プロのオーディオエンジニアになるには?Part2【経験者が語る】
「どうしたらオーディオエンジニアになれるのか?」というテーマについて、実際にプロになった方から実体験を聞くこちらのシリーズ。
第2弾は、前回の海外エンジニアGさんに引き続き、今回も海外で活躍しているオーディオエンジニアのCさんのストーリーです。
彼はどのようにしてプロのオーディオエンジニアになったのでしょうか?
さっそく彼の体験談を聞いてみましょう。
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はじめてのレコーディング・オーディオエンジニアリング
僕は8歳のころから、ずっとレコーディングをしてきました。
クソみたいなデュアルテープのラジカセを買って、それを使っていましたね。
そのラジカセには2つのマイクインプットがありました。
それから、ぼろぼろのカシオトーンのキーボードや母のギターを使って、ちょっとした曲を作っていました。
これが、ラジカセを使った”オーディオ変換技術の魔法”に触れるきっかけとなりました。
退屈な仕事
今は30歳になり、ここ6年間は真剣にレコーディングとエンジニアリングに携わってきました。
僕は大学に行けるような機会も、誰かからのサポートも、その意義もなかったので、高校の時から働いていました。
ここ7年ぐらいはNOPで働いています。
デスクに座って、一日中PCのディスプレイを見つめる毎日。
本当に退屈で、うんざりでした。
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音楽のキャリアを積み始めて
ここ数年、僕は無償で多くのバンドのレコーディングを担当するようになりました。
これは経験を積むためであり、耳を鍛えるためでもあり、また自分にできることを全て学ぶためでもありました。
そしてだんだんギャランティーももらえるようになりました。
報酬をもらえるようになって、すごく嬉しかったです。
みんなが自分のセンスや技術を信頼してくれるようになったんですね。
それで口コミも広がって、レコーディングのために車で何時間もかけて足を運んでくれる人も増えてきました。
そしてだんだん、普段の仕事と同じぐらいのお金を、エンジニアリングでももらえるようになってきました。
僕はグラフィックデザインとライブでのPAもやっています。
ツアーバンドの一員であるとも言えると思いますね。
昨夏は2つのツアーで西アメリカを4000マイル以上渡り歩いていました。
フリーランス・一人前の音楽家へ
先週、僕は次の数ヶ月をもって、普段の仕事をやめることにしました。
もう音楽で安定した収入を得られると判断したからです。
今はフリーランスでいること、オーディオエンジニアリングの道に立っていることを楽しんでいます。
もしこの道がダメになっても、またクソみたいなデスク仕事に戻れます。
でも僕はまだ若いので、僕が持っている全てのものを活かして、これからもずっと頑張っていきます。
まだ学ぶこと、経験することは多いですが、準備は万端。
最後にこの言葉で締めようと思います。
僕にできるのだから、誰にもできることだと思います。
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まとめ
ラジカセから始まったCさんの音楽人生。
無償の仕事依頼からコツコツとキャリアを積み上げ、フリーランサーとしての現在の活躍に至ります。
地道に努力していく大切さ、クライアントから信頼を得てプロになれる、という2つのことを教えてくれた体験談でした。
プロの音楽家を目指す人にとっては、ぜひ心に留めておきたいことですね。
第1弾はコチラ
ちなみに、今回の話でカギとなった人脈やフリーランス・音楽家の仕事術に関しては、こちらの本がおすすめです。
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