アレンジ・打ち込み

かっこいいボーカルドロップの作り方【EDM・ダンスハウス】

How To Make a DJ Snake Style Vocal Drop

今回は、数々のサンプルやプラグインを販売するADSRが解説する「DJ Snakeのようなボーカルドロップの作り方」をまとめました。

この動画では人気シンセ「Serum」や下記のサンプルパックを使用していますが、他の音源やサンプルで代用してもOKです。

そもそもドロップ(Drop)とは何か?

「ドロップ」はいわゆる「サビ」部分で、曲の中で最も盛り上がる箇所のことです。

DJ Snakeのようなダンスミュージックでは、サビではなく「Drop」と呼ぶことが多いです。

例えばDJ SnakeとMajor Lazerのヒット曲「Lean On」であれば、0:49~がドロップ部分になります。

Major Lazer & DJ Snake - Lean On (feat. MØ) [Official 4K Music Video]

DJ Snakeのようなドロップの作り方

それでは、さっそくDJ Snakeのようなドロップの作り方を見ていきましょう。

ドラム・パーカッション系はあらかじめ打ち込んでいますが、こちらについては以下の記事で解説しています↓

ドロップの作り方1.Pluck系サウンドを入れる

まずはPluck系のサウンドを追加します。

マリンバのような、ちょっと民族楽器的な音がするプリセットがおすすめです。

この音で、ドロップ部分にコード進行を打ち込んでいきましょう。

1:00~1:10

How To Make a DJ Snake Style Vocal Drop

DJ Snakeのようなコード進行にするコツ

DJ Snakeのようなコード進行を作るには、7thコードや9thコード、11thコードを使うとよいでしょう

例えば今回は、このような進行にしています。

Eb add9 - F add11- Gm7 - Dm b13

DJ Snakeっぽい、クールなサウンドになります。

逆にテンションコードなしで普通のシンプルなコードにしてみると、DJ Snakeっぽさはなくなってしまいます。

ドロップの作り方2.Strings系のシンセを入れる

次はStringsのようなシンセ音を入れていきます。

リズム・コード進行は先ほどのPluck系シンセと同じです。

3:08~3:30

How To Make a DJ Snake Style Vocal Drop

ドロップの作り方3.ボーカルシンセを入れる

DJ SnakeやMajor Lazerの曲でよく使われるのが、ボーカルシンセです。

ボーカルのような音がするシンセサイザーの音を使うか、ボーカルチョップを使うとよいでしょう。

3:44~4:54

How To Make a DJ Snake Style Vocal Drop
ボーカルチョップの関連記事

実は○○されていないことが多い

実は、DJ SnakeやMajor Lazerの楽曲ではあまりレイヤーされておらず、非常にベーシックなサウンドで作られていることが多いです。

実際に今回の動画でも、ベースは「Mid Bass」「Sub Bass」の2つしか使っていません。

ドラムはThe Chainsmokersっぽいですが、オフビートにパーカッションを入れ、キックは4つ打ちにはしていません。

また、ベースにサイドチェインをかけるかわりにキックとぶつかる部分をカットすることで、ベースとキックがよりクリアに聞こえるようになります。

DJ SnakeやMajor Lazerのような楽曲を作るには、音を重ねすぎず、シンプルな構成にするのがポイントです。

DJ Snakeのようなボーカルドロップを作るコツまとめ

DJ SnakeやMajor Lazerのような曲を作るには、これらの要素が大切になります。

・コード進行とユニークなボイシング
9thや11thなどのテンションノートを含めるのがおすすめ

・Pluck系のバッキングを入れる
マリンバ系のプリセットがおすすめ

・ボーカルリードを入れる
ボーカルチョップか、ボーカル系のシンセのプリセットがおすすめ

当サイトでは他にもかっこいいダンスミュージックの作り方をご紹介していますので、ぜひこちらもご覧ください↓


人気記事

1

今回は、Waves社のリミッタープラグイン「L4 Ultramaximizer」の新機能と基本的な使い方をまとめました。最新作「L4 Ultramaximizer」は、これまでLシリーズを使ってきた方にもそうでない方にも非常におすすめできるプラグインですので、ぜひチェックしてみてください。

シンセのLFOとは? 2

今回は、Underdog Electronic Music Schoolが解説する「シンセの学び方」をまとめました。この記事では「基礎編」として、シンセを使いこなすために最低限必要な知識をやさしく解説していきます。

3

DTMをしていると、DAWのプロジェクトファイルや作曲に関わる資料が大量に作られてしまい、ファイル探しに難航したり、データを紛失したり、容量がすぐいっぱいになってしまいます。そこでこの記事では、このような「膨大な量のファイルを適切に整理する方法」と「ファイルを守るためのバックアップ術」について解説します。

4

今回は、DTMでおすすめのオーケストラ系楽器がすべて使える音源をまとめました。1つ購入するだけで弦楽器・金管楽器・木管楽器・打楽器すべてが揃うだけでなく、世界中のプロが愛用する高品質の製品ばかりですので、まだお持ちでない方はぜひチェックしてみてください。

5

今回は、これからDTMをはじめたいという方向けに「Amazonで買えるDTM初心者セット」を3つご紹介します。「これからDTMをはじめたいけど、何を買ったらいいかわからない」「とりあえずこれさえ買っておけばOKみたいなセットはない?」このような方のための記事ですので、ぜひ参考にしてください。

6

今回は、Spliceが解説する「自宅の音響を整える方法」をまとめました。スピーカーを使ってDTMをしている音楽のプロが必ず行っているのが、部屋の音響を整えることですが、質がいい吸音材ほど値段が高く、数万〜数十万円する製品も少なくありません。そこでこの記事では、できるだけ安価に音響を整える方法を3つご紹介していきます。

7

今回は「FLUX:: Pure Analyzer Systemの使い方」をまとめました。このプラグインは、世界中の音楽プロデューサー・DTMerに愛用されているアナライザープラグインです。とてもキレイな見た目をしていますが、いったいどのようなプラグインで、どのように活用すればいいのでしょうか?

8

この記事では、AmazonのKindle Unlimitedで読めるおすすめのDTM・作曲関連本をご紹介します。Kindle Unlimitedは、月額1000円程度で対象本がすべて読み放題になるサービスです。月に1冊読めば元が取れるので、2冊以上読むと非常にお得です。ぜひこの機会に登録してみてください!

9

今回は、Cableguys社が解説する「ドラムにパンチを加えるプロのテクニック」をまとめました。ほんの少しの工夫でドラムがかっこよくなるテクニックですので、ぜひお試しください。

10

ボーカルの録音に使うリフレクションフィルターって必要? 何のために使う?今回はこのようなお悩みにお答えする内容です。リフレクションフィルターはどのような効果があるのか?をまとめました。よくアーティストのレコーディング風景で見られるリフレクションフィルターは、マイクの後ろにつけるアイテムですが、この効果をご紹介します。

-アレンジ・打ち込み
-,