DTMをするとき、MIDIコントローラーやMIDIキーボードを買うべきか迷ってしまう方は多いでしょう。
このような方のために、今回は映像音楽作曲家のGuy Michelmoreが解説する「音楽製作におけるMIDIコントローラーについて」をまとめました。
プロの作曲家はなぜこのようなMIDIコントローラーをたくさん持っているのか、どのようなコントローラーを買うべきなのかについて解説します。
DTMにおけるMIDIコントローラーは「感情を表現するためのデバイス」

DTMでは、鍵盤のあるMIDIキーボードやフェーダーのついたMIDIコントローラーを使うことがあります。
これらは無機質で機械的なものではなく、自分の感情や音楽を表現するために使うものです。
「フェーダーに触っていればいい」「ノブを回していればプロっぽくなる」というわけではありませんので、自分が作りたい音を作りやすくするために使うことが大切です。
逆に言えば、プロが使っているからと言ってわざわざ複雑で使いにくいコントローラーを選ぶ必要はありません。
そのため、楽器と同じでコントローラーのサイズや押し心地などが重要なポイントになります。
「使いやすい」「使っていて楽しい」と思えるかどうかは要チェックです。
MIDIコントローラーと音源のパラメーターを連動させる方法
MIDIコントローラーを使いこなせるか不安な方の中には、MIDIコントローラーをどうやって音源のパラメーターと連携させるかわからない方も多いでしょう。
MIDIコントローラーのノブやフェーダーと任意の音源のパラメーターを連動させるには、MIDI Learn機能を使用します。
多くの音源では、パラメーターを右クリックすると「MIDI Learn」のメニューが表示されます。
MIDI Learnをクリックした後、連動させたいMIDIコントローラーのノブやフェーダーを動かすと連携が完了します。

プロはMIDIコントローラーをどう使い分けているのか?
ここでは、Guyが実際に使用しているMIDIコントローラーと、どのように使い分けているかをご紹介します。
メインのMIDIキーボード:KOMPLETE KONTROL

メインで使用しているのはKOMPLETE KONTROL(88鍵)です。
鍵盤は十分なレンジがあり、モジュレーションホイール2つに加え、同社Native Instruments Kontaktでの操作が楽になる機能が搭載されています。
キースイッチで活躍するMIDIコントローラー:AKAI APC mini

Guyが一番長く使用しているコントローラーは、AKAI APC miniです。

ボタンしか付いていないのですが、このボタンにC-2など非常に低い音程を割り当てています。
これは、特にオーケストラ系の音源を使用する時にキースイッチを操作しやすくするためです。
例えば88鍵あるMIDIキーボードを使用するとき、キースイッチがC-1から下のとても低い音程に割り当てられていることがあります。
すると、キースイッチを使うためには左手を伸ばして弾かなければなりません。
88鍵盤より少ない鍵盤数のコントローラーでは、わざわざトランスポーズボタンを押して鍵盤のレンジを移動させる必要があります。
そのため、キースイッチ変更をより手軽にするために、キースイッチ用のコントローラーとしてこのAKAI APC mini を使用しています。
Guyは現在KOMPLETE KONTROLに付いているボタンでキースイッチを行なっていますが、もしメインのMIDIキーボードに十分な数のボタンが付いていない場合は、このようなコントローラーを使用するとよいでしょう。
フェーダー操作で活躍するMIDIコントローラー:ICONのコントローラー



エクスプレッションなどのコントロールで活躍するのが、このようなフェーダー付きのコントローラーです。
フェーダーの下に「CC23」「CC24」など割り当てているCCを書いておくと便利です。

Guyが使用しているPlatform M+は廃盤で、現在はP1 nanoやP1-M、V1-Xがリリースされています。
サステインコントロール用のサステインペダル

ピアノでは、サステインペダルを踏むことで音を伸ばすことができます。
サステインのオートメーションを手書きで書くのも良いですが、サステインペダルを足元に置いて使った方がより自然で楽に打ち込むことができます。
お手軽でボタンもノブもフェーダーも付いているMIDIコントローラー:KORG nanoKONTROL
これまでご紹介したコントローラーは数万円するので、もしかしたら「ちょっと高いかも」と思うかもしれません。
そんな方におすすめしたいのが、KORG nanoKONTROLです。

これまでのコントローラーに比べて非常コンパクトなので、もしかしたらフェーダーの移動範囲が短すぎると思うかもしれませんが、とてもコスパの良い製品です。
Steven Slate Audio社の「Raven」はDTMerにおすすめできる?
多くのプロの作曲家が使っているMIDIコントローラーの1つに、Steven Slate Audio社の「Raven」があります。
Ravenは大きなスクリーンを使って、DTMに必要なあらゆる操作をすることができる画期的な製品です。
しかし、Ravenは以下の2点が大きなデメリットとなっています。
- セッティングが難しい
- 自分が慣れ親しんでいる独自のキーコマンド(ショートカット)が使えない
Ravenを使う場合は、Raven側が決めているキーコマンドしか使用することができません。
そのため、例えばCubaseで独自のキーコマンドを使用している場合は、一旦その設定をリセットし、Ravenが決めているキーコマンドを学ばなくてはいけません。
もちろん慣れてしまえば全く問題ないのですが、自分が慣れ親しんだ操作を手放さなくてはいけないことになるため、ここに大きなデメリットを感じることがあります。
Elgato社「Steam Deck」はDTMで大活躍する
Guyが愛用しているコントローラーの1つに、Stream Deckがあります。
(Guyが使用しているのはStreamdeck XL)
Stream Deckはボタンに好きなコマンドを割り当てることができる製品で、特にYouTuberなど配信をしているユーザーに人気があります。

実はDTMでも便利な製品で、「再生・停止」「クリックON/OFF」「録音開始・停止」「クオンタイズ」「バウンス」「オーディオのリバース」など、あらゆるコマンドをボタンに割り当てることができます。
DTMにおける活用例についてはこちらの記事でもまとめていますので、ぜひ参考にしてください🔻
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