ゲーム・映像音楽

【DTM・作曲】映画音楽の作り方 Part3「映画音楽業界に入る方法」

今回は、Native Instrumentsが解説する「映画音楽の作り方」をまとめました。

このPart3では、「映画音楽業界に入る方法」について解説していきます。

「映画音楽を作りたいけど、何から始めればいいの?」
「映画音楽を作るときに注意するべきことは何?」
「ポップスやクラシック音楽、ゲーム音楽と違う点は?」

これらの疑問にお答えする内容です!

映画音楽業界で活躍するための5つの方法

【DTM・作曲】映画音楽の作り方 Part3「映画音楽業界に入る方法」

前回までで、映画における音楽の役割や、実際の映画音楽を作る手順をご紹介しました。

今回は、映画音楽業界で実際に活躍するために必要な5つの方法をご紹介します。

  • ポートフォリオを充実させる
  • 業界のプロとつながる
  • さまざまな「音の仕事」にチャレンジする
  • メンターを見つける
  • 音楽理論と作曲を学ぶ

1.ポートフォリオを充実させる

他のクリエイティブ業界と同様に、音楽業界でもポートフォリオは非常に重要です。

自分の実力やポテンシャルを見てもらうためにも、やはりポートフォリオは欠かせません。

もちろん「卵が先か鶏が先か」という問題はあります。

先に仕事を取ってきて仕事をしながら経験を積むのか、仕事を取るために練習(経験)を積んでから仕事を取ってくるのか…

しかし、いずれにしてもクライアントや一緒に仕事をする人たちに自分の可能性を見せる作品がなければ、結局何も始めることはできません。

既存の映像に音楽をつけてみよう

もしまだ映画音楽を始めたばかりという方は、既存の映画の1シーンに音楽をつけてみましょう。

自分でショートフィルムを撮って、オリジナルの音楽を作ってみるのもよいでしょう。

ちなみにゲーム音楽の世界では、音楽担当として採用される前にゲームのイントロのシーンを渡されることが多いです。

「このシーンに音楽をつけてください」という課題が出され、その提出物を見てその人の音楽性を見極め、本採用するかどうかが決まります。

そのため、「映像も全て自分オリジナルで撮影したものでなくてはいけない」ということはありません。

既存の映像に対して自分オリジナルの音楽を作るということを恐れず、ぜひチャレンジしてみてください。

2.業界のプロとつながる

次のステップは「ネットワーク作り」です。

「個人的なつながりを持っていること」や「クリエイティブなコミュニティに属していること」は、映画音楽の仕事を得やすくするための大切な手段です。

例えば映画祭に参加してみたり、地元の大学の映像・映画学科に連絡をしてみるなどがよいでしょう。

特に、映像・映画学科などに所属している学生の中には、作曲家を必要としている人も少なくありません。

彼らは学生のため予算が限られていることが多いですが、一緒に映画を作っていく経験をすることはできるため、有意義な活動ができるでしょう。

3.さまざまな「音の仕事」にチャレンジする

学生が行っている映画音楽のプロジェクトにおいて、作曲家がフォーリー(Part2参照)やサウンドデザインもやってほしいと頼まれることはあまりありません。

しかし、実際にやってみると非常におもしろく、有意義な経験になります。

サウンドデザインは非常におもしろく、映像内のアクションや場所をその場で見ているかのような映像にさせる力があります。

サウンドデザインの例

Robert Dudzic explores cinematic sound design | Sounds of Komplete 13 | Native Instruments

もしこのようなフォーリーやサウンドデザインに興味を持ったら、ぜひ映画音楽と一緒にポートフォリオに入れて見てください。

もちろん、はじめはあまり予算がなく、できることが限られてしまうかもしれませんが、音楽家としてのアイデンティティを育ててくれる経験になるでしょう。

また実際の仕事ではなくポートフォリオ充実のために行うため、あまりプレッシャーを感じず、自分のペースで自分らしく制作できるのもメリットです。

自分を表現するチャンスですので、実際の仕事ではできないような「リスク」も取りながら、自分のクリエイティビティを発揮しましょう。

4.メンターを見つける

メンターを持つことの価値をあなどってはいけません。

メンターがいることは、自分が正しい方向に進む歌目に必要な指標となり、チャンスを掴むために必要な存在です。

インスピレーションを得たり芸術性を学ぶことができるだけでなく、彼らの業界での経験談を通して得た考え方や見解も学ぶことができます。

インタビューなどの言葉では語られない部分において…例えば将来的に一緒に制作をする人に対してどうアプローチしていくのかなどを学ぶこともできます。

映画祭はベテランの映画音楽の作曲家とつながるのにおすすめで、あなたのメンターを見つけることができるチャンスです。

興味を持った作曲家には、気軽に声をかけてみましょう。

5.音楽理論と作曲を学ぶ

やはり、映画音楽をやるなら音楽理論と作曲の勉強は欠かせません。

これらは1日や1週間で身に付くものではなく、一生を通してじっくり学んでいくものです。

特に、最初のステップに関しては基礎として非常に重要な部分となります。

映画音楽を学ぶために音楽学校に行くメリット

すべての人が音楽学校に行けるわけではありませんが、独学で音楽理論を学んだり、楽譜やソルフェージュについて学ぶことは可能です。

しかし、もし音楽学校に行ける余裕があるのであれば、それは間違いなくかけがいのない経験になります。

周りの人が同じ目標を持っており、音楽に適した環境に囲まれ、そこで学ぶことは非常に有意義です。

さらに、音楽学校に行けば楽器プレイヤーなどのコラボ相手も見つけやすくなります。

同じ目標を持ち、一緒に制作していける仲間を見つけるという点でも、音楽学校はとてもよい環境と言えるでしょう。

音大関連記事

音楽大学・専門学校ではなく、週1から気軽に通える音楽スクールもあります。

おすすめの音楽スクールはこちらでまとめています↓

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「映画音楽の作り方」まとめ

【DTM・作曲】映画音楽の作り方 Part3「映画音楽業界に入る方法」

今回で「映画音楽の作り方」シリーズの解説は終了です。

ポイント

映画音楽の役割と制作の心構え
「音楽を聞くための音楽ではなく、映像のための音楽」

映画音楽の作り方5ステップ
ステップ1.ストーリーと映像のビジョンを理解する
ステップ2.作曲、レコーディング、アレンジ
ステップ3.オーケストレーションとインストゥルメンテーション
ステップ4.編集とミキシング(ポストプロダクション)

映画音楽業界で活躍するための5つの方法
1.ポートフォリオを充実させる
2.業界のプロとつながる
3.さまざまな「音の仕事」にチャレンジする
4.メンターを見つける
5.音楽理論と作曲を学ぶ

当サイトでは、他にも映画音楽やゲーム音楽に関する解説をまとめていますので、ぜひこちらもご覧ください↓


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