜ドラム編〜

Future Bassのドラムの打ち込みのコツ2つ目は「音を減らす」です。

Future Bassのドラムは、各パートが音をミュートしたりしなかったりするイメージ、空白・空間が多いイメージがあると思います。

たとえばキックが入ったときは他のパートはいなくなり、他のパートが入ったかと思えばキックが消えたり...などです。

Future Bassのサウンドがおもしろく聞こえる理由の1つでしょう。

これをよりかんたんに実現するために、一通りドラムパターンができあがったら、音を抜いていく作業をしてみましょう。

そして、他の楽器(パート)にスペース(空間)を作ってあげます

キックの音を減らす例

たとえばキックを4つ打ちにしているとき、2・4拍目頭の音を消します。

その代わりにスネアなど別のパートを入れ、よりそれらの音を強調させます。

キックがなさすぎてつまらないと感じるような場合は、表拍以外に3連を使ったキックを入れたりするとよりおもしろく、Future Bassらしくなります。

Future Bassのドラムのコツ3. 別のサンプルを混ぜてアクセントを加える

カッコイイFuture Bass(フューチャーベース)の作り方〜ドラム編〜

Future Bassのドラムの打ち込みのコツ3つ目は「別のサンプルを混ぜて、交互にアクセントをつける」です。

Future Bassでは、広がるような、遠くに行くようなクラップやスネアが使われます。

2拍目・4拍目に入れることがほとんどですが、2拍目のときだけ別のサンプルを混ぜてアクセントをつけてみましょう。

混ぜるサンプルは、ピッチが少しだけ高く、よりエフェクトがかかっていて、音が鳴った時に気をひくようなものがよいでしょう。
(解説動画では、キラキラ・シャラシャラしたような音をアクセントとして加えています)

サンプルをレイヤーさせることで、曲が味わい深くなります。

アクセントのサンプルを使うときは、○○を足そう

アクセントとして使うサンプルは、ローカット+リバーブを加えるのがおすすめです。

中音域が多く含まれるメインのクラップやスネアとは、違うサウンドにしたいからです。

言い換えると、同じような音を同時に鳴らさないようにするためにもこのようなレイヤーをするとよいでしょう。

Future Bassのドラムのコツ4.リバース音を使う

カッコイイFuture Bass(フューチャーベース)の作り方〜ドラム編〜

Future Bassのドラムの打ち込みのコツ4つ目は「リバース音を使う」です。

つまり、オーディオファイルを逆再生したような、だんだんこちらへ向かってくるような音を使います。

これを使うことで、注意を引きつけるようなサウンドにできます。

このリバース音は、スネア・クラップの直前に入れたり、コツ2で作った空白の部分に入れるとよいでしょう。

Future Bassのドラムのコツ5. ベロシティーを工夫する

カッコイイFuture Bass(フューチャーベース)の作り方〜ドラム編〜

Future Bassのドラムの打ち込みのコツ5つ目は「いろいろなベロシティーを試してみる」です。

ベロシティーを変えることで、曲にダイナミクス(抑揚)を与えることができたり、人間らしい演奏に聞かせることも可能です。

関連記事

キックのベロシティーを変える例

たとえばキックのベロシティを変える場合、表拍(強拍)部分はベロシティーの値を100にします。

そしてその直前に入れる音は40ぐらいにします。

強拍の前の音を小さくすることで、よりノリが生まれます。

これはハイハットにも非常に効果がありますので、ぜひ試してみてください。

Future Bassのドラムの打ち込みのコツまとめ

今回はFuture Bassに特化した打ち込みドラムのコツをご紹介しました。

ポイント

  • 最初はシンプルに打ち込む
  • 音を減らす
  • 別のサンプルを混ぜてアクセントを加える
  • リバース音を使う
  • ベロシティーを工夫する

Future Bassはダンスミュージックですので、EDMやTropical Houseなど、他のダンスミュージックにも応用が可能です。

ぜひおためしください。


ダンスミュージック制作関連記事


人気記事

1

今回は、アメリカのプロデューサーNathan James Larsenが解説する「僕のお気に入りのボーカルチェイン」をまとめました。「どんな曲であっても、ミックスの83%はこのボーカルチェインを使っている」というぐらい汎用性が高い内容ですので、ぜひお試しください。

2

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

3

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

4

今回は、音楽で使うスピーカーに付いている「謎の穴」について解説します。いろいろなスピーカーを見てみると、前面下側に細長く穴が空いていたり、側面に丸い穴が空いてあったり、中には背面に穴が空いていることがあります。この謎の穴は、いったいどのような役割があるのでしょうか?

5

K-POPっぽい曲って、どうやったら作れる?K-POPの特徴って何?今回はこのような疑問にお答えします!海外プロデューサーが教える「K-POPの全体的な特徴」について徹底解説!これを前提に作曲していけば、よりK-POPっぽい曲が作れるようになります。

6

今回は、Big Zが解説する「SKRILLEX(スクリレックス)レベルでミックス・マスタリングする方法」をまとめました。SKRILLEXのように「音にパンチ・厚み・パワー」がありながら音圧を上げるには一体どのようにすればいいのでしょうか?DTMをしている全ての方、必見の内容です!

7

今回は、LANDRが解説する「DIベースとは?」をまとめました。音楽に親しんでいる方でも、「DIベース」とは何か、DIベースのレコーディングで使われる「DIボックス」とは何か、自分はDIボックスが必要なのかどうかが分からない方も多いでしょう。この記事では、これらについて詳しく解説していきます。

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

今回は、Audio Universityが解説する「音響心理学を活かしたミキシングテクニック」をまとめました。この記事ではそのうち、多くの人がミキシングで悩む「マスキング問題」とは何か?について解説しています。

10

今回は、さまざまなジャズのジャンル・種類をまとめました。「ジャズ」と言ってもいろいろなスタイルがあり、それぞれ特徴が異なります。この記事では18種類のジャズスタイルをご紹介しますので、ぜひお気に入りのスタイルを見つけてみてください。

-アレンジ・打ち込み
-,