ソフト・プラグイン・機材

DTMにMIDIコントローラーは必要?買うべき?海外プロの使い方を紹介!

MIDI CONTROLLERS - My hardware faders and knobs

DTMをするとき、MIDIコントローラーやMIDIキーボードを買うべきか迷ってしまう方は多いでしょう。

このような方のために、今回は映像音楽作曲家のGuy Michelmoreが解説する「音楽製作におけるMIDIコントローラーについて」をまとめました。

プロの作曲家はなぜこのようなMIDIコントローラーをたくさん持っているのか、どのようなコントローラーを買うべきなのかについて解説します。

DTMにおけるMIDIコントローラーは「感情を表現するためのデバイス」

DTMでは、鍵盤のあるMIDIキーボードやフェーダーのついたMIDIコントローラーを使うことがあります。

これらは無機質で機械的なものではなく、自分の感情や音楽を表現するために使うものです。

「フェーダーに触っていればいい」「ノブを回していればプロっぽくなる」というわけではありませんので、自分が作りたい音を作りやすくするために使うことが大切です。

逆に言えば、プロが使っているからと言ってわざわざ複雑で使いにくいコントローラーを選ぶ必要はありません。

そのため、楽器と同じでコントローラーのサイズや押し心地などが重要なポイントになります。

「使いやすい」「使っていて楽しい」と思えるかどうかは要チェックです。

MIDIコントローラーと音源のパラメーターを連動させる方法

MIDIコントローラーを使いこなせるか不安な方の中には、MIDIコントローラーをどうやって音源のパラメーターと連携させるかわからない方も多いでしょう。

MIDIコントローラーのノブやフェーダーと任意の音源のパラメーターを連動させるには、MIDI Learn機能を使用します。

多くの音源では、パラメーターを右クリックすると「MIDI Learn」のメニューが表示されます。

MIDI Learnをクリックした後、連動させたいMIDIコントローラーのノブやフェーダーを動かすと連携が完了します。

https://www.youtube.com/watch?v=tIA3i0dplRA

5:37~6:13

MIDI CONTROLLERS - My hardware faders and knobs

プロはMIDIコントローラーをどう使い分けているのか?

ここでは、Guyが実際に使用しているMIDIコントローラーと、どのように使い分けているかをご紹介します。

メインのMIDIキーボード:KOMPLETE KONTROL

Native Instruments社「KOMPLETE KONTROL S88」を購入する(サウンドハウス)

メインで使用しているのはKOMPLETE KONTROL(88鍵)です。

鍵盤は十分なレンジがあり、モジュレーションホイール2つに加え、同社Native Instruments Kontaktでの操作が楽になる機能が搭載されています。

キースイッチで活躍するMIDIコントローラー:AKAI APC mini

AKAI社「APC mini」を購入する(サウンドハウス)

Guyが一番長く使用しているコントローラーは、AKAI APC miniです。

https://www.youtube.com/watch?v=tIA3i0dplRA

ボタンしか付いていないのですが、このボタンにC-2など非常に低い音程を割り当てています。

これは、特にオーケストラ系の音源を使用する時にキースイッチを操作しやすくするためです。

例えば88鍵あるMIDIキーボードを使用するとき、キースイッチがC-1から下のとても低い音程に割り当てられていることがあります。

すると、キースイッチを使うためには左手を伸ばして弾かなければなりません。

88鍵盤より少ない鍵盤数のコントローラーでは、わざわざトランスポーズボタンを押して鍵盤のレンジを移動させる必要があります。

そのため、キースイッチ変更をより手軽にするために、キースイッチ用のコントローラーとしてこのAKAI APC mini を使用しています。

Guyは現在KOMPLETE KONTROLに付いているボタンでキースイッチを行なっていますが、もしメインのMIDIキーボードに十分な数のボタンが付いていない場合は、このようなコントローラーを使用するとよいでしょう。

フェーダー操作で活躍するMIDIコントローラー:ICONのコントローラー

iCON Pro Audio社「P-1 nano」を購入する(サウンドハウス) iCON Pro Audio社「P1-M」を購入する(サウンドハウス) iCON Pro Audio社「P1-X」を購入する(サウンドハウス)

エクスプレッションなどのコントロールで活躍するのが、このようなフェーダー付きのコントローラーです。

フェーダーの下に「CC23」「CC24」など割り当てているCCを書いておくと便利です。

https://www.youtube.com/watch?v=tIA3i0dplRA

Guyが使用しているPlatform M+は廃盤で、現在はP1 nanoやP1-M、V1-Xがリリースされています。

サステインコントロール用のサステインペダル

M-AUDIO社「SP-2」を購入する(サウンドハウス)

ピアノでは、サステインペダルを踏むことで音を伸ばすことができます。

サステインのオートメーションを手書きで書くのも良いですが、サステインペダルを足元に置いて使った方がより自然で楽に打ち込むことができます。

お手軽でボタンもノブもフェーダーも付いているMIDIコントローラー:KORG nanoKONTROL

これまでご紹介したコントローラーは数万円するので、もしかしたら「ちょっと高いかも」と思うかもしれません。

そんな方におすすめしたいのが、KORG nanoKONTROLです。

KORG社「nanoKONTROL 2」を購入する(サウンドハウス)

これまでのコントローラーに比べて非常コンパクトなので、もしかしたらフェーダーの移動範囲が短すぎると思うかもしれませんが、とてもコスパの良い製品です。

Steven Slate Audio社の「Raven」はDTMerにおすすめできる?

Introducing RAVEN 4.0 and MTi Max

多くのプロの作曲家が使っているMIDIコントローラーの1つに、Steven Slate Audio社の「Raven」があります。

Ravenは大きなスクリーンを使って、DTMに必要なあらゆる操作をすることができる画期的な製品です。

しかし、Ravenは以下の2点が大きなデメリットとなっています。

  • セッティングが難しい
  • 自分が慣れ親しんでいる独自のキーコマンド(ショートカット)が使えない

Ravenを使う場合は、Raven側が決めているキーコマンドしか使用することができません。

そのため、例えばCubaseで独自のキーコマンドを使用している場合は、一旦その設定をリセットし、Ravenが決めているキーコマンドを学ばなくてはいけません。

もちろん慣れてしまえば全く問題ないのですが、自分が慣れ親しんだ操作を手放さなくてはいけないことになるため、ここに大きなデメリットを感じることがあります。

Elgato社「Steam Deck」はDTMで大活躍する

Guyが愛用しているコントローラーの1つに、Stream Deckがあります。
(Guyが使用しているのはStreamdeck XL)

Stream Deckはボタンに好きなコマンドを割り当てることができる製品で、特にYouTuberなど配信をしているユーザーに人気があります。

https://www.youtube.com/watch?v=tIA3i0dplRA

実はDTMでも便利な製品で、「再生・停止」「クリックON/OFF」「録音開始・停止」「クオンタイズ」「バウンス」「オーディオのリバース」など、あらゆるコマンドをボタンに割り当てることができます。

Stream Deckの使用例 9:39~

MIDI CONTROLLERS - My hardware faders and knobs

DTMにおける活用例についてはこちらの記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてください🔻

関連記事

初心者の方はDAW・コントローラー・音源のお得なセットがおすすめ

DTM関連機材の中には、DAWソフトとコントローラー、音源がすべて同梱されているお得な初心者向けセットもあります。

買ったその日からDTMを楽しめるセットで、1~2万円程度あれば必要な機材が揃います。

おすすめのDTMセットについてはこちらの記事で詳しく解説しています🔻

関連記事


人気記事

1

今回は、Fabfilter社「Pro-L2」をクリッパーとして使う方法をまとめました。Pro-L2はリミッターとして非常に有名ですが、設定を工夫することでクリッパーに近いサウンドを作ることもできます。本記事では、リミッターとクリッパーの違いと、Pro-L2をクリッパーのように使う設定をご紹介します。

2

今回は、「Sonarworks SoundID Referenceの使い方」をまとめました。

DTMをするなら絶対に持っておきたいこの製品について、なぜこの製品がおすすめなのか、どの種類を買うべきなのか、具体的な使い方と測定方法をご紹介します。

3

今回は、DTMにおすすめのコンパクトなスピーカーを5つご紹介します。いずれも小さな机で手軽に使える上に、値段もお手頃で数万円程度で購入できます。世界的なプロも愛用しているスピーカーもありますので、初心者の方も、本格的にDTMをしたい方もぜひチェックしてみてください!

4

今回は、フランスの音楽プロデューサー・PLVが解説する「独学でプロの音楽プロデューサーになる方法」をまとめました。PLVは音楽大学や専門学校に行かず、独学でDTMを学び、プロの作曲家として活動しています。そんな彼女が「音楽学校に通わずに独学でプロになる方法」を7つ解説します。

5

今回は「絶対に買って損しない、おすすめDTM音源・プラグイン」をまとめました。特に多くの音楽プロデューサーに愛用され、世界中でベストセラーになり、買っても絶対に損しないと思えるプラグインはかなり絞られます。ここでは初心者からプロまで使えて「これさえ買っておけば問題なし」と断言できる「世界で愛用されているおすすめDTM音源・プラグイン」をご紹介します。

6

今回は、数々のモニタースピーカーを販売しているAdam Audio社が解説する「自宅スタジオ~3レベル~」をまとめました。自宅の小さな寝室でDTMをしている方からプロを目指している方まで、レベル別におすすめのDTMセットをご紹介します。

7

今回は、DTMで挫折する人の共通点5つをまとめました。「今年こそDTMをマスターするぞ!」「今年こそ曲を作りまくるぞ!」と意気込んでも、結局1ヶ月も経たないうちに挫折してしまう方も少なくありません。今回はこの理由と対処法をご紹介します。

8

今回は、FabFilter公式が解説する「Saturn 2の紹介」をまとめました。「Saturn 2」は一言で言うと「サチュレーション・ディストーションプラグイン」なのですが、この記事を読めば「一体どんな使い方ができるのか?」「なぜこれだけ世界中で多くのプロに愛されるプラグインなのか?」がお分かり頂けます。

9

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

10

今回は、BigZが解説する「リバーブを使うときにやってみてほしいこと」をまとめました。DTMで広がりのあるサウンドにしたいとき、まず行うのがリバーブをたくさんかけることでしょう。しかしリバーブの使い方をほんの少し工夫するだけで、さらに広がりと奥行きのあるサウンドにすることができます。

-ソフト・プラグイン・機材