今回は、Rare Finds Sound Designが解説する「手軽に始められるレコーディングセットアップ」をまとめました。
屋外で録音を行う「フィールドレコーディング」は、実は誰でもかんたんに始められます。
この記事では、おすすめのハンディレコーダーやフィールドレコーディングで便利なアイテムをご紹介します。
フィールドレコーディングに必要な3つのアイテム
フィールドレコーディングに必要なアイテムは、こちらの3つです。

- ハンディーレコーダー(スマホでもOK)
- 三脚(スタンド)
- クリップマイク
ハンディーレコーダー(スマホ)さえあればレコーディング自体は可能ですが、フィールドレコーディングは外で行うため、三脚やクリップマイクを別途用意するのがおすすめです。
これら3つをすべてそろえても、小さいショルダーバッグにすっぽり入るコンパクトさなので、とてもお手軽です。
おすすめフィールドレコーディング関連アイテム
ここからは、おすすめのフィールドレコーディング関連アイテムをご紹介します。
どれもコンパクトで手頃な価格なので、誰でも気軽に始められます。
おすすめハンディーレコーダー:ZOOM H1
おすすめハンディーレコーダー1つ目は、ZOOM H1です。
1万円程度ですが、フィールドレコーディングには十分な音質と手軽さです。
おすすめハンディレコーダー:TASCAM DR100
おすすめハンディーレコーダー2つ目は、TASCAM DR100です。
多くのプロも愛用するハンディーレコーダーで、僕(解説者)も6年ほど愛用しています。
TASCAM DR100のポイント
- INPUTが2つあるので、2つのマイクを同時に接続可能
- 高品質のプリアンプが内蔵
- 3.5mmヘッドホンジャックを搭載
- 単一指向性と無指向性のデュアルマイク
- バッテリーと単三電池のハイブリッド
- 高性能&多機能なのに本体が軽い
- ポケットに入るほどコンパクト
このレコーダーはINPUTが2つあるので、2つのマイクを同時に接続&録音できます。

またプリアンプが内蔵されており、ノイズや音割れが少ない状態でレコーディングしやすいです。
さらに、3.5mmヘッドフォンジャックも付いているので、ここに別途マイクを接続してレコーディングすることもできます。

はじめから搭載されているマイクは、単一指向性と無指向性のデュアルマイクです。

別途マイクを購入しなくても、これだけで高音質のレコーディングができます。
電源は充電式のバッテリーと単三電池のハイブリッドなので、充電が切れたら自動的に単三電池で動くようになります。
長時間のレコーディング時も安心して使用できます。
新作「Portacapture X6」もおすすめ
TASCAM DR-100は2025年現在もAmazon等で購入できますが、生産は終了しています。
そのため、ほぼ同じ価格で高品質な新作「Portacapture X6」もおすすめです。
フィールドレコーディングだけでなく楽器のレコーディングにも使える万能レコーダーですので、ぜひこちらもチェックしてみてください。
おすすめのマイク:無指向性のクリップマイク

フィールドレコーディングでは、海の音や葉っぱがこすれるカサカサとした音、電車や車が通るなど、環境音を録りたいことが多いでしょう。
そのため、フィールドレコーディングでは特定の方向から来た音だけを拾うマイクではなく、無指向性のマイクを用意しておくのがおすすめです。
もしお使いのマイクが無指向性でなくても、前述でご紹介した「DR-100」や「Portacapture」であればINPUTが2つ搭載されているので、モノラルのクリップマイクを2つ接続し、ステレオでより立体的な音をレコーディングすることができます。
おすすめの無指向性クリップマイク
TASCAM TM-10LB
SHURE SM11-CN
何か特定のモノから出ている音を録りたいときは、逆に単一指向性のマイクがおすすめです。
単一指向性のマイクは周りの音を拾いにくく、特定の方向(マイクが向いている方向)から出た音しか拾わないので、余計な音を拾いたくないときにおすすめです。
ハンディレコーダー内蔵のマイクが単一指向性である場合は、そちらを使ってもよいでしょう。
おすすめの単一指向性クリップマイク
SHURE PGA98H-XLR
audio technica PRO35
ウィンドスクリーンを使って風のノイズを防ごう
マイクの中には、風による「ボハッ」とした音を防ぐためのウィンドスクリーンが付属されている商品もあります。
もしそうでない場合は、既成のウィンドスクリーンを切ってマイクに合うサイズに直してみるのもおすすめです。

クリップマイクにマグネットをつけると超便利
フィールドレコーディングは外に出てレコーディングをしますが、中にはマイクをずっと手に持っているのが大変なときもあります。
そんなときは、クリップマイクにマグネットを付けると非常に便利です。

マグネットがあると、街中にあるガードレールやスーツケースの持ち手、鉄網などにくっつけてレコーディングができます。




フィールドレコーディングは洗濯バサミがあると超便利
フィールドレコーディングをするときは、洗濯バサミがあると非常に便利です。
細い棒などにクリップマイクを取り付けることができます。


フィールドレコーディングにおすすめ三脚(スタンド)
実は、市販のハンディーレコーダーのほとんどにカメラ用三脚が装着できるパーツが付いています。
カメラ用三脚は通販でも手軽に買えますので、ぜひハンディレコーダーとセットで利用してみてください。
Amazonベーシック 軽量 三脚 カメラ用(全高127cm キャリングバッグ付)
UBeesize スマホくねくねスタンド 360度回転雲台
フィールドレコーディングの実際の音を聞いてみよう
それではここからは、今回ご紹介したアイテムを使ってフィールドレコーディングしたときの音をお聞かせします。
ハンディーレコーダー:TASCAM DR-100 MKIII
クリップマイク:CLIPPY EM172
以上で「おすすめフィールドレコーディングセット」の解説は終了です。
当サイトでは他にもレコーディングに関するテクニックをまとめていますので、ぜひこちらも参考にしてください。