今回は、Dash Glitchが解説する「Serum 2のPitch Modeの解説」をまとめました。
2025年にリリースされたXferRecords社「Serum2」における「Pitch Mode」の機能の使い方を、実際の画面・音声とともに解説します。
Serum2の「Pitch Mode」とは?
Serum2のPitch Modeを使うと、ユニークな方法でピッチ(音程)の変化の仕方を変更できます。
例えば、このようなサウンドを作ることができるようになります。
Serum2の「Pitch Mode」の変更の仕方

Serum2でPitch Modeを変更するには、オシレーターでピッチ変更をするときに使う上記画像の部分を右クリック→「Mode」を選択します。

Semitones:半音単位でピッチを変更
Harmonics:倍音列に沿ってピッチを変更
Ratio:他のソースに沿ってピッチを変更
例えばデフォルトで「Semitones」で表記が「SEM」だったところを「Harmonics」に変更すると、表記が「HRM」に変更されます。

Serum2のPitch Mode: Semitones

Pitch Modeを「Semitones」に設定すると、半音単位でピッチを変更できます。
「1」にすると鳴らした音の音程を半音1つ上げ、「2」にすると半音2つ(全音1つ)上げます。
Serum2のPitch Mode: Harmonics

Pitch Modeを「Harmonics」に設定すると、倍音列に沿って音程を調整することができます。

Harmonicsが「1」:元の状態
Harmonicsが「2」:第2倍音を鳴らす
Harmonicsが「3」:第3倍音を鳴らす
Harmonicsが「4」:第4倍音を鳴らす
※例えば「1」だからと言って、倍音が1つ増えたり1オクターブ上になっているという意味ではありません
例えばC(ド)の鍵盤を押すと、次のようになります。
Harmonicsが「1」:基音のCを鳴らす
Harmonicsが「2」:1オクターブ上のCを鳴らす
Harmonicsが「3」:Gを鳴らす
Harmonicsが「4」:2オクターブ上のCを鳴らす
例えばシンプルなベースも、オシレーターをコピー+Harmonicsを「12」に設定したオシレーターを交えるとこのようなサウンドになります。
Harmonicsモードに設定したオシレーターのLEVELにLFOをかけると、ワブルサウンドのような音を作ることもできます。
このとき、さらにLFOのRATEもオートメーションなどで動かすと、リズミカルなサウンドを作ることも可能です。
Harmonicsの値をLFOやオートメーションで動かすのもよいでしょう。
Harmonicsを使って怪しい金属音エフェクトを作る例
このHarmonicsモードを使うと、怪しい金属音のようなエフェクトサウンドを作ることができます。
- EQでローカット
- リバーブをかける
Serum2のPitch Mode: Ratio

Pitch Modeを「Ratio」に設定すると、他のオシレーターやパラメーターに沿って音程を調整することができます。
ピッチ調整欄が左から「SRC(Source)」「RAT(Ratio)」「HZ」に変わります。
SRC(Source):何のパラメーターを基準にピッチを変更するかを決める
RAT(Ratio):Sourceをもとにどれぐらいピッチを変更するかを決める
HZ:ピッチのズレをヘルツ単位で決める
効果はHarmonicsと少し似ており、こちらも金属音のようなキンキンした音が作りやすいです。
以上でSerum2のPitch Modeの解説は終了です。
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