ハンス・ジマーが語る 映画「インターステラー」製作秘話
今回はこのような疑問をお持ちの方のための内容です。
今回は、映画音楽界の巨匠ハンス・ジマーが、映画界の巨匠クリストファー・ノーラン監督(Christopher Nolan)とタッグを組んだ映画「インターステラー」の製作について語った内容をまとめました。
クリス(クリストファー)がどのようにしてハンスに声をかけたのか、映画製作スタート時についてのお話です。
この製作のスピード感は、特に映像音楽をしている方にはかなり参考になります。
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ハンス・ジマーは、どうやって映画「インターステラー」に関わったのか?
僕がこの映画で最初に関わったのは、「アイデアがあるんだけど、何の映画かは今は言わないでおく。でも1ページ分の説明書は書いたから、もしそれを渡したら、何が来ても、曲を書くのに1日だけ使ってくれる?」というクリスの言葉でした。
その時点で既にいいスタート、いい冒険の予感がしましたね。
その「1ページ」はすごく小さくて、お父さんとその子供が一緒に読むような、親しみのあるちょっとした話でした。
なので、僕も子供に向けて音楽的にラブレターになるようなものを書いたんです。
その後クリスに電話して「書いたよ。その日は音楽を作るのに使った。その作った曲、送ろうか?」と言いました。
するとクリスは「いや、直接行って聞くよ」と言い、僕のスタジオに来て曲を聞いてくれました。
曲を聞いた後彼がどう思ったか聞いてみると「うーん。今映画を作った方がよさそうだ」と言ってくれました。
だから、僕が曲を作る前にコンテキストは渡さずに、彼が提案した「巨大なキャンバス」について僕に話してくれたわけですね。
ある時僕は呼び止めて、「でもクリス、君に渡したのは急いで作ったから、まだ粗末な出来なんだ。」と言ったんです。
そしたら「でも僕は今、この映画の心臓部分がどうなっていくかわかってるよ」と言ってくれました。
こうして僕らは製作をスタートし、みなさんが映画館で見ることになる「大きな旅」を進めていきました。
まとめ
ハンスはクリスからもらったたった1枚の説明書きから音楽を生み出し、クリスはその音楽からあの壮大な物語を作っていきました。
「書いたものから音楽を想像する力」「音楽から物語を展開させていく力」は、やはりさすがですね。
このお話を踏まえてこちらの映画とサウンドトラックを聞いてみると、更にその凄さがわかります。
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