今回は、IK Multimedia社の「ReSing Voices Brazilian Pack」のレビューと使い方をご紹介します。
既存のボーカル音声を別の声に変換できる「ReSing」は、高精度なAIボイス変換ができるソフトウェアです。
この記事では、その中でもR&Bやソウル、ラテンなどの洋楽系ジャンルと相性のよい「ReSing Voices Brazilian Pack」を実際に使用し、収録されているボイスの特徴や使い方、日本語・英語の楽曲でも使用できるのかを解説していきます。
「ReSing」本体についての解説はこちら🔻
ReSing Voices Brazilian Packとは?
「ReSing Voices Brazilian Pack」は、ブラジル系・ポルトガル語に対応したボイスモデルが収録されている追加ボイスパックです。
ポップ、ラテン、レゲトン、R&B、ソウルなど、幅広いジャンルに合う8種類のボイスモデルが収録されています。
このパックで追加したボイスは、「ReSing」「ReSing MAX」などの有料版はもちろん、「ReSing Free」などの無料版でも使用できます。
ポルトガル語対応の独自ボイスモデルも作成可能に
「ReSing Voices Brazilian Pack」を購入すると、ReSing Modelerでポルトガル語対応の独自ボイスモデルを作成できるようになります。
自分で用意した音声から、ポルトガル語に対応したボイスモデルを作成したい方にもおすすめです。
8種類のボイスモデルと得意ジャンル・実際の音源
ここでは、「ReSing Voices Brazilian Pack」に収録されている8種類のボイスモデルをご紹介します。
全体的に、R&Bやソウル、ラテンなど、少し大人っぽく落ち着いた雰囲気の楽曲に合いそうなボイスが多い印象です。
公式デモ音源
英語と日本語の歌を歌わせてみた
実際に各ボイスモデルを使って、英語と日本語の歌を歌わせてみました。
こちらの英語ボーカルと日本語ボーカルを、それぞれのモデルで変換しています。
Felipe(温かい、深い、鼻にかかった声)

Beatriz(温かい、エアリー、メゾソプラノ)

Rafael(温かい、深い、テノール)

Juliana(エアリー、スモーキー、メゾソプラノ)

Helena(メゾソプラノ)

Fernando(温かい、深い、テノール)

Lucas(ナレーション向け、温かい、深い、バリトン)

Luana(ナレーション向け、温かい、クリア、アルト)

ポルトガル語対応ボイスに日本語・英語の歌を歌わせるとどうなる?
Brazilian Packに収録されているボイスモデルは、すべてポルトガル語に対応しています。
しかし、実際に日本語の歌を歌わせてみたところ、大きく歌唱が破綻することはなく、比較的自然な発音で歌わせることができました。
特に、ReSingの「ACCENT」を「SOURCE」に設定すると、変換元のボーカルに近い発音になりやすくなります。
日本語や英語の歌を歌わせる場合は、まず「SOURCE」に設定して試してみるのがおすすめです。
そのため、「Brazilian Pack」という名前ではありますが、ポルトガル語の楽曲だけに用途が限定されているわけではありません。
R&Bやソウル、ラテン系の声質が欲しい場合には、日本語楽曲でも十分活用できると感じました。
(R&Bやソウルによくある、大人っぽいバッキングボーカルにも使えそうな印象でした)
Portuguese Voice Creationとは?
「ReSing Voices Brazilian Pack」には「Portuguese Voice Creation」が付属しています。
Brazilian Packをアクティベートすると、ReSing Modelerでポルトガル語に対応した独自ボイスモデルを作成できるようになります。

IK Product ManagerでBrazilian Packをアクティベートした後にReSing Modelerを起動すると、「Portuguese pack is available」というポップアップが表示されます。
自分やボーカリストの音声から独自モデルを作成したい場合は、こちらの機能も活用できます。
ReSing Voices Japanese Packと比較すると?

日本語対応のボイスモデルを収録した「ReSing Voices Japanese Pack」と比較すると、Brazilian Packは全体的に温かみがあり、丸く、大人っぽい雰囲気のボイスが多い印象です。
特にR&Bやソウル、ラテンなど、洋楽系のサウンドにフィットしやすいボイスモデルが揃っています。
そのため、こうしたジャンルをよく制作する方にはBrazilian Packがおすすめです。
一方、前述の通り、Brazilian Packのボイスモデルに日本語の歌を歌わせることもできます。
Japanese PackとBrazilian Packの両方を持っておけば、J-POP系からR&B、ソウル、ラテン系まで、楽曲に合わせてさまざまな声質を使い分けられるようになります。
実際に使って感じたデメリット・注意点
Brazilian Pack自体は使いやすいボイスパックですが、いくつか注意点もあります。
ReSingのデメリットと注意点1つ目
収録されているボイスはポルトガル語向けに作られているため、日本語を歌わせた場合に、すべての発音が日本語ネイティブのようになるわけではありません。
元の歌唱データやフレーズによっては、子音や母音に多少のクセが出る場合があります。
そのため、日本語楽曲で使用する場合は「ACCENT」の設定を変更しながら、楽曲に合う発音を探すのがおすすめです。
ReSingのデメリットと注意点2つ目
また、8種類のボイスは全体的にR&Bやソウル、ラテンなどと相性のよい落ち着いた声質が中心です。
明るく若々しいJ-POP系のボイスを探している場合は、「ReSing Voices Japanese Pack」など、ほかのボイスパックもあわせて検討するとよいでしょう。
ReSingのデメリットと注意点3つ目
このBrazilian Packに限らず、ReSingはプラットフォームによっては「生成AIツール」に該当することがあります。
生成AIツールを使用した楽曲の登録・配信はNGとされているサイトもありますので、こちらは注意が必要です。
ReSing Voices Brazilian Packがおすすめな人

「ReSing Voices Brazilian Pack」は、特に以下のような人におすすめです。
- R&Bやソウル、ラテン、レゲトンなどの楽曲を制作している人
- 洋楽系のボーカルサウンドを取り入れたい人
- 温かみのある大人っぽいボイスが好きな人
- 日本語楽曲でも海外ボーカルのような声質を使いたい人
- ポルトガル語対応の独自ボイスモデルを作成したい人
- ReSingで使用できるボイスのバリエーションを増やしたい人
特に、J-POP向けの明るい声質だけでなく、R&Bやソウル系の落ち着いたボーカルも使いたい方にとって、使いやすいボイスパックだと感じました。
「ReSing Voices Brazilian Pack」の購入方法
「ReSing Voices Brazilian Pack」は、下記リンクから購入できます。
ReSing本体をお持ちでない方は、「ReSing」もしくは「ReSing MAX」もセットで購入してください。
ReSing Brazilian Packの価格を見る(Plugin Boutique)
ReSing MAXの価格を見る(Plugin Boutique)
ReSingレビュー・解説まとめ
ReSingの使い方と各バージョンの比較解説はこちら🔻
日本語対応モデル「ReSing Voices Japanese Pack」のレビューはこちら🔻
多ジャンル対応モデル「ReSing Voices Vol.1 Producer’s Pack」のレビューはこちら🔻
ダブリング作成アドオン「ReSing Doubling」のレビューはこちら🔻
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