REC機材

ASMRにオススメのマイク7選とマイクの選び方【バイノーラル】

心地いい音でリスナーを癒す「ASMR」の動画、どのマイクを使って録音するのがいい?

今回はこのような疑問にお答えする内容です。

数々の音楽機材・楽器のレビューや解説を行なっているMusic Oomph!が解説「2020年版:鮮明&リアルな音をレコーディングできるASMRマイク」をまとめました。

ASMRには欠かせない「鮮明」「リアルさ・没入感」をしっかりとらえることができるおすすめマイクを10個ご紹介していきます!

後半には、ASMRでは特に重要な「指向性」「コンデンサーマイクvsダイナミックマイク」「バイノーラルレコーディング」についての解説もしていきます。

ASMR動画におすすめのマイクTOP3から紹介!

まず、ASMRで圧倒的な人気とクオリティを誇るベストマイクTOPをご紹介します。

audio technica AT2020USB+ USB接続コンデンサーマイク(16,000円ぐらい)

audio technica社「AT2020」を購入する(サウンドハウス)

Rode NT(25,000円ぐらい)

RODE社「NT1-A」を購入する(サウンドハウス)


Blue Yeti(17,000~20,000円ぐらい)

サウンドのクオリティが良いおすすめマイクBEST7

次は、その他でサウンドのクオリティが高いおすすめマイクを7つご紹介します!

Audio Technica AT875R

Audio Technica「AT875R」を購入する(サウンドハウス)

Blue Yeti Nano

Blue Yeti X

HyperX QuadCast Condenser Microphone

マイクの「指向性」とは?

ASMRにとって特に重要なのがマイクの指向性(ポーラーパターン)です。

簡単に言うと「マイクに対してどこから発した音をレコーディングするか」ということなのですが、ASMRアーティストたちはさまざまなタイプのマイクを使っています。

ここからは、ASMRではこの指向性がどのように違いを生み出していくのか、解説していきます。

単一指向性(カージオイド)

https://intricon.com.sg/microphone-polar-patterns/

単一指向性マイクは、ASMR以外でも多く使われるタイプのマイクで、マイクに対して正面に発された音しか拾わないのが特徴です。
※上記画像の左上

そのため、生活音などの周りのノイズを拾いにくいというメリットがあります。

一方、マイクの正面で鳴った音以外は拾いにくいというデメリットもあります。

ショットガンタイプ

https://intricon.com.sg/microphone-polar-patterns/

ショットガンマイク(ガンマイク)は、マイクの中でも最も録音する範囲が限定されたマイクです。
※上記画像の右下

他のタイプに比べて音を拾う範囲が非常に狭いため、余計なノイズを拾わず、必要な音だけを録音することができるのが大きな武器になります。

言い換えると、音が鳴っている物体をマイクからズラさないように録音する必要があるので、そちらは注意が必要です。

無指向性(全指向性、オムニディレクション)

https://intricon.com.sg/microphone-polar-patterns/

無指向性(全指向性)のマイクは、すべての方向から同等に音を拾うタイプのマイクです。
※上記画像の中央下

そのため、ノイズが多い場所での使用は向きませんが、静かな場所で録音するのであれば、このタイプだとよりリアルな音が録れます。

バイノーラルレコーディングをするには?

ASMR界でも特に人気なのが「バイノーラルレコーディング」

まるでその場で音を鳴らしているかのような、非常にリアルで立体感のある音を録ることができるものです。

これは、指向性で言うと「無指向性(全指向性)」のマイクを2つ使うことで実現できます。

単一指向性など他のタイプのマイクでは「360度から音が鳴っている」というようなリアルな録音が難しいため、全く同じ無指向性のマイクを2つ使う必要があります。

単なるステレオレコーディングであれば、以下のような単一指向性のマイクx2でもOKです。

上記のTASCAM社「DR-40X」は、こちらの動画で実際に使われています

ASMR KAWAII TASCAM TINGLES | Mic Test Trigger Cuteness

ダミーヘッドマイクとは?

ASMR動画でよく見る「人間の頭(耳)の形をしたマイク」もありますので、クオリティと見た目の両方にこだわる方はこちらもチェックしてみてください。

値段は張りますが、人間の頭の形を忠実に再現しているため、耳と耳の距離=マイクとマイクとの距離も正確で、バイノーラルレコーディングではトップクラスのクオリティでレコーディングできます。

NEUMANN / KU100

NEUMANN/ KU100 ダミーヘッド(サウンドハウス)

B1-E Dummy Head

おすすめマイクを購入する

ASMR binaural dummy head - ear cleaning

SR3D

おすすめマイクを購入する

[Remastered version] ASMR Triggers For Relaxation / Japanese Whispering / SR3D / mic test
ASMR UNDERWATER for Deep Sea Tingles

3DIO

おすすめマイクを購入する

コンデンサーマイク vs ダイナミックマイク

マイクには大きく分けて2種類あり、「コンデンサーマイク」と「ダイナミックマイク」があります。

ざっくり言うと、コンデンサーマイクは非常に繊細にレコーディングでき、ダイナミックマイクは繊細さには欠けますが、コンデンサーマイクでは必要になる「ファントム電源」がいらないので、手軽にレコーディングできます。

こちらの2つの違いについては以下の記事で解説していますので、こちらもチェックしてみてください↓


人気記事

1

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

シンセのLFOとは? 2

今回は、Underdog Electronic Music Schoolが解説する「シンセの学び方」をまとめました。この記事では「基礎編」として、シンセを使いこなすために最低限必要な知識をやさしく解説していきます。

3

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

4

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

5

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

6

今回は、Spliceが解説する「自宅の音響を整える方法」をまとめました。スピーカーを使ってDTMをしている音楽のプロが必ず行っているのが、部屋の音響を整えることですが、質がいい吸音材ほど値段が高く、数万〜数十万円する製品も少なくありません。そこでこの記事では、できるだけ安価に音響を整える方法を3つご紹介していきます。

7

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

8

この記事では、AmazonのKindle Unlimitedで読めるおすすめのDTM・作曲関連本をご紹介します。Kindle Unlimitedは、月額1000円程度で対象本がすべて読み放題になるサービスです。月に1冊読めば元が取れるので、2冊以上読むと非常にお得です。ぜひこの機会に登録してみてください!

9

今回は、Cableguys社が解説する「ドラムにパンチを加えるプロのテクニック」をまとめました。ほんの少しの工夫でドラムがかっこよくなるテクニックですので、ぜひお試しください。

10

ボーカルの録音に使うリフレクションフィルターって必要? 何のために使う?今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。リフレクションフィルターはどのような効果があるのか?をまとめました。よくアーティストのレコーディング風景で見られるリフレクションフィルターは、マイクの後ろにつけるアイテムですが、この効果をご紹介します。

-REC機材
-