XferRecords社「Serum2」のPitch Modeの使い方
- 2025.05.27
- シンセサイザー

今回は、Dash Glitchが解説する「Serum 2のPitch Modeの解説」をまとめました。
2025年にリリースされたXferRecords社「Serum2」における「Pitch Mode」の機能の使い方を、実際の画面・音声とともに解説します。
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Serum2の「Pitch Mode」とは?
Serum2のPitch Modeを使うと、ユニークな方法でピッチ(音程)の変化の仕方を変更できます。
例えば、このようなサウンドを作ることができるようになります。
Serum2の「Pitch Mode」の変更の仕方
Serum2でPitch Modeを変更するには、オシレーターでピッチ変更をするときに使う上記画像の部分を右クリック→「Mode」を選択します。
Harmonics:倍音列に沿ってピッチを変更
Ratio:他のソースに沿ってピッチを変更
例えばデフォルトで「Semitones」で表記が「SEM」だったところを「Harmonics」に変更すると、表記が「HRM」に変更されます。
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Serum2のPitch Mode: Semitones
Pitch Modeを「Semitones」に設定すると、半音単位でピッチを変更できます。
「1」にすると鳴らした音の音程を半音1つ上げ、「2」にすると半音2つ(全音1つ)上げます。
Serum2のPitch Mode: Harmonics
Pitch Modeを「Harmonics」に設定すると、倍音列に沿って音程を調整することができます。
Harmonicsが「2」:第2倍音を鳴らす
Harmonicsが「3」:第3倍音を鳴らす
Harmonicsが「4」:第4倍音を鳴らす
※例えば「1」だからと言って、倍音が1つ増えたり1オクターブ上になっているという意味ではありません

例えばC(ド)の鍵盤を押すと、次のようになります。
Harmonicsが「2」:1オクターブ上のCを鳴らす
Harmonicsが「3」:Gを鳴らす
Harmonicsが「4」:2オクターブ上のCを鳴らす
例えばシンプルなベースも、オシレーターをコピー+Harmonicsを「12」に設定したオシレーターを交えるとこのようなサウンドになります。
Harmonicsモードに設定したオシレーターのLEVELにLFOをかけると、ワブルサウンドのような音を作ることもできます。
このとき、さらにLFOのRATEもオートメーションなどで動かすと、リズミカルなサウンドを作ることも可能です。
Harmonicsの値をLFOやオートメーションで動かすのもよいでしょう。
Harmonicsを使って怪しい金属音エフェクトを作る例
このHarmonicsモードを使うと、怪しい金属音のようなエフェクトサウンドを作ることができます。
2.リバーブをかける
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Serum2のPitch Mode: Ratio
Pitch Modeを「Ratio」に設定すると、他のオシレーターやパラメーターに沿って音程を調整することができます。
ピッチ調整欄が左から「SRC(Source)」「RAT(Ratio)」「HZ」に変わります。
RAT(Ratio):Sourceをもとにどれぐらいピッチを変更するかを決める
HZ:ピッチのズレをヘルツ単位で決める
効果はHarmonicsと少し似ており、こちらも金属音のようなキンキンした音が作りやすいです。
以上でSerum2のPitch Modeの解説は終了です。
Serum2の新機能を網羅的に解説した記事はこちら↓
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