ミキシングのコツ

【バンド】デスメタル系ドラムのミックステクニック【キック編】

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

今回は、Kohlekeller Studioのが解説する「メタルドラムのミキシングテクニック」をまとめました。

こちらでは「キック編」として、キックに関するミキシングテクニックを解説しています。

動画内では、オーストラリア系フランス人によるデスメタルバンド「Monument Of Misanthrophy」の楽曲「Exeptionally Sandistic」で実際に使われたミキシングテクニックを、ミックスを担当した本人が惜しみなく公開しています。

楽曲はこちら

MONUMENT OF MISANTHROPY - Exceptionally Sadistic OFFICIAL VIDEO (Brutal Death Metal)

ドラムサウンドをチェック

この楽曲のドラムをソロで聞くと、このようになります。

1:34~1:58

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

それでは、キックのミックスについて詳しく解説していきます。

キックの音選び(使った音源)

まずは、キックのサンプルをソロで聞いてみましょう。

今回使ったのは、EZ Drummerのプリセット「METAL MACHINE EZX」と、Superior Drummer3のプリセット「Darkness」にあるキックの音です。

後者の方がより太く、アタック感があり、部屋鳴りのある音になっています。

15:08~15:24

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

この2つの音を同時に聞くと、このようになります。

15:40~15:46

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

EZ Drummerの方では、EQで92hz付近を少しだけブーストしています。

そして、前回の「リバーブ編」でご紹介したルームリバーブ「drumverb」を使っています。

Superior Drummer3の方では、ローカット+227hz付近を少し削っています。

この2つをまとめたキックのバストラックには、下記画像のEQをかけています。

変にアタック感のあるような高音域はカットし、メタルやロックンロールらしいアタック感のある音を出すために、3000hz付近を少しブーストしています。

200hz付近はベースとぶつかりやすいため、メタルにおいては特に気をつけなくてはいけない音域です。

音はこのようになります。

16:16~16:23

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

この後、もうひとつEQをかけています。

先程の1つ目のEQとほぼ同じ形になります。

それでは、バスにかけたEQをON/OFFで比較して聞いてみましょう。

16:52~16:59

THIS is how you MIX DEATH METAL DRUMS!

サンプル選びが重要

今回は生演奏のドラムではなくサンプル(音源)のキックを使いましたが、必要な音が必要な分だけ鳴っている、ベストなサンプル選びをすることが大切です。


今回のキック編はここで終わりです。

次回は「タム編」として、タムに関するミックステクニックを解説していきます↓


人気記事

1

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

シンセのLFOとは? 2

今回は、Underdog Electronic Music Schoolが解説する「シンセの学び方」をまとめました。この記事では「基礎編」として、シンセを使いこなすために最低限必要な知識をやさしく解説していきます。

3

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

4

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

5

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

6

今回は、Spliceが解説する「自宅の音響を整える方法」をまとめました。スピーカーを使ってDTMをしている音楽のプロが必ず行っているのが、部屋の音響を整えることですが、質がいい吸音材ほど値段が高く、数万〜数十万円する製品も少なくありません。そこでこの記事では、できるだけ安価に音響を整える方法を3つご紹介していきます。

7

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

8

この記事では、AmazonのKindle Unlimitedで読めるおすすめのDTM・作曲関連本をご紹介します。Kindle Unlimitedは、月額1000円程度で対象本がすべて読み放題になるサービスです。月に1冊読めば元が取れるので、2冊以上読むと非常にお得です。ぜひこの機会に登録してみてください!

9

今回は、Cableguys社が解説する「ドラムにパンチを加えるプロのテクニック」をまとめました。ほんの少しの工夫でドラムがかっこよくなるテクニックですので、ぜひお試しください。

10

ボーカルの録音に使うリフレクションフィルターって必要? 何のために使う?今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。リフレクションフィルターはどのような効果があるのか?をまとめました。よくアーティストのレコーディング風景で見られるリフレクションフィルターは、マイクの後ろにつけるアイテムですが、この効果をご紹介します。

-ミキシングのコツ