ミキシングのコツ

【DTM】ドラムにリバーブ使うときの6つのコツ【前編】

ドラムにリバーブをかけるとき、気をつけることはある?
使ってみたことはあるけど、イマイチうまく使えなかった…

このようなお悩みにお答えします。

DTMerおなじみのWaves社が解説する「ドラムのリバーブを効果的に使う6つのコツ」をまとめました。

今回はそのうち、1~3個目のコツを紹介します。

後編はコチラ

この記事の内容を実践すれば、リバーブを使うだけでもプロっぽいサウンドに仕上げることができます!

ドラムリバーブのコツ1.正しいリバーブを見つけよう

曲はそれぞれ違いますので、どのリバーブを使うか(Plate、Hall、Room、Chamberなど)も曲次第で変わってきます。

そのため、次の問いを自分に投げかけてみましょう…

「そのリバーブの効果は、自分が目指している雰囲気やサウンドに到達する助けとなるだろうか?」

基本ルール

一般的なルールとして、2秒以下のDecayを使ったRoom、Chamber、Small Plateは、空気感を作るのに便利です。

一方、より長いDecay Timeを伴うHallやLarge Plateは、クラブやアリーナなど、より広い空間で鳴らしているように聞かせることができます。

したがって、Decay TimeやDry/Wetのバランスを変えることで、リバーブのセッティングを大きく変えることができるのです。

どうしていいかわからないときは?

もし自分がどんな音を探しているのかわからないときは、いろいろな種類のリバーブを一通り試してみましょう。

例えば、WavesのH-Reverbなら、プリセットメニューからたくさんの違ったリバーブを使うことができます。

A/B比較の機能もあるので、違うセッティングをかんたんに聞き比べることもできます。

関連記事

ドラムリバーブのコツ2.Sendエフェクトを使う


画像:記事より

ドラムにリバーブを加えるとき、ボーカルやギターなどに加える時と同様、AUX Sendを使うと、各トラックに直接インサートするよりもいい効果が得られることがあります。

たとえば、AUXでは、元の信号の後に通る追加したプラグイン(コンプ・EQ・ディストーションなど)と一緒にリバーブを調整することができます。

また1つのリバーブを複数のトラックに送ることができるので、Sendを使うことでCPUの負荷も軽減できます。

超速いコンピューターを持っていないときに複数のトラックを使うと、たくさんリバーブプラグインを使ったときにCPUのリソースに問題が出てきてしまいます。

また、Sendにかけた1つのリバーブプラグインを使ってすべてのドラムにリバーブをかけると、ドラムの各トラックのSendレベルを非常によいバランスでとることができます。

ドラムに対しては、マスターリバーブのフェーダーとしてAUXリターンチャンネルを使うこともできます。

この方法なら、ドラムからドラムへのリバーブのバランスを損なうことなく、リバーブの量を調整して鳴らすことができます。

リバーブのOutputコントロールを使うことでもまた、同じ効果を得ることができます。

ドラムリバーブのコツ3.よりよいルームにドラムキットを置く


画像:記事より

ドラムをレコーディングしたスタジオの音響がドラムの環境としてしっかり作られておらず、生ドラムっぽくない・ドライな感じになってしまうときもあるでしょう。

そんなときは、より大きな環境でプレイしているように見せられる、よりリバーブ感のあるスペースで、ナチュラル・オーガニックに聞かせるようなリバーブを使いましょう。

ドラムセット全体で同じリバーブを使うと、そのドラムセットは同じ空間にあるのだと強調することができます。

ドラムにはどんなリバーブを使えばいい?

まずはスタートとして、Room、Studio、Chamberなどのリバーブを試してみましょう。

おすすめは「スネアにリバーブを多めにかけ、タムはキックなどにはあまりかけない」というやり方です。

ただし、これは楽曲やレコーディングの状態によりますので、その楽曲やパートによってその都度確認しましょう。

関連記事

Waves社のおすすめリバーブ

この記事では、おすすめのリバーブとしてWaves社のリバーブが紹介されました。

もしこれからリバーブプラグインを買い揃えたい、これからDTMを始めたいと言う方は、Waves社のこちらのバンドルがおすすめです。

GoldよりもPlatinumやDiamondの方が収録されているプラグインの数が多いですが、はじめはGoldでも十分アレンジ・ミックスができます。

プラグイン単体で買うよりもバンドルで買った方が非常にお得ですので、ぜひチェックしてみてください。

Waves社「Gold」を購入する(サウンドハウス) Waves社「Platinum」を購入する(サウンドハウス) Waves社「Diamond」を購入する(サウンドハウス)

残り3つのTips(後編)はコチラ↓


人気記事

1

今回は、アメリカのプロデューサーNathan James Larsenが解説する「僕のお気に入りのボーカルチェイン」をまとめました。「どんな曲であっても、ミックスの83%はこのボーカルチェインを使っている」というぐらい汎用性が高い内容ですので、ぜひお試しください。

2

今回は、Doctor Mixが解説する「歴代のシンセサイザーTOP10」をご紹介します。みなさんがよく耳にする「あの音」は、実はこれらのシンセサイザーの音かも…!?「聞いたことある!」「あの音って、このシンセの音だったんだ!」と驚くこと間違いなしです!

3

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

4

今回は、音楽で使うスピーカーに付いている「謎の穴」について解説します。いろいろなスピーカーを見てみると、前面下側に細長く穴が空いていたり、側面に丸い穴が空いてあったり、中には背面に穴が空いていることがあります。この謎の穴は、いったいどのような役割があるのでしょうか?

5

K-POPっぽい曲って、どうやったら作れる?K-POPの特徴って何?今回はこのような疑問にお答えします!海外プロデューサーが教える「K-POPの全体的な特徴」について徹底解説!これを前提に作曲していけば、よりK-POPっぽい曲が作れるようになります。

6

今回は、Big Zが解説する「SKRILLEX(スクリレックス)レベルでミックス・マスタリングする方法」をまとめました。SKRILLEXのように「音にパンチ・厚み・パワー」がありながら音圧を上げるには一体どのようにすればいいのでしょうか?DTMをしている全ての方、必見の内容です!

7

今回は、LANDRが解説する「DIベースとは?」をまとめました。音楽に親しんでいる方でも、「DIベース」とは何か、DIベースのレコーディングで使われる「DIボックス」とは何か、自分はDIボックスが必要なのかどうかが分からない方も多いでしょう。この記事では、これらについて詳しく解説していきます。

8

当サイトのnoteアカウントにて「楽曲のサビ・Aメロ・Bメロ・Cメロ・ポストコーラス・イントロ&アウトロの作り方」をそれぞれアップしました。 「曲を作るときに何から始めたらいいかわからない」「 ...

9

今回は、Audio Universityが解説する「音響心理学を活かしたミキシングテクニック」をまとめました。この記事ではそのうち、多くの人がミキシングで悩む「マスキング問題」とは何か?について解説しています。

10

今回は、さまざまなジャズのジャンル・種類をまとめました。「ジャズ」と言ってもいろいろなスタイルがあり、それぞれ特徴が異なります。この記事では18種類のジャズスタイルをご紹介しますので、ぜひお気に入りのスタイルを見つけてみてください。

-ミキシングのコツ